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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
思い出のチャンコ屋

2014-01-31 Fri 00:00
 友人“T”と久々に飲むことになりました。

 最初はお互い繰り出しやすい街、ということで上野で会う予定でしたが、直前に彼から「両国に変更出来ないか?」と打診されました。私は特にこだわりもなければ距離的負担も大差ないため、彼の希望を快諾。総武線両国駅へと向かいました。

 …両国ねぇ…。お互い古くからのプロレスファンゆえ、確かに馴染みの深い街ではあります。それ以外でも私は最近、江戸東京博物館や両国テラス(大盛ナポリタンとがぶ飲みハイボールの店)にも何度か足を運んでいますし。

 でも…ヤツが両国を指定したのは決してプロレス云々ではないな。単にあのM県出身のオネエチャンとの思い出に浸りたいだけだろうが~!!(笑)


 ずっと前、私はG1クライマックス(注:プロレス業界最大手の新日本プロレスが毎年恒例で開催する真夏の祭典。短期間で新日最強レスラーを決めるシリーズ)の枡席招待券を4枚頂きました。当日は私の他に、真っ先に誘ったT、当時の仕事仲間だった武闘派先輩、そして彼が勝手に誘ってしまったその上司という4人で観戦し、その後駅近くのチャンコ屋で飲む流れに。

 そして店内で飲み進めるうち、近くのテーブルに2人の女性客がいることに気づいたTと武闘派先輩は、彼女らに声をかけました。私は終電で帰りたかったので先に帰宅しましたが、後日Tに訊ねたところ、何と!彼は2人のうちの1人をナンパすることに成功したのだとか。スゲエじゃん…って、あれ?でもお前、結婚していて子供も2人いるんじゃなかったっけ?

 さらに後日、再び様子を訊ねると…何と!!彼はなぜか彼女と付き合っているとのこと。どうやら自分の素性は明かしていない模様。ちょっとヤバいでしょう(笑)

 その後も訊ねるたびに

「○○でデートした」
「クリスマスは家庭よりも彼女を優先した」
「彼女の実家があるM県に行った」

彼らの関係はどんどんエスカレート。そして2年(笑)が過ぎた頃には何と!!

「彼女の実家に行き、両親に挨拶してきた」

…って、プロレス並みのブック破り的行為なんですけど(笑) どんなアングルなんだよ~っ?

 しかしさすがの彼も、彼女との関係はあくまでも“流れに身を任せたまでの、本気の恋愛”(?)だったようでして、自分の家庭を壊すつもりは最初からなかったようです。ようやくこの時点で真実を告白し(遅せえよ!笑)その後は友達っぽい関係になったと聞きました。

 
 あれからかなりの年月が経ちましたが、Tにとって彼女と過ごした日々は、今となっては綺麗な(?)思い出なのでしょうね。完全に相手女性の気持ちは無視していますが(笑)

 そんなことを思い出しながら、私は予定通り両国駅に到着。ところが…何と!その時点で既にT、両国テラスで大盛ミートソーススパゲッティとがぶ飲みコークハイを1人でお楽しみ中!!せっかくこれから飲みに行こうってのに…。仕方なく私もがぶ飲みハイボールを1杯だけ付き合いました。

 両国テラスを出た後「やはりここは例のチャンコ屋でしょう!」というTに従い、記憶を頼りに当時のチャンコ屋へ。


photo1


どうやら桃太郎さんというお店だったようです。

 ところが残念なことに桃太郎さん、この日を最後にお店を畳んでしまうのだとか。Tと会うのをこの日にしたのも偶然。場所を両国に変更したのもたまたま…というか「思い出深い」といいながら我々が両国で会うのって、実はあの日以来初めてか。単なる偶然ではありますが、何らかの見えざるパワーを感じずにはいられません。

 あの日はプロレスファンも多かったはずの店内は、平日だからかサラリーマンばかり。基本的にサラリーマンオヤヂの砦といった感じの、チャンコメインの居酒屋だったんですね。
 
 生ビールで乾杯した我々は、せっかくなのでお店の看板メニューである「横綱チャンコ」(1人前2,500円)と「黒豚チャンコ」(同2,300円)を中心に頂くことにしました。


photo2


魚介類と野菜は共通。鶏と鰯のつみれが横綱チャンコのメイン具材、黒豚肉が黒豚チャンコのメイン具材です。出汁が共通なのでこのような注文方法もOK。


photo3


個人的にあまり好きではない白菜の代わりにキャベツを使っているのが嬉しい。それにしても…美味い!!両国のチャンコ屋は数店利用したことがありますが、やはりどの店も美味いですね。特にこの桃太郎さんのチャンコは私の口に最も合うかも。中でも黒豚は、肉というよりも甘いお菓子なんじゃないか?というほどに甘く美味しい豚肉でした。こんな美味いチャンコがもう食べられないなんて…もっと頻繁に食べに来ればよかったなぁ…あ、でもそれだと毎回Tの“ナンパ懐古録”を聞かされていたかも(笑)

 チャンコの味もさることながら、何だか心温まるよい時間を過ごせたような気がします。人生って長く生きているとたまにこんなふうに、予想不可能な面白いイベントが起きるんですよね。だから人生捨てたもんじゃないです。


 それにしても…お酒はともかく、両国テラスの大盛ミートソースを平らげた直後に横綱チャンコって、Tの食欲も衰えないよなぁ(笑)


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悪夢の元凶

2014-01-30 Thu 00:00
 こんな夢を見ました。


 私は標高2,000mを超える山塊の中の、ある峠にいます。周囲の山々を見下ろせるような高さです。

 ふと気づくと、右手にリードを握っています。…ってことは…



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愛犬も一緒だ~!!…確かにいつか彼を“山ドッグ”デビューさせたいとは思ってますけどね(笑)

 せっかくなので少し散歩でもしようかと前進すると、そこには山の中とは思えないほどに整備された細く平らな、岩を削ってできた道が真っ直ぐに伸びています。とりあえずこの道が続く限り歩いてみようか、と愛犬を誘って歩くのですが、そのうち濃いガスが立ち込めてきました。

(ヤバいな、周囲が全く見えなくなりそうだ。今歩いている下り道を下りきったところでUターンして戻るか)

そう思って下り始めた途端、私は足を滑らせ、そのまま道の下まで一気に転落。手にしたリードの先を見ると…何と!!愛犬の首から下がちぎれて無くなってる~!!…あぁ、オレがドジったばかりに可哀想なことを…。



…ここで目が覚めました。


 それにしても嫌な夢を見たものです。でもなぜこんな夢を見たのでしょう?私の場合、夢の内容やディティールは前日どこかで見たものや経験したことが反映されることが多いので、前日の出来事を思い出してみました。

…やっぱり

…恐らく

…コレだろうなぁ…


photo
「ザ!鉄腕!DASH!!」公式HPより画像拝借


1月26日放送「ザ!鉄腕!DASH!!」の中で、ダッシュ島で発見されたワケの分からない動物の頭の骨(笑) インパクトの強いフォルムだったので、きっと脳に焼きついてしまったのでしょうね。


 それにしても…別に愛犬の首がちぎれる夢じゃなくてもよかったのに…ねぇ…。


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追う者と去る者

2014-01-29 Wed 00:00
 先日、某コーヒーショップにて読書していた時のことです。

 近くのテーブルで一組の男女がくつろいでいました。彼らは…というか女性の方は、ず~っと大きな声で一方的に何やら捲し立てています。テーブルにはPCや書類が載っていたので、見たところ二人は会社の先輩後輩か、取引先の担当者同士といった感じでした。

 私はコーヒーを飲みながら何を話そうが構わないと思いますが、この時ばかりは少々不快でした。なぜかというと、立場が上位と思しき女性が、とにかくず~っと一方的に捲し立て続けているんですよね。耳に入ってしまった情報から判断するに、仕事をする上での心構え的アドバイスから人生論のようなことまで、とにかく自分の意見を押し売りしている感じ。当然男性は所々相槌を打つのが精一杯。夜の居酒屋でたまに遭遇する風景がまさに今、昼間の、コーヒーショップにて、女性によって、繰り広げられているという感じでした。


 今思うと、(相手にもよりますが)以前の私もこれに近いものがあったと思います。自分が会話の主導権を握り、自分が喋りたいことを興味深そうに聴いてくれる相手に向けて一方的に吐き出せばスッキリするし、相手を啓蒙した気分にもなれて気持ちが良いものです。

 しかし改めて客観的に眺めると、これは会話でもコミュニケーションでもないですね。ただの拷問、もしくは折檻です(笑)

 相手が余程の自分信者か、給料のために割り切って相手してくれている場合を除けば、

女性(先輩?):自分の言いたいことを全部相手にブチ撒けられてスッキリした。楽しかった。またこの人に自分の意見をブチ撒けたい。
男性(後輩?):ほとんど苦痛、辛い。仕事だから仕方なく相手したけど出来ることなら彼女と関わる機会は最小限に抑えたい。

である可能性は高そうです。これでは両者がこれ以上良好な関係を築くのは不可能なんじゃないか?余計なお世話ながら(笑)そう思った次第です。基本的に追いかける者と逃げる者ですから、どちらかが現在就いている職種から外れたり、異動したりした時点で繋がる必要性は消滅しそうな気がします。

 まぁこの女性のようなタイプって、地位や肩書きが無ければまずほとんどの人から相手にされない、コミュニケーションスキルで相手を惹き付けられないタイプなのでしょう。この女性に限らずそんな勘違いをしている人、それを定年まで気づかない人って社会にはたくさんいるんだろうな、と思いました。

 私も彼女を反面教師に学びます。



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初対面!「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」

2014-01-28 Tue 00:00
 江戸東京博物館にて開催中の「大浮世絵展」に再び行ってきました。

 ここには今月初旬に既に一度足を運んでいますが、その時は最も見たかった東洲斎写楽画「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」


photo
※画像はイメージです


の展示期間ではなかったんですよね。改めて作品ごとの展示期間一覧表を確認し、今回再度足を運んだ次第です。


 「大浮世絵展」は好評らしく、1ヶ月近く経過した今でも多くの入場客で賑わっていました。「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」は予想通り、前回「市川蝦蔵の竹村定之進」があった場所に展示されていました。

 解説には「…正体は斎藤十郎兵衛とされる」と書かれていたので、思わず(ちげーよ!ラス次郎(おラスさん)だっつーの!!)と心の中でツッコんでしまいました(笑)

 う~ん、遂に念願叶った…絵はもちろん最高に素晴らしいし、とても嬉しいのですが…なぜか期待したほどの感動が得られず。恐らく作品がA4サイズほどで、これまで穴の空くほど繰り返し眺めてきた画集掲載の大きな写真とそう大差ないんですよね(笑) 当時の版画の技術も大したものですが、昨今の印刷の色調再現技術も負けていないぞ、ということでしょうか?(笑)

 結局、他の絵は先日鑑賞済み、かつ館内が混雑していて気持ち悪くなりそうだったため、「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」のみ目に焼き付け、15分ほどで博物館を後にしました。何だかとってもビミョ~な経験でした(笑)


 せめてランチだけはいつもと志向を変えて…


photo2


今回は大盛ナポリタン&がぶ飲みハイボールではなく、大判メンチカツランチ&がぶ飲みレモンハイボール(@両国テラス)。とても美味しゅうございました。

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“当たり前”を見直させてくれた靴下

2014-01-26 Sun 22:18
注意:当記事は決してステマではありません(笑)


 先日、無印良品で「足なり直角靴下」を初めて買ったのですが、これがかなりの優れモノ。久々に日用品で感動しました。

 シーンや合わせる服装によって異なりますが、私はスーツやチノパン着用の際、これまでユニクロの無地カラーソックス(の黒やチャコールグレー)を履いていました。靴下なんて完全なる消耗品ですし、デザインが無難で安けりゃいい、ということです。

 しかしこの無地カラーソックスはワンサイズなので足にピッタリというわけにはいきません。しかも繰り返し履くとゴムが若干緩くなり、たまに靴の中で靴下がズレてしまったり、回転してしまったりする。最近コレがどうにも気持ち悪いので、以前噂を耳にした足なり直角靴下を試してみることにした次第です。


photo1
photo2


 厳密には90°…ではありませんが(笑) 普通はこのような靴下って機械での量産に不向きなのだそうです。足って本来直角なんですけどね。“チェコのおばちゃんの手編み靴下をお手本に編み立てました”というように、靴下を直角に近い形に編むこと、左右それぞれの足型に合わせて作ることでズレ難く、足に心地良くフィットするそうです。無地カラーソックスと違い、24~26cmと26~28cmの2サイズ(男性用)用意されていることも心地良く履ける一因でしょう。

 気になるお値段は980円。一瞬ちょっと高いな、と思いましたが、よく見ると組み合わせ自由で3足980円。無地カラーソックスも定価ならほぼ同額ですから、なぜもっと早く買わなかったんだろうと後悔しました。

 実際に履いてみても本当に心地良くフィット。履いた瞬間、忘れていたソックタッチやバッソク(バスケットソックス)の感触を思い出しましたよ。

 今回私はスーツに合わせられる地味な無地のものばかり選びましたが、商品ラインナップは基本的にモノトーン調の地味なものばかりのようです。まぁファッション性はともかく、この価格でこの実用性なら私は何の不満もありません。むしろこの靴下を履いただけで気持ちが高揚し、前向きになれたように感じますから、安いものです。

 当たり前のように続けている習慣、当たり前のように買い続けている日用品は、たまに見直し、時に変えてみることも必要だ…つくづくそう感じます。



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道を尋ねられることの幸せ

2014-01-24 Fri 19:54
 今朝、ある老夫婦から道を尋ねられました。

 山手線X駅付近を歩いていたところ、ひとりの婦人から道を尋ねられました。不動産のチラシを差し出すその婦人は、どうやらある新築マンションのモデルルームを見学しに行きたいようです。私はもちろん懇切丁寧に説明して差し上げようと、そのチラシを拝借しました。

「いえね、老後に夫婦で住みたいね、ってマンションを探していたんですよ~」

そう言われて顔を上げると、少し離れた所にご主人らしき男性の姿が。婦人は私に気を遣っているのか、しきりに世間話をカマしてきます。ところが…チラシの隅に印刷された小さな地図だけではどうも分かり難いため、私は自分のスマホを駆使して目的地を調べることにしました。

「いえね、昨日業者に確認したらX駅から徒歩5、6分って言われたんですけどね…」

…いえいえ、そんなことないです。だって目的地のマンション、調べる限りX駅じゃなくてお隣のY駅、いえY駅から私鉄に乗り換えて1つめのZ駅が最寄駅ですよ。しかもZ駅から800mもあるし。念のためX駅から歩けるかどうかNAVITIMEで検索してみましたが、距離にして2.5㎞、30分以上かかりそうです。とても“5、6分”レベルの話ではありません。

「ちょっと小さくて見難いんですケド…」

私はスマホの画面を二人に見せながら、丁寧に説明しました。婦人は私の回答が待ち切れなかったようで、並行して不動産業者に電話して尋ねていましたが、やはり先方から

「X駅から徒歩5、6分」

と言われているようです。

「そんなことありません!今調べてもらったら31分かかるって言われましたよ!!」

と反論していました(笑)

 結果的に長時間足止めさせてしまったことに恐縮したご主人から

「徒歩では無理のようですね。とりあえずタクシーを拾うことにします。ありがとうございました」

とお礼の言葉を頂いた私は、未だ電話中の婦人にも会釈し、その場から離れたのでした。後から考えましたが、恐らく婦人が示した地図が違うものだったか、不動産業者が勘違いしたか(…こっちは可能性低いか・笑)のいずれかだったのでしょうね。


 私は営業マン時代の経験や、スマホの地図アプリを難なく使いこなせることから、以前はこのように事前に入念な下調べをせずに目的地に向かおうとする人に対し、少々嫌悪感を抱いていました。

 それにいくら地元在住でも、都内だと番地だけ聞かされて的確に場所を示すのって結構難しいものです。先の老夫婦はチラシの切り抜きとはいえ住所つきの地図を持っていたからまだ良い方です。しかし中には住所(文字)情報だけで“何とかなるだろう。あ、やっぱダメだ。聞いちゃおう”という人も多い。結局(何でオマエは家出る前に調べるなり、地図を持ち歩くなりしないんだよ~!オレは必ずそうするぞ~!これじゃまるで答えられないオレの方が悪いみたいじゃないか~!!)…道を尋ねられるたび、いちいちそんな状態でした(笑) 

 でもそんなことに腹を立てていては損です。世の中には色々なタイプの人がいます。最初から「分からなきゃ誰かに訊けばいいや」と他人頼みの人、Googleのストリートビューで周囲の様子まで確認しておかないと不安な人、何の根拠も無しに「どうせ何とかなるだろう」と楽観視する人…私のやり方とは違っていても、全てその人の立派な個性です。

 それに、他人からお礼を言われるのって、いつも気持ち良いものです。今回もあの老夫婦がGoogle MapやNAVITIMEを使いこなせない人だったからこそ、オレは朝からちょっと良い気分に浸れたんじゃないか…そう考えると、他人のために足を止めるのも悪くありませんね。


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永遠の0(小説・ややネタバレあり)

2014-01-23 Thu 07:12
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 先週末に観た映画「永遠の0」の原作である、百田尚樹著「永遠の0」(講談社文庫)を読了しました。500ページ以上ありましたが気合いと根性をフル投入し、短期間で読みました(笑)

 物語は若干の設定の違いこそありましたが、当然ながら映画と基本的に同じです。

 違うのは、まず戦争の回想部分の量がハンパなく多いこと。原作の方が比較にならないほど濃く、厚く、そして熱い。映画化に当たりかなり削られたことが分かります。どこまでが史実でどこからがフィクションなのか正直よく分かりませんが、まるでこれ一冊で立派な戦争の資料みたいでした。

 また、映画はどちらかというとお涙頂戴、特攻隊賛美(私はそうは感じられませんでしたが…)寄りと取られがちのようですが、原作を読むとその印象はかなり違います。著者が登場人物たちを通して訴えたいことは、特攻隊や戦争を美化・賛美することではなく、当時の軍の上層部批判、マスコミ批判、そして戦争を実体験していないくせに「特攻隊はテロリストと同じ」などと勝手な解釈で持論をバラ撒く評論家もどき批判なんだと感じました。

 ただ、この辺は関係者に配慮したのか、もしくはエンタメ作品としての完成度を優先したのか、映画にはほとんど描写がありません。唯一描かれる「テロ発言」を巡るシーンは、原作では新聞社の社員の発言でしたが、映画では三浦春馬演じる健太郎が参加した合コンメンバーの発言になってるし…。もしや?と思い調べたら、映画の製作委員会の中にたくさんいらっしゃいましたよ、新聞社さんが(笑)

 まぁこれにより、原作を読まずに映画だけ観た人の一部の目には“特攻隊美化”と映ってしまったのだと思います。そんな人にはぜひ原作を読んでから批判して欲しいものです。

 それにしても、私のような戦争を知らな世代が本書を素直な気持ちで読めば読むほど、日本人はリアルな戦争の記憶をどんどん風化させ、代わりにマスコミに煽られながら戦争を知らない世代が勝手に作り上げた偽りのイメージ=戦争となってしまいそうでヤバいかも…?なんて思ってしまいます。

 「八甲田山 死の彷徨」(新田次郎著・新潮文庫)じゃないですけど、組織論とか管理者向けマネージメント講習のための教材にしても面白いかも知れませんね(?)


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百田 尚樹

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プチ会話講座@美容室

2014-01-22 Wed 07:00
 先日、約3ヶ月ぶりに髪をカットしてもらいに近所の美容室を訪れました。

 私は髪を切るという実質的なサービス以上に、楽しくお喋りする(…というか自分が喋ることを一方的に聴いていただく)ことを美容室に求めるタイプ。その対価としてQBハウスの数倍の料金を支払っているつもりです。今回もとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 中でも楽しかったのが「上手な会話について」お喋りしたこと。会話の流れの中で美容師さんが

実は私は人見知りなので、お店のお客さんとの会話は悩みの種なんです

ということをカミングアウト。そこで

「では幾つかコツを教えましょうか?」

と得意気に提案した次第です(上から・笑)。私は会話術やコミュニケーション術のプロではありませんが、同世代の友人と比較して自己啓発書や成功者のブログなどをかなり読んでいるため、知識だけはちょっとあるんですよね(笑) 参考までに、彼女にレクチャーしたことをご紹介しますと…


 まず大前提として、お客さんと会話する際は、友達や家族とのそれを目指してはダメ。特に自分が会話の主導権を握ろうとか、自分から積極的に話題を提供してやろうとか考えちゃダメです。人それぞれ考え方や理想が異なる政治・時事ネタはもちろん、自分の家族や趣味の話なんて(基本的には)もってのほかです(笑) まずは、とにかくお客さんに自由に語らせるべき。

 なぜなら多くのお客さんは、居心地良い空間でリラックスしたくて時間とお金を美容室に投資するわけです。ならば最終的に「あぁ楽しかったしスッキリした。またこの美容室に来たいな」という気持ちで帰ってもらうことが最終目的というわけです。

 したがってどんなに頑張って最新の話題を振っても、それが興味の無い話題、不快な話題でお客さんを居心地悪くさせてしまっては逆効果。お客さんが喋りたいことを好きなだけ語らせ、それを優しく聴いてあげるというスタンスが基本。相手の価値観も見えてくるし、これでよいのです。会話というとお互い同じくらいの分量の言葉を交わすべきと考えがちですが、この場合、狙いは情報交換ではなくコミュニケーション(心と心の接近)の成立です。両者は全く違います。

 そしてお客さんに好きなことを語らせた結果、例えば彼(女)が海外旅行が大好きで、海外旅行について話したがっていることが分かったとします。しかしここで

海外ですか、いいですね!海外といえばもうすぐソチオリンピックですね!私、ロシアに行ったことないから一度行ってみたいなぁ~

などと口を挟んではダメ。女性にありがちかな?(笑)ロシアやオリンピックに興味があるのはあくまでも自分。いくら同じ海外旅行でもお客さんの興味から外れ、お客さんにとってどうでもいいことであればストレスを与えるだけ。

 つまり、自分が興味を持っていることを話したいとか、聴いてもらいたい、という欲求はここでは捨てるべきです。なぜならこれは仕事の一部だから。相手が友達ならそれもアリですが、お客さんですからね。もしそれが不満なら、そのストレスはお客さんではなく自分の家族・配偶者、親友、カウンセラーなどに消化してもらって下さい。

 そしてお客さんに更に語らせた結果、例えばイギリス、それもロンドンのパブで現地人と打ち解けながらビールを飲むことが大好きだと分かったら、その延長線上にある話題を中心に会話を展開する。同じイギリスなんだからビートルズや切り裂きジャックの話題もアリだろう、とは考えない方が無難ですね。とにかく自分が主導権を握ろうとしないことです。

 また、何か質問する場合も

ロンドンのパブはどうでしたか?

という抽象的な言い方はダメ。お客さんはこう訊ねられると、現地で仲良くなった陽気なおじさんとの楽しい思い出も、トイレにトイレットペーパーが無くて困ったことも全て思い出し、総合的に判断して

う~ん、まぁまぁだったかな

みたいな答えを返してくるケースが少なくないからです。これだとちょっと次の一手が打ち難い。それよりも

最初の一杯目のビールの味はいかがでしたか?
フィッシュ&チップスの味は日本のものと比べてどうですか?

のようにピンポイントなシーンをイメージさせる質問が有効です。これなら

極端な話、日本の居酒屋はもう要らないと思えるほど美味しかったです
向こうはビネガー(お酢)で食べるんですが慣れると癖になりますよ

と、相手も乗りやすい。

 また、相手が必ず「YES(はい)」と答えると分かり切った質問を最初にぶつけると、その後の流れがスムーズになります。

パブのお客さんは全員イギリス人ですか?

なんて聞いても答えられるわけないし、(こんな質問してくるなんてビールには興味ないのかな?)と思われ、いきなりシラケてしまう。

むこうのお店は基本立ち飲みですね

なら

はい、そうですよ。でも移動しながら色々な人と喋れるのが楽しいんですよ。今回の旅行でも…

と、会話が流れやすい。間違っても

でもやっぱり私は焼酎派ですね。故郷の鹿児島には…

なんて強引に主導権を握ろうとしないことをお勧めします(笑)


 これらちょっとしたテクニックって、(自分がお客さんならどうすれば最も気分良くなれるだろう?)と想像すれば分かることばかりですが、実際に応用するとなると最初は意外と難しいものです。

 でも…考えてみたら、今回私がここまで気持ち良く、そして熱く語ってしまったということは…もしかして美容師さん、最初からオレ以上の会話(コミュニケーション)スキルを持っていて、オレはただ彼女の掌の上で踊らされていただけ、とでも言うのだろうか?(笑)


 まぁ、それはそれで全然構わないんですけどね…。


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オレだけの“永遠の0”?

2014-01-21 Tue 08:43
 先日「永遠の0」という零戦映画に感動し、早速原作も読み始めました。すると、ずっと忘れていたあることを思い出しました。

 そういえば…オレの母方の祖母も最初の旦那さん、つまりオレの実祖父を戦争で亡くし、オレが中学か高校まで祖父だと信じていた2番目の旦那さんと再婚したんだっけ。これを初めて母から聞かされた時はショックだったなぁ…って、オレも三浦春馬演じる佐伯健太郎と全く(?)同じじゃん!!

 私の実祖父は戦死ですが、宮部久蔵のように特攻で戦死したわけでは(多分)ありません。というか、実は私も詳しいことはよく知らないんですよね。ならば…オレも自分のルーツを調べる旅に出るべきなのでしょうか?(笑)


 母は4人姉弟の長女ですが、戦死した実祖父の実子は母のみ。でも義父は実の娘のように母を可愛がってくれたそうですし、姉弟仲も良かったと聞きます。

 何分過去の私は戦争についてあまり興味なかったし、そもそも誰かから昔話を長々と聞かされるのが好きではありませんでした。今考えると貴重な話が聴ける機会をずっと避けてきたんですね。よしっ!ここは佐伯健太郎のように我が実祖父の人物像を取材しに…一瞬考えました。

 しかし現実的にはかなり難しそうです。

 まず、頼みの綱の祖母は脳梗塞の後遺症でコミュニケーション不能状態がずっと続いた後、昨年亡くなりました。母は以前から若年性アルツハイマーゆえ言葉による意思の疎通は不可能。母の妹や弟、つまり私の叔母や叔父とは母の病気をきっかけに疎遠。祖父もそれ以外の親戚も亡くなった方が多いんですよ。いや、それ以前に肝心の実祖父の名前ほか、情報が全く残っていない(苦笑)

 まぁ、個人情報だけでも何とか調べて、健太郎のように戦争関係者を当たるという手もあるかも知れません。しかし「永遠の0」は「戦後60年」という設定ですが、この2014年は「戦後69年」。ほぼ70年経っているんですよね。もし取材したとして、どれだけの証言が集まるのか?それも宮部久蔵のような有名人だったわけでも(多分)ない一人の兵隊の情報なんて…ちょっと厳しいですね。

 覚えている数少ない実祖父エピソードといえば、

 昔、祖母が青森・恐山に旅行した際、冷やかしでイタコに降霊を依頼したそうです。この時は特に「誰々を呼んでくれ」と希望しなかったらしいのですが、“降りてきた霊”は祖母との再会に涙を流し「懐かしい」と喜んだそうです。祖母はビビって思わず逃げ出したそうですが、後から振り返り「もしかしたらあれは戦死した夫だったような気がする。ちゃんと話を聴いてあげればよかった」と後悔していました。

 また、私は一度「実祖父のお墓参りに行きたい」と祖母に申し出たことがあります。しかし祖母曰く、実の祖父の墓は墓地でではなく、東北の山奥のとある場所に墓標のみひっそりと立てた状態とのこと。しかも祖母はその場所を忘れてしまったと言い張りました。結局私はお墓参りを諦めざるを得ませんでした。

…この程度ですから(笑)

 今思うと、祖母も母もせっかく順調に幸せな日々を送れているのに、少しでも暗雲が立つ可能性のある過去の情報を、わざわざ表立ってほじくる必要はない、と考えていたように思います。彼女たちが実祖父の話をしたり、行事に参加するのはあくまでも個人行動、もしくは母子2人の時限定でした。私にもあまり話したくなかったのかも知れません。

 本当に自分のルーツを探すのなら、本気で時間とお金をかけなければならないですね。諦めます。


 それにしても…私はもちろん直接戦争を知らない世代ですが、こうして自分のルーツにも戦争が大きく関係していることがよく分かります。仮に実祖父が戦死せずに生きていたら、今の私にも大きな影響を及ぼしていたことでしょう。

 「永遠の0」の感動醒めやらぬ今だからこんなことを考えるのかも知れませんが、改めて戦争体験者の話って貴重な財産ですね。絶やしてはなりません…。





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ストロベリーナイト(小説・ややネタバレあり)

2014-01-20 Mon 06:00



 昨年友人から借りて読んだ誉田哲也の小説は、私にとって「面白い」とか「上手い」とか以上に、肌に合っていると感じました。

 その後誉田ものを数冊読みましたが、やはりどれも私にヒット。こうなったら“ミーハー&今更”と言われようが(?)関係ない、著者の代表作・姫川玲子シリーズに手を出すしかない、ということでまずはその第1弾「ストロベリーナイト」を読みました。


 物語は…

 葛飾区の溜め池近くの住宅地で、ブルーシートに包まれた男の死体が発見される。警視庁捜査一課の姫川玲子警部補は、これが単独の殺人事件ではないことに気づく。捜査を続けてゆくと“ストロベリーナイト”なる謎の殺人ショーの存在が浮上して…。


 本書を読んで私は無性に水元公園の溜め池に行きたくなりました。この現象は私的に作品をとても気に入ったことを表します(笑)

 さて、まず登場人物。本書は姫川玲子シリーズ第1弾のためか、玲子の性格や心情に加え、彼女が置かれた立場、過去の出来事などのサイドストーリーが、物語の妨げにならない範囲で結構詳しく描かれています。ノンキャリアにもかかわらず努力して若く警部補に昇格した玲子ですが、少なくともこの時点では優秀というよりもか弱く、脆いという印象の方が強い。

 捜査面でも、刑事としての頭脳や勘は素晴らしいものの、ライバルベテラン刑事にはまだまだ及ばないし、下らないチェリー的(笑)部下に振り回されるし。あくまでも世間一般の29歳とそう変わらない、悩み多き等身大の29歳なんですね。

 でもそんな未熟者だからこそ、今後このシリーズで刑事としてどんどん成長してゆくに違いない、と期待出来る。これは楽しみです。私は読んでいる間ずっと“もっともっと玲子のことが知りたい!”と願い続けました。いやぁ、久々に実在しない人物のことを好きになりましたよ(笑)

 ちなみにこの姫川玲子をドラマや映画で演じたのは竹内結子でしたが、結構イイ線いってると思います。演技は見ていませんが、ビジュアル的にはアリですね。北川景子なんかもイメージ近いかな?

 彼女のチームの面々のキャラについても割と分かりやすく描写されていて読みやすいです。それにしても誉田もの特有の、必要以上(?)の警察内部に関する描写や、重要人物があっさり死んでしまう点、割と生々しい辱め描写(笑)などは相変わらずです(笑)

 そしてストーリーですが、途中からちょっと現実離れした展開になってきます。多くの作家さんの場合、この時点で“ハイ、残念!”になりがちですが、本作はダレずに最後まで読むことが出来ました。上手くまとまっていたと言えましょう。犯人についても途中で予想出来ましたが、だからダメ、ということではないと思います。

 そして私が最も評価したいのは、私の肌に合うというように、文章の一語一句全てがしっかり入ってくることです。どんなに面白い小説でも、読んでいると途中何度かボーッとして、目には映るけど頭に入ってこない数行が出てきがち。しかし誉田ものにはそれがなく、隅々まで頭に入ってくるんですよ。これは読んでいて気持ちいい。

 いやぁ、こういった純粋な殺人事件捜査ものとしては久々に面白い作品だったと思います。


それにしても…どこかにホンモノの姫川警部補、いないかなぁ(笑)


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永遠の0(映画)

2014-01-19 Sun 00:00
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 全く興味無かったのですが、スッポリ空いてしまった時間を潰せるというだけの理由で映画「永遠の0」を観ました。ところがこれが嬉しい大誤算。私的に傑作でした。

 
 物語は、太平洋戦争で特攻に志願し、26歳という若さで戦死した海軍航空兵・宮部久蔵を実の祖父だと知った孫姉弟が、当時の関係者を訪ね歩き彼の人物像に迫る…というもの。久蔵は優秀なパイロットだったが「お国のために命を捧げる」ではなく「妻と生まれたばかりの幼い娘のために何が何でも生きる」という主義。一部の仲間から軽蔑されていた。そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか?長年封印されていた驚愕の事実が今、明らかに~!!


…みたいな感じでしょうか?とりあえず戦争が舞台の物語ですが、基本的にヒューマンドラマなので戦争についての知識や興味がさほど無くても楽しめると思います。

 まぁ映画、特に戦争を題材にした映画って、観る人の年齢や立場、生きた時代や受けた教育、宗教、思想などにより感じ方は千差万別。したがってこれ以降は、あくまでも戦争を知らない私個人の感想です。

 まず、本作はあくまでも、若くして死ななければならなかった当時の若者の気持ちや生き方を通じて戦争の悲惨さを示し、それを風化させてはならないと訴えかける“戦争反対”な作品だと思います。

 現在の価値観からは想像も出来ませんが、当時は「お国のために喜んで命を捧げる」のは当然。久蔵のように「妻と娘のために生き延びたい」なんて言ったら軽蔑され、非国民扱いでした。精神論優先で戦っていたようなものです。中には久蔵のように「死にたくない」と思っていた人もたくさんいたかも知れませんが、そんな人は運良く生き残れても、その本心は死ぬまで隠し通さなければならなかったでしょうね。

 それが戦後60年以上経ち、映画を通じてながらもこのように堂々と表現されるのも時代の流れというか、「それほど特殊な時代だったんだよ」と打ち明けても許される時代がようやく来たのかな、と思います。現代の若者なら久蔵の気持ちに共感する人の方が圧倒的多数でしょう。だからこそこの戦争の無い世の中に生きることの幸せを感じ、改めて戦争を起こしてはならないと悟らせたいのでしょうね。

 中には「プライベートライアン」のようなグロい残酷描写が無いので「戦争を美化している」と感じる人もいるかも知れませんが、私はあれが大人から子供まで観られるギリギリのラインだったと考えます。

 また「特攻を美化しただけのお涙頂戴ドラマだ」と感じた人もいるかも知れません。確かにそのような演出はありますが、わざとらしくも下手クソでもなかったし、私は良く出来ていたと思いますよ。

 あと、私は邦画のCMなどで強調される“主題歌:○○”というアピールが大嫌い(笑) 内容に自信が無いから本来脇役(?)のはずの音楽をアピールして注目させる、というセコいやり方が嫌いなんです。でも本作のサザンのエンディングテーマは、ホントに最後の最後にしか流れませんでした。物語の魅力を損なわないというか、別にテーマ曲なんて無くても良かったんじゃね?という感じです。

 逆に残念だったのは戦闘シーン。描写がチャチだったこと。零戦や敵機の数は少ないし、空母もほとんど登場しないし、迫力に欠けました。ただ、戦闘メインではないので仕方ないのかも?

 そしてそのCGのクオリティもイマイチだったでしょうか?ハリウッドならそこに本物のゼロ戦が飛んでいるかのごときリアルなシーンを作れそうですが、これはオモチャ臭、合成臭がプンプンしました。まぁ日本映画ではこれが限界なのかなぁ…。

 
 とりあえずこれを機に、映画以上に評価の高い原作本を読んでみようと思います。


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永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

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年齢と環境の変化に追いつかない心の成長

2014-01-18 Sat 00:00
 大阪で中学1年生(12歳)の少女が今月5日から行方不明となっていた件で、先日警察が公開捜査に踏み切りました。

 一般公開された写真の少女は12歳にして化粧バリバリ、メッシュの入った頭髪ゆえ、私の周囲では心配の声以上に容姿、および彼女の親の(妄想上の)性格や教育方針を否定する声が多いのが残念でした。幸い17日に「無事保護」という一報が流れましたから、結果オーライでしょうか?

 ところで私は彼女のそんな外見以上に、彼女が失踪当日

・LINEで知り合った友達たちと
・自宅から17km離れた街で
・18時30分まで

遊んだ(友達と一緒だった)
という部分に軽いショックを受けました。


 育った時代背景、土地、環境、親の仕事・考え方、コミュニケーションツールの違いなど事情は様々なので一概に比較・評価することは出来ませんが…それでも昔とは大違いだな、と(笑) 特に、携帯電話(スマホ)が存在して、それを12歳の未熟な子供が所有し、自由に使うことが許されるという現実は今なお抵抗を感じてしまいます。


 私が12歳だった頃は…というのもジジ臭い言い方ですが(笑) まず、遊ぶ友達も行動範囲も極めてミニマムな範囲に限定されていましたね。相手はせいぜいクラスメート、近所の幼馴染みに兄弟・従兄弟。彼らと自宅近所、もしくは遠くても電車1本・10分前後で行けるちょっとだけ大きな町で遊ぶのが当たり前でした。というか、それ以外の慣れないコミュニティに踏み込むのはかなりハードルが高かったし、考えたこともありませんでした(私だけか?)。

 だからクラスメートや幼馴染みから拒絶されてはならないし、絶対に自分の居場所を失うわけにはいかない。そのために時に相手のご機嫌を伺い、自分の主張を控え、折れることで争いを避けたわけです。そうして協調性や我慢すること、人間関係維持の難しさを学んだのだと思います。


 やがて部活などを通して先輩・後輩、塾で出会う(別地区の)友達との交流が生まれ、渋谷などの繁華街に繰り出す機会が増える(休日昼限定)。さらに高校生になりバイト先の仲間や異性と積極的に交流し、他県在住の友達と交流することで地域差による文化の違いを知って…今思うと実質的な自分の世界の広がりと、心の成長が割と上手くリンクしていたと思います。

 それに当時は携帯電話がありませんでしたから、彼女の自宅に電話する際は相手の親に失礼の無いよう言葉遣いに注意し、遅い時間の通話を避けるなどマナーを守るとともに相手の事情を尊重することも学んだのは言うまでもありません。

 テレカくらいは持っていましたが、ダラダラと長電話すればすぐに消費してしまう。親や友人に電話する時は事前に伝えたい用件をまとめ、1回の通話で手短に用件を伝えようと努めました。

 ところが時代は変わり、(私の勝手な想像ながら)現在ではこのような機能はほとんど働いていないように感じます。相手との繋がりがあまりにもお手軽過ぎ、楽過ぎるんですよね。クラスの友達と合わなければ努力して相手に合わせなくてもSNSやLINEを通じて幾らでも仲間を探すことが出来る。常に魅力的な情報に囲まれ、最初から渋谷などの大都会を目指す。いきなり様々な種類の人々と繋がれるので、心は成長していなくても何となく大人の思考や振る舞いを身につけたと勘違いしてしまう。ひとことで表すなら、“バランス悪過ぎ”。ドラクエに例えるならスタート地点の町周囲でスライムを倒し経験値を稼ぐなんてせず、レベル1でもいきなり最強の装備を身につけて、魔王のダンジョンに挑みたがるようなもの(?)ではないでしょうか?

 
 私が12歳の頃は今ほど便利ではなく、自由も少なく、お小遣いも少額でした。でも時間の流れとともに歳を取り、学年が上がり、周囲の環境が変化してゆくとともに、心も何とかバランス良く成長することが出来たという意味では、意外と恵まれていたのかも知れません。


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ブックカバーのススメ

2014-01-17 Fri 00:00
 ちょっとお洒落な文具&雑貨ショップにて、人生で初めて文庫本用のブックカバーを購入しました。税込み819円です。


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昨年秋頃から友人と会うたびに、お互いのお勧め小説を数冊ずつ交換する、という習慣が生まれました。もともと私は読書大好きのインドア派人間でしたが、ここ暫くアウトドア派人間を装って(?)いるため、読書とは疎遠になってしまいました。読書の喜びを思い出すきっかけを与えてくれた友人には感謝しています。


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 デニム調の生地は手触りが心地良く最高。嵩張りません。


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スピンも付いているし、ただの文庫本が豪華本のように感じられます。

 それにしても一時は読書ばかりしていた私が、なぜ今までブックカバーを持っていなかったのか?考えてみました。恐らくこれまでは、必ず書店で紙とインクの匂いがプンプン漂う新品を購入し、たまに紙の端で指先を切りながら(?)本の中の世界に没頭していたから。つまり常に紙製の簡易カバーがかかっていたのです。

 しかし最近はお試し目的でブックオフの105円コーナーを物色することが多かったり、友人から借りたお勧め本もブックオフで購入した古本だったりと、基本紙カバーが付いていないんですよね。まぁ、恥ずかしくて他人の前で読めない本なんて読んでいませんが(笑)もしかしたら潜在意識の中に(あいつ、テレビドラマの影響で原作に手を出したんだな。ミーハーな奴だ)とか(あれは10年前のベストセラーじゃん。今頃読んでるのかよ?トレンドに疎い奴だな)などと誤解されたら嫌だなぁ、といったしょうもない見栄っ張り根性があるのかも知れません(笑)

 日本のミステリー小説の発展に貢献した作家といえば江戸川乱歩は外せませんが、彼の作品は当時悪趣味過ぎて、あたかもエ○本のごとく“恥ずかしくて人前で読めない本”扱いされたと聞きます。また、10年近く前に一世を風靡したフリーペーパー「R25」が文字だけの表紙になった理由も、ターゲットのM1層が「表紙が女性タレントの写真だと、いかにも彼女目当てで入手したと思われそうで、恥ずかしくて電車の中で読めない」と見栄を張る気にする、デリケートな心の持ち主だということが事前リサーチから判明したためだそうです。

 確かに読書なんて誰にも邪魔されず、好きな時に好きな場所で自分の世界に没頭して楽しみたいものです。そのために表紙を隠すというのは意外と意味のあることなのかも知れません。だからこそ、たまに同じ嗜好を持つ人と出会い、同じセンスの持ち主であることを知った時の喜びは、途轍もなく大きいのでしょうね。


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自己都合な誤認識をマナーと勘違いする人々

2014-01-16 Thu 00:04
 今月8日、神奈川県川崎市・武蔵小杉駅構内の上りエスカレーターが突然停止し、10人が重軽傷を負うという事故が起きました。原因はエスカレーターを動かす駆動チェーンが切れ、逆走防止装置が作動しなかったことでエスカレーターが逆走し、その勢いで一部の利用客が折り重なるように倒れ込んでしまったようです。

 この事故を機に幾つかのメディアは、全国的に蔓延しているエスカレーターの誤った利用法について、改めて警鐘を鳴らしました。すなわちエスカレーターを利用する際は左側(関西では右側)に寄り、右側は急ぐ人が歩いて通行出来るように空けるのがマナーだ、というのは誤った理解であり、そういった考え方が事故の原因となり得るのだ、という訴えかけです。


 私の自宅最寄り駅のエスカレーターの乗り口をよく見たら、使用上の注意を示すステッカーが貼られていました。その中には確かに“エスカレーターでの歩行禁止”という指摘(マーク)もありました。1月12日放送の「Mr.サンデー」(CX)の特集によると、本来エスカレーターは静止して乗る前提で作られており、そこを“ダン!ダン!ダン!”と衝撃を与えて歩くと今回のように駆動チェーンなどの部品が疲労し、壊れやすくなるそうです。

 さらに武蔵小杉駅のように利用者が多く、長時間常に複数の利用客が歩いているエスカレーターでは、たまに歩く人たちの歩調がピッタリ重なり合うことでエスカレーターに与える衝撃が増幅されることもあるのだとか。多くの利用者はこんなこと知らずに利用しているのでしょうから、恐ろしいことです。


 そもそも、人はなぜエスカレーター内を歩いたり走ったりするのでしょうか?それはもちろん

・早くホームに着いて、出来るだけ好位置から電車に乗りたいから
・大事な約束の時間に遅れてしまいそうだから
・本当は“左側”に乗りたいが、通勤ラッシュ時のターミナル駅ではエスカレーター利用者が長い行列を作っている。時間をかけて彼らの後ろに並ぶくらいなら空いている“右側”を歩いた方が手っとり早いから

といった、“とにかく1秒でも早く前に進みたいから”という自己都合が理由かと思います。まぁ当然

・ホントは歩きたくないんだけど、歩かないと後ろの輩に舌打ちされそう、空気の読めないダメな奴だと思われそうだから

という理由もあるでしょう。でもこれだって結局は“自己都合”を貫こうとする他の乗客が原因であることに変わりありません。

 しかし本来エスカレーターって、お年寄り、身体が不自由な人、体調が悪い人、妊婦さん、重い荷物を持つ人、疲れている人、単に楽をしたい人らが楽に移動するために存在するわけですよね?少なくとも“速く移動するため”ではないと思います。いつの頃から?なぜこうそうなったのか?分かりませんが、多くの利用者が見事なまでにこれを勘違いしているのは間違いありません。要するに

そんなに急いでいるのなら(他の階段利用者に危険が及ばない範囲で)どうぞ遠慮なく階段を一気に駆け上がって下さい!!

ということです。“速く移動したい、でも楽したい”?日本人ってもっと謙虚な民族でしょう?こんなにも己のエゴ全開な民族だったなんて悲しいです。

 ちなみに私はどうしても終電に乗りたい、でもタイミングがギリギリか?という時、山手線某駅の長い階段を一気に駆け上がることがあります。酔っぱらった状態で(笑) そんな時は乗った終電が出発してからも暫く心臓バクバクですが(笑)本来1秒でも早く、というのはこういうことだと思いますけれどね。

 
 それと忘れてはならないのが、駅やエスカレーターを利用しているのは健康な人ばかりではないということです。

 私は以前ギックリ腰に苦しんだ経験があります。その時は自分でも信じられないくらい歩行速度が遅く、特に階段の上り下りには苦労しました。当然エスカレーターがある場所では積極的に利用しました。

 ギックリ腰の状態で歩行するには、杖を使って上半身の重さをなるべく腰以外、つまり腕にも分散させて歩くとかなり楽です。だから当時の私は、本当はエスカレーターも両手で両側の手すりを掴んで乗りたかったのですが、そんなことをしたらマナーを知らない非国民扱いされるのは必至(?)ゆえ、痛む体に鞭打って必死に歩いたものです。この時初めて弱者の気持ちが分かったような気がしました。私のギックリ腰はやがて完治しましたが、そうでない、慢性的なハンデを背負った人たちは今後もずっと同様の思いを強いられるのでしょうか?だったらこんな間違ったマナーもどきなんて一刻も早く改められるべきですよね。

 
 エスカレーターを適切な目的のために正しく利用したい人が肩身の狭い思いをさせられ、個人的な都合のために誤った認識を押し通そうとする人が得をする、というおかしな現実を、そろそろ直視しても良いはずです。


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AKB48大島優子突然の卒業発表でNHKが非難されない不条理

2014-01-14 Tue 21:00
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 先週末(1月11日)に夜更かししていたところ、NHK BSプレミアムにて「AKB48 SHOW!」という番組が放送されることを知りました。今回(♯13)の放送内容は、昨年大晦日の紅白歌合戦の舞台裏をまとめたドキュメンタリーです。

 AKB48…2013年紅白歌合戦…そういえば大島優子(以下:大島、敬称略)の“突然の卒業発表”が物議を醸し出したんだっけ。あの夜は(特に大島ファンではありませんが)私もショックで眠れなかったものです(笑) そんな半月前のことを思い出しつつ、私は放送を視聴することにしました。


 さて、番組を見ていた私、ちょっと面白いことに気づきました。この放送回の柱が完全に大島の卒業…つまり紅白本番を迎えるまでの彼女の様子や、本番終了後の涙する他のメンバーたちとのやりとりが中心の構成だったのです。特にリハで大島が、卒業発表ではなくありきたりのダミー挨拶をするシーンの映像も(偶然かも知れませんが)しっかりキャプチャーしてあったことは興味深いです。

 さらに次週の放送(♯14)では大島が卒業発表後初めて(?)自身の卒業についてインタビューに答えるのだとか。これはまさしくチャンネル名の通り“プレミアム”コンテンツということか?(笑) 一部のNHKスタッフが本番まで卒業発表を知らなかったとか、会長が「意味が分からなかった」などとコメントしているようですが、それは“あんまり”でしょう、NHKさん(笑)


 思い起こせば、昨年12月31日の紅白歌合戦で大島が突然卒業を発表した際、巷では

「紅白を私物化するな!」
「そういうのは(秋葉原の)劇場でやれ!」
「(身勝手な行為のせいで)北島三郎の紅白引退が霞んだじゃないか!」

といった批判が相次ぎました。その後

「秋元康が紅白のチーフプロデューサーの了解済みでやったことだ」

という報道が流れたものの、大島(およびAKB48、秋元康)への非難についてはほとんど変化なし。

 しかし…私はテレビ業界の詳しい事情は知らないので、これはあくまでも想像ですが、

■紅白で重大発表し、NHKを利用して世間の注目を集めようと企んだ(とされる)AKB48
■AKB48を利用して視聴率が稼げそうなコンテンツを独占するNHK

これって結局、両者の間で交わされた単なるビジネスの取引。それ以上でも以下でもなかったのではないか?つまり大島の卒業発表はAKB側だけにメリットがあったブック破り的行為ではなく、紅白(NHK)の“目玉商品”でもあったわけです。NHKは少なくとも卒業発表を了解した時点で、この「AKB48 SHOW!」の♯13・14を企画していたとも考えられますし。

 したがって、AKB48のみを感情的に批判するのはおかしくないか?そういった意見がほとんど見られないのも個人邸に気持ち悪いな、と思った次第です。北島三郎に同情することとAKB48を非難することも本来切り離して考えるべきでしょうね。

 これって、適切な例えではないかも知れませんが…例えばA食品という老舗企業がBラーメンという人気インスタントラーメンを長年販売しているとします。

 ところが最近、Cスーパーがプライベートブランドとして、見た目も味もBラーメンそっくりのDラーメンという商品を発売した。A食品やBラーメンのファンは感情的に

「CスーパーがBラーメンをパクった!恥を知れ!!」
「Cスーパーは他社の財産を尊重しない最低の企業だ!!」

などと批判する。でも実際にはDラーメンはA食品の工場で、Bラーメンの製造ラインを使って製造された商品であり、このことはA食品とCスーパーの間でお互いのメリットを認めた上で取り交わされたビジネス、取引以上でも以下でもない…それと似ているような気がします。どちらが悪いということではないし、いち消費者が「A食品に裏切られた」と感情本意で嘆くのもまた別の問題かな?と。

 (私自身も含めてですが)エンタメなんて所詮制作者が提供するものを額面通り楽しみ、驚き、悲しみ、怒って観るのが一番賢いのかも知れませんね。


 ところで紅白出場時のAKB48といえば、私は大島の卒業発表と同じくらい、彼女たちが口パクではなく生歌で歌っていたことに激しい衝撃を受けました(笑) まぁ「ヘビーローテーション」のみ、それも大島や前の方で歌っていたメンバー数名のみが部分的に歌っていただけなのかも知れませんけれどね。

 でもこの件は、私が知る限り全くといってよいほどネットなどで触れられていません。これまで口パク当たり前とされていた(?)のですから、少しは好意的な意見が見られてもよさそうなものですが…まぁそういうものなのでしょうね(笑)


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川瀬巴水中期の版画鑑賞

2014-01-13 Mon 15:03
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 大田区郷土博物館にて開催中の「川瀬巴水―生誕130年記念―特別展」を鑑賞してきました。

 昨年11月に同所にて見たのが前期、すなわち大正期から関東大震災後の復興期までの作品。今回は中期、昭和初期から10年代の作品が展示されています。

 作品は相変わらず繊細でカラフル、描かれた風景は写真のように見えたかと思えばポップなイラストのようにも見えて…これらが版画だなんて、何度見ても信じられません。

 前期分として展示されていた作品には日本全国の有名観光地が満遍なく描かれていたのに対し、中期もやはり同様の風景画の版画が中心でした。特に富士山絡みが多かったようです。また、日本国内のみならず朝鮮の風景も幾つかありました。

 風景以外では人形や歌舞伎の舞台あり、版画ではなく水彩画もありと、非常にバラエティに富んだ作品の数々を楽しむことが出来たと思います。

 目立ったのは一枚の版画で使う木版のうちの数版(一版?)を“刷り分け”、その違いを比較出来るように展示されたものが多かったことです。例えばある風景画で、一部の版を別の版に差し替えて刷ったり、別の技法で刷ったりすると、朝の風景が夕方の風景になってしまったり、晴れの日の風景に雨が降ってしまったり、雄大な富士山の風景を手前の白樺(?)のシルエットが遮ってしまったり…これぞ版画の特長を活かした高度な魅せ方。面白かったですよ。


 今月末からはいよいよ後期作品の展示が始まります。こうなったら“昭和の広重”の全てを体験したいですね。


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大浮世絵展deナマ東洲斎写楽

2014-01-12 Sun 00:00
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 1月2日から江戸東京博物館にて開催中の「大浮世絵展」を見に行きました。最大の目的はもちろん、東洲斎写楽の版画、第1期の大首絵。本やネットでなく初めて目にする実物…ナマ写楽を堪能出来るこの機会をずっと楽しみにしていました。

 この「大浮世絵展」の主旨は浮世絵の基本的な魅力を紹介することで、有名な作品、親しみやすい作品を中心に集めて展示しているそうです。作品が発表された時代も幅広く、近世初期風俗画から昭和初期の版画までが、日本国内のみならず大英博物館を始め世界中から集結。まさに浮世絵ファン初心者の私に打ってつけですね。

 展示されている絵を描いた絵師は私が知っているだけでもかなりの数に上ります。写楽を始め、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、鳥居一派、川瀬巴水…他にも“どこかで見たことがある”傑作の数々と出会うことが出来ました。お客さんのマナーが良く、誰もが真面目かつ真剣に作品に見入っていたことにも好感を持ちました。

 さて、問題の写楽の版画は…う~ん、4点のみかぁ…。具体的には、

■三代目市川高麗蔵の志賀大七
■四代目岩井半四郎の乳人重の井
■市川鰕蔵の竹村定之進
■三代目市川八百蔵の不破伴左衛門重勝と三代目坂田半五郎の子そだての観音坊
(※ご興味ある方は上記のタイトルをコピペして画像検索すれば幾らでも確認可能です)

の4点。東京・名古屋・山口と順繰りに開催される中、写楽は全12点展示される予定だそうです(うち「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」は所蔵先違いの同作品2点重複。まぁ版画ですので…)。

 そのうち東京で鑑賞可能なのは、まさかの6点。上記4点以外に、東京国立博物館所蔵で重要文化財指定されている方の「三代目大谷鬼治の江戸兵衛」と「堺屋秀鶴」のみです。しかもそれぞれ展示期間が異なり一度に見ることが出来ない。つまり東京にて展示予定の写楽6点のみ鑑賞するとしても、最低3回はここ江戸東京博物館に足を運び千ウン百円を払う必要があるということです(笑) 12点全てを見ようと思ったら時間的にも経済的にもちょっとキツいかも。

 私は“そういうもの”だと改めて悟りましたが、逆に同じく重要文化財指定の写楽最高傑作のひとつ、「市川鰕蔵の竹村定之進」が14日までしか見られないことを今回初めて知ってヒヤヒヤしました。

 ついでに菱川師宣の「見返り美人図」、歌川国芳の「相馬の古内裏」などもまだ展示されていません。その一方で葛飾北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」は2月初めに外れてしまいます。今後見に行く予定の方は事前にHPで展示スケジュールを確認して予定を決める方が良いですね。何だか昔の大物外人レスラーの来日スケジュールをチェックしているようです(笑)

 写楽について大きな収穫は、噂の“雲母擦”をこの目で確認出来たことです。写楽は当時無名の新人絵師のはずが、プロデューサーの蔦屋重三郎がなぜか破格の扱いで彼の作品を世に送り出しました。そのひとつが雲母擦による豪華な印刷。なぜこんなにも大切に扱われたのか?今なお解明されない謎として語り継がれています。

 雲母擦は細かく砕いた貝殻の粒を混ぜ、ラメのようにキラキラさせたインクを使って刷る手法。写楽の作品はこれを人物の背景に採用しています。残念ながら写真集やネット画像では確認出来ません。どんなものなんだろう?と興味津々でしたが、今回ようやく確認出来ました。200年以上経った今でも近くで見ると薄暗いグレーの背景がキラキラ輝いています。当時はこれでも物凄い豪華仕様だったのでしょうね。とても有意義な時間でした。

 なお、現在は常設展示場でも歌川広重の「東海道五拾三次」の版画全54点を見ることが出来ます。こちらも大変魅力的なのでお勧めです。

 それにしても、見たい作品を一通り見るのは甘くないですね(笑) やはり情報をマメにチェックし、全国…時には海外の美術館や博物館まで何度も通う必要があるのか…浮世絵に限らず美術品鑑賞ってこういうものなのでしょうね。一度に全部見られてしまったら何の有り難みも無いか…。この「大浮世絵展」に限っても、吉田類じゃないですけど


「(開催期間中に)あともう1、2回(軒)見てから帰りますんで。ではっ!!」


の世界ですね(笑)



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“俺様ランキング”と承認欲求

2014-01-11 Sat 00:00
 昨年末Facebookを眺めていたところ、複数の“友達”から似たような種類の呟きが投稿されていることに気づきました。それは

“オレ様が選んだ「2013年○○ランキングベスト10」”

的な呟きです。○○の部分は音楽(歌手・バンド)、CD、本、映画などのケースが多いようでした。

 確かに日本人って、年末に1年間の出来事などを振り返ることが大好きですよね。年末のテレビ番組コンテンツの傾向を見れば容易に想像出来ます。私自身も過去にこのブログで似たような記事を書いたような気がしますし。

 でもちょっと引っかかるんですよ。だってハンドルネーム前提で己の価値観や思想(?)を長文を用いて綴り、それに共感してくれる人だけが集まってくるブログでコレをやるのならまだ分かります。

 しかしFacebookは基本的に上っ面だけで繋がる“義理の友達”との交流が中心のツールだと私は思っています。そこに例えば“オレ様が選んだ「2013年リリースのメタルアルバムランキングベスト10」”や“オレ様が選んだ「2013年に観たアニメ映画ベスト10」”を投下したところで、共感してくれる“友達”って一体どれだけいるのだろう?なぜこの人たちはブログ(立ち上げていないケースが多い)で思う存分熱く語るなり、同じ趣味を持つ愛好家が集まるオフ会のような場で酒でも飲みながらあ~だこ~だ議論するなりしないのだろう?その方がよっぽど楽しく有意義だろうに、と思った次第です。

 そんな疑問を抱えモヤモヤしていた時、ネットのあるコラムから若者の“承認欲求”の存在を知りました。既にご存じの方も多いと思いますが、Wikipediaによりますと“承認欲求”とは

「他人から認められたいとする感情の総称」

です。

「人間は他者を認識する能力を身につけ、社会生活を営んでいくうちに、『誰かから認められたい』という感情を抱くようになる場合が多い。この感情の総称を承認欲求という」

これを読み進めるうちに、私は先の“友達”たちが“オレ様が選んだ「2013年○○ランキングベスト10」”をわざわざFacebookに投稿する理由も、案外コレなんじゃないかな?と想像しました。

 例えば、子供なら周囲の大人の言いつけを守って、テストで100点取れば親や先生から“承認”されます。一流大学に合格したり一流企業に勤めていたりすれば親戚やご近所さんから“承認”されます。仕事でトップの営業成績を残せば上司や同僚から“承認”されます。オリンピックで金メダルを取れば世界中から“承認”されます…。“承認”の形ってたくさんありますが、基本的に他者から認められるのは容易ではないし、結構大変な思いをしなければならないはずです。普通はそのために努力したり機会を待ったり、時に諦めて気楽に生きる道を選択したりするものと思いますが、中には努力も待機もしたくない、でも認められたいという人が多いのでしょう。

 そこで手っ取り早い方法のひとつが“オレ様が選んだ「2013年○○ランキングベスト10」”。わざわざ否定したり、独自の意見を以て反論したりしないFacebookの“友達”に“承認”を求めるという行為なのではないでしょうか?

「△君って、メタル音楽にとても詳しいんだね!俺の友達の中では一番詳しいんじゃないかな?!」
「へぇ、□君っていいセンスしてるんだね!尊敬しちゃうよ!!」

…って持ち上げられて気持ちよくなりたいんでしょうか?既に世間から認められている音楽評論家やアニメ評論家が(多分)余程の目的でも無い限りそんなことをしないことからも明らかです。

 でもそれって、ウ○コにしか見えない粘土細工を見せびらかしながら

「ねぇねぇ!ボクこんなに上手に恐竜を作れたんだよ!凄いでしょ?!」

と目をキラキラ輝かせる幼児と、

「ホントだ!強そうな恐竜だね!こんなに上手に作れるなんて●ちゃんは凄いね!!」

と幼児のために調子を合わせる親、もしくは幼稚園の先生との遣り取りと何が違うのでしょうか?!(笑) 私には同じにしか見えないんですケド…。

 ちなみにWikipediaを読み進めると、こんなことも書いてあります。

「承認欲求は、主に子供や何らかのハンデを抱えている人々などの社会的弱者、劣等感に悩んでいる人間、そして情緒が不安定な精神病患者やパーソナリティ障害を持つ者に強いという傾向がある」

ほ~ら、やっぱり“体のおっきな子供”の遊びだ(笑)

 ちなみに私にも彼らと似ている部分が無いとは言いませんが、私の場合はランキングの結果そのもの以上に、なぜそう考えるに至ったのか?という胸中の思いの方が大事なんです。それらを語り、聞いてもらうことに喜びを感じるタイプですね。これはこれで相手にとっては面倒臭いはずですが(笑) よってなおさらFacebook向きじゃないんです。そもそも投稿する気は毛頭無いですが(笑) だから親しい仲間との忘年会や新年会で、直接熱く語り合わなきゃ伝わらないんです。

 今年もちゃんとしたコミュニケーションはFacebookに頼らず、そんな会話を交わす機会をひとつでも多く持ちたいものです。


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感染

2014-01-10 Fri 00:00
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 仙川環著「感染」(小学館文庫)を読了しました。年末年始は全く読書しなかったので、久々に味わう達成感です。

 物語は、ウィルス研究医の葉月が主人公。研究以外これといって取り柄のない彼女は、優秀な外科医・啓介と結婚。幸せな家庭を築いているはずだが、最近夫婦間は空回り。上手くいっていない。
 一方、世間では幼い少女を含む一家宅が放火され、家族が焼死するという事件が発生。
 そんなある日、葉月は夫と前妻との間の子供が誘拐されたという知らせを受ける。不在の夫に電話するも彼は愛人と密会しているようで捕まらない。そうこうしているうちに子供は犯人によって焼かれ、遺骨となって前妻に返される。
 わけが分からぬまま夫の行方を探す葉月だったが、やがて彼女は連続する幼児殺人事件の共通点と、組織ぐるみのある医療スキャンダルに気づき…。

 
 う~ん、決してつまらないとは言いませんが、アッサリし過ぎという印象でした。300ページ弱(解説除く)という短さですし。それ以上でも以下でもないです…。

 そもそも研究以外これといって取り柄のない、35歳の女が主人公って…地味…(笑)


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【TODAY'S PIC UP ITEM】

感染 (小学館文庫)感染 (小学館文庫)
(2005/08/05)
仙川 環

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安いチェーン系飲食店の現実?

2014-01-09 Thu 21:00
 昨年末に社長が射殺された、餃子を看板商品とする“G・O”(以下:G)という中華料理チェーン。事件とは特に関係ありませんが、私はたまにここの料理が無性に食べたくなります。しかし訪れると(主に昼の)食事時には必ず行列が出来ており、いつも諦めてしまいます。

 先日、生活圏内にGの新しい店舗がオープンしたことを知りました。しかも店内を覗くとそこそこ空いています。ラッキーです。早速ランチすることにしました。

 ところがメニューを眺めると、何かが違う。どこか違和感を覚えます。理由はすぐに判明しました。実はその店はGとは屋号も取扱商品(メニュー)もよく似た別のお店“O・O”(以下:O)だったのです。後で調べたところ、昔はもともと同じお店だったのが喧嘩か何かで分派したようですね。私はさほど味にこだわりたいわけではないし、今日はOでいいや、とそのまま食事することにしました。ところが私の“顧客満足”は見事に裏切られてしまいました。

 まぁ、味の好みは人それぞれですから、味についてあれこれ言うつもりはありません。しかしこの時のランチ利用に加え、別の日に夕食目的で利用した時にも、私はOのサービス面に何とも言えない気分の悪さを感じたのです。こんなこと、わざわざここに綴る必要は無いのかも知れませんが…お気に召さない方は“空想上の出来事”としてこれ以降お読み下さい(笑)


 まず、店内の床がヌルヌルし過ぎ。びくびく注意して歩かないとひっくり返ってしまいそうなほどです。ランチタイム、つまり開店1時間ほどで既にこの状態ということは、毎日掃除していないのでは?大量に油を使うお店がこれではとても清潔とは思えないし、どんなに味がよくても満足度は半減です。ちなみに夕食に利用した別の日も同じ状態でした。

 そしてカウンター席(私は3回利用し全てカウンター席に座りました)に用意されたお冷ピッチャーの水が、ランチタイムも夕方も、いつも氷が解けていてヌルい。それもカウンターの上に置かれたもの全てが。しかも中の水の量も多いものから少ないものまでまちまち。頻繁に取り換えたり補充したりする様子はありません。

 確かにお冷は商品ではなく無料のサービスですが、脂っこい料理を食べながら、もしくは食べた後に冷たい水で口の中を気持ちよくリセットしたいじゃないですか。それにヌルいと水道水臭さを感じやすいので、あまり常温に近いお冷って好きじゃないんですよね。まぁ個人的嗜好の違いの範疇なのかなぁ…。

 料理についても幾つかズッコケさせられたことがありました。まず、ランチメニュー(ラーメン+餃子のセットなど)のラーメンの丼が常識的な(一般的な店で使用している)サイズよりも明らかに小さいのです。これは悲し過ぎますね。価格を安く抑える狙いなのかも知れませんが、それならこんなあからさまな仕打ち(笑)ではなく、表から見え難い別の部分を工夫して欲しいもの。味云々ではなく悲しかったという印象しか残りませんでした。3種類から選べるスープの“にぼしスープ”はH高屋の醤油ラーメンそっくりだったし(笑)

 また、夕食時に注文した“水餃子”が、スープに入った状態ではなく、餃子だけお皿の上にコロコロと載せられて出てきたことにも驚きました。初めての体験です(笑)

 私は…もしかしたらこの店舗限定なのかも知れませんが…これらのOのやり方について、正直憤りは全く感じません。逆にそれ以上の残念な気持ちでいっぱいになりました。料理の味や価格は従業員の力で変えることは出来ないでしょうが、それ以外のちょっとした気配りでお店の評価を格段にアップさせられるかも知れないのに、もったいないなぁ…と。

 まぁ掃除やマメなお冷交換で手を抜く分、人件費削減が可能、料理も安く提供出来るんだ、と言われてしまえばそれまでですが、もしOが地元密着型の頑固オヤジのこだわり食堂などではなく、毎年増収増益を期待して全国展開する一企業であるならば、これはマイナス以外の何物でもないと思うんですけれどね。余計なお世話ですが…。

 昔どこかで読んだ、ある田舎のラーメン屋の店主の話を思い出します。

「ウチのラーメンが不味いのは指摘されるまでもなく百も承知。しかし店は毎日トラックドライバーで溢れ、繁盛している。しかも彼らは『不味い』なんてひと言も言わずに黙々と食べてくれる。ならばオレがすべきことは、わざわざコストをかけて味を良くすることなんかじゃない。どうすれば今よりもコストを削り、原価率を下げられるか考えることだ」

…確かにOも毎日ランチタイムは近所の会社のサラリーマンでいっぱいです。この状態が続く限り、床が綺麗に掃除されたり、カウンターに冷たいお冷が常備されることは無いのかも知れませんね。


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今年の“目標”を立てよう

2014-01-07 Tue 21:00
 新年が明けてはや一週間が経ちました。決意新たに今年の目標を立てた方も多いのではないでしょうか?

「何か一つ資格を取得する」
「たくさん家族旅行する」
「出世する」
「ダイエットする」

…内容はともかく、何も考えずに日々ダラダラと過ごすよりは、何か目標を立ててこれを励みに生きる方が良いと思います。

 ただ、意気揚々と立派な目標を立てるもののすぐに挫折し、“無かったこと”となってしまうケースも多いはずです。その原因は「本気度が足りない」からなのはもちろんですが(笑) 他にも2つの要因が考えられます。それは「具体(デジタル)的なゴール設定」「目標達成のための具体的プラン」をセットにして考えていないからではないでしょうか?

 例えば「何か一つ資格を取得する」のは立派な目標ですが、これだけでは漠然として何をどうすれば良いのかイメージし難い。そのうち考えるのが面倒臭くなり、結局“無かったこと”に(笑)

 そこで“自分がいつまでにどのようになりたいのか?”という理想をイメージすれば、とりあえずゴールが見えてきます。例えば

「今年9月にアメリカ旅行するつもりなので、現地の人と楽しく会話が出来るよう、出発までに英検2級に合格する」
「今年6月に子供が生まれる予定だから、それまでに運転免許を取得して、家族で車で出かけられるようにする」

みたいな感じですね。これなら「何か一つ資格を取得する」よりもずっと現実的だし、やる気が湧きませんか?

 そしてもうひとつ、恐らく一番大事なことがあります。その目標を達成するために何をすべきか具体的な計画を立てなければなりません。英検2級合格ならまず受験すべき試験日を確認(この場合は6~7月か?)。そこから逆算して、いつからどのような方法で1日何時間勉強すれば良いのか?具体的に考えるわけです。

 さらにその勉強のための時間を捻出するにはどうすれば良いか?も同時に考える。休日の遊ぶ機会を半分に減らして勉強時間に充てる、SNSの呟きをダラダラ眺めるだけだった往復の通勤(通学)電車の中で問題集を1日10ページ進める、などですね。ちなみにこれは頭の中で考えるだけでなく、大きな紙に書いて部屋に貼ると良いです。決意表明になるし、家族の目にも触れることで後に退けなくなりますから(笑)

 あとはこの計画通り頑張って勉強すれば、きっと9月までに英検2級に合格、今年の目標1つクリアする可能性は一気に高まるでしょう。

 同様に、

「たくさん家族旅行する」
・具体的に→3ヶ月に1回、国内1泊旅行する。
・そのために→毎月趣味嗜好品代と食費を50%カットして予算捻出。仕事のやり方を工夫して休日出勤を減らし時間を作る。

「出世する」
・具体的に→2014年度の昇格試験に合格する。
・そのために→受験に必要な条件クリア。毎月○○件○○万円以上の仕事を受注して上層部にアピール。

「ダイエットする」
・具体的に→お盆休みまでにウエストを10cm縮める。
・そのために→ジムのトレーナーに指導を仰ぐ。野菜中心の食事でカロリー制限し、甘いもの・脂もの・アルコールを控える。

…このように考えるだけで随分と現実味を帯びてきますね。逆にこの段階で

“え~こんなことまでしなければならないの?面倒臭いしイヤだなぁ~”

とか、

“「夏までにウエスト10cm縮める」と決めずに「出来るだけ縮める」の方が気が楽だなぁ~”

と感じるのであれば、別の目標を立てた方が良いです。クリアはまず無理でしょう。


 こういった発想、方法論ってサラリーマンなら日々の業務の中で自ずと訓練されて身に付くものだと私は思っています。しかしそうでない人の中には拒否反応を示す人も少なくありません。

「そんなことを言うお前は理屈っぽい、面倒臭い奴だ」
(でも理屈で考えなきゃ目標達成なんで無理でしょ?精神論や運や奇跡で何とかなるはずないんだから)

「難しいことを考えなくても、今まで通り毎日深夜まで真面目に頑張って働いていればきっと上手くいく」
(それは高度経済成長期の日本企業の発想では?)

「現実を直視して考えなければならないなんて気持ちが萎えるし、やる気も失せる」
(あなたが思い描いているのは“目標”ではなく“ファンタジー要素の強い夢”では?)

まぁ、私は人の価値観を変えてやろうなんて思いません。でも、

・ちょっと頑張ればクリア出来る範疇で設定し、是非ともクリアすべき“目標
・何となく(こうなってくれればいいのになぁ)と漠然と願う“希望的観測
・(宇宙人と友達になって、動物たちと会話したいなぁ)という単なる“

これらをゴッチャにしている人が周りに結構いるので、もったいないなぁと思った次第です。


 さあ、改めて前向きに取り組めそうな2014年の“目標”を立ててみませんか?


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映像まみれde年末・年始

2014-01-06 Mon 21:00
 この年末・年始は、あえて旅行や初詣とは無縁に、映画・DVD・テレビ(録画分)鑑賞…すなわち“映像コンテンツまみれ”な日々を過ごしました(『寝正月』とも言う・笑)。記録目的も含め幾つかここに感想を書き留めたいと思います。


【映画】
「ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎」
 年末に「ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎」を劇場で観ました。前作の「1」はまあまあ好きでしたが、本作「2」は酷かったです。なぜなら優勝者が決まる前に中途半端に大会終~了~っ。今後さらに「3」が予定されているそうですが、もう観に行かないと誓いました(笑)


【DVD】
「ワールド・ウォーZ」(World War Z)
 劇場公開当時のTVCMでは詳しく触れていませんでしたが、いわゆる“ゾンビもの”、それも世界規模のゾンビパニック映画でした。そして元国連職員(ブラピ)が世界を救う、という意味がようやく理解出来ました。
 エンディングは、今までのゾンビ映画なら“ハイ、世界中のゾンビを一掃しました。ゾンビは全部殺して世界は平和になりましたとさ”というハッピーエンドだったはずですが、最近のハリウッド映画って中途半端に終わるケースが多いですね。本作も“あとは勝手に想像してね”って感じかな?

「エンド・オブ・ホワイトハウス」(Olympus Has Fallen)
 北朝鮮のテロリストが大統領を人質に取りホワイトハウスを占拠。元シークレットサービスを努めていた主人公が単身大統領救出に向かうというストーリー。
 かなり面白かったです。テロリストが北朝鮮人という設定には思わず(観た人を洗脳したいのかな?)と詮索したくなります(笑)

「クロユリ団地」
 私はもともとJホラーって観ないんですよ。どれも作りもの臭くて怖くないし、所々邦画特有の間が空くから退屈して寝ちゃうし(笑)、必ず霊が現れるようになった原因を長々と説明するのでウザいし…。
 本作はこれまで女優としてはボロクソに扱き下ろされ気味の、前田敦子の演技がどれほど酷いのか?確認してやろうというモチベーションのみでレンタルしました。しかし彼女の演技は悪くなかったですよ。というか、彼女の演技や表情(仏頂面)ってホラー映画向きなのかも知れませんね。今後ホームドラマやラブロマンスも上手く演じられるように頑張って欲しいものです。
 ちなみにストーリーの方は…ただの時間の無駄(笑)

「アックス・ジャイアント」(Axe Giant)
 どうしてもクリーチャー系ホラーが観たくてレンタル。犯罪者更正プログラムの一環で森にキャンプに来ていた若者たちが、身長6mはあろうかという巨人に次々に殺される、というホラー映画です。
 正直、観た人の9割以上は「クソ」判定を下しそうなC級映画でして、技術的にも「今の時代ありえないだろう?!」というほどにチャチ。まさに子供騙し。でも嫌いじゃないです、こういう映画(笑)

「ペインレス」(Insensibles)
 過去にスペインの施設で闇に葬られた、痛みを感じない子供たちの悲劇と、リンパ腫の治療のため骨髄移植を両親に依頼したことから自分が養子であることを知り、出生の秘密を探る男の運命を交錯して描くサイコスリラー。
 悪くはないですが…イマイチかなぁ…。


【テレビ】
「世界の怖い夜!今夜はサンタも絶叫SP」(12月21日放送・TBS系)
 心霊動画については相変わらず国内もの=どこかで見覚えあり、海外もの=動画サイト投稿用の作りもの(であろう)、といういつものパターン。心霊スポット探索や幽霊の出る家についても、不可解な現象がそう度々起きるわけないだろう、と疑わしくなるいつものパターンでした。
 よかったのは、リポーターにお笑いトリオのパンサーを再び起用したこと。個人的に彼ら、特に尾形好きなんですよ(笑)
 さらに彼らが探索した廃ホテルが「呪いのビデオ」で以前紹介された廃ホテルだったこともよかったですね。ギンティ小林の「新耳袋殴り込み」シリーズみたいで興味深い。今後もこういう切り口でロケ地を選んで欲しいものです。

「ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル」(12月22日放送・テレ朝系)
 もはや完全に番組自体が冗談と化した感がありますね(笑)
・翼の向きも空気をかく方向も変なのに普通に空を飛ぶドラゴン
・そこまで近づいたなら捕まえろよ!だったビッグフット
・もっと大きな紙に堂々と書けよ!だったマジック
・ほとんど時間を割かない中途半端な討論
・それUFOじゃなくて○○(忘れましたが解明済み)だよ!なテレ朝屋上にUFOを呼ぶ企画
…でもこれらを“やらせだ!”と騒ぐ人はほぼいないでしょうね(笑) もはややらせを超越したプロレスのようなエンタメですよ(笑)
 個人的に最も笑ったのは、変なオッサンがテレ朝屋上にUFOを呼ぶという企画です。真面目な雰囲気の中で立会人を紹介した時、フレームインしたのが韮澤潤一郎(たま出版)だったのは滅茶苦茶ウケました(笑)

「鍵のかかった部屋」(全11話&スペシャル・CX)
 1/2~3にかけて一挙再放送された全11話と、3日夜放送のスペシャル版を2日間で一気に観ました。疲れた~(笑)
 貴志祐介はホラー、SF、サスペンス、様々なジャンルの小説を書きますが、本ドラマはいわゆる“鍵屋・榎本シリーズ”、すなわち密室トリックものです。原作の「鍵の~」には中編3~4本しか収録されていないので、「狐火の家」や「硝子のハンマー」も原作として採用されていました。
 私は作者の作品の中でもこのシリーズは好きではなく、さらにドラマも(どうせ滅茶苦茶にイジられて駄作になってしまったに違いない)と決めつけて本放送を見ていませんでした。しかし今回見たらかなり面白かったです。原作に忠実に作り込まれていたし、テレビならではのエッセンス(決めゼリフ&ポーズなど)も悪くなかったと思います。榎本役の嵐・大野氏についても「怪物くん」のような演技だとイヤだなぁと心配しましたが(そんなわけない?・笑)結構ハマり役でしたね。
 しかし殺人事件を弁護士とセキュリティ会社の社員(防犯グッズ店店員)が捜査するって…(笑)


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いつも“A面”だったあの頃

2014-01-04 Sat 22:05
 既に“昨年の出来事”になってしまいましたが、ミュージシャンの大瀧詠一氏が亡くなりました。交通事故や大きな病気ではなく、リンゴを喉に詰まらせたことが原因だそうですから、何とも残念です。


 この日本が誇る偉大なミュージシャン氏…でも実は私、過去に彼のファンだったわけでもなければ、彼の音楽を好んで聴いた記憶も無いんですよね。だから正直、初めて彼の訃報を聞いた時はさほど悲しめませんでした。

 しかしテレビのニュース番組で流れる彼の歌声を聴いていたら、学生時代のある大切な思い出が鮮明に蘇ったのです。…そういえば当時、カラオケに行くたびに必ず「A面で恋をして」を歌っていたっけ、オレたち。

 「A面で恋をして」…“A面”という時点で時代を感じさせますが(笑)私はこの曲のキャッチーなメロディや、青春を感じさせてくれる歌詞が大好きでした。この曲は、1981年に発売された大瀧詠一、杉真理、佐野元春によるナイアガラ・トライアングルというプロジェクトのアルバム「ナイアガラ・トライアングルVOL.2」。これの1曲目に収録されていた名曲です。私はこの曲を、佐野元春ファンだった当時の親友・Nから教えてもらい、すぐに気に入りました。

 そしてカラオケに行くと、同じくらい仲のよかったもう一人の親友・Uとともに3人で必ず歌ったものです。幸いなことにリーダー格のNは佐野元春ファンゆえ、必ず(最も出番の少ない)佐野パートを歌いたがりました。よって私は(最も出番の多い)大瀧パートを歌うことが出来たのです。ちなみに存在感薄めだったUは常に杉パート(笑) 

 私が担当した大瀧パートはキーも合っていて気持ちよく歌うことが出来ました。そのうち慣れてくると調子に乗って、

“(…のマシンガンで)タカタカ!!
“(…クラクショ~ン鳴ら~して~)プップー!!
“夜明けま~でドラ~イプルルルルル~…

隅々までコピーしたものです(分かる人だけ分かって下さい・笑) 


…な~んだ、オレも若い頃の貴重な時期を大瀧詠一の音楽とともに生きてきたのか…


改めて彼の死を身近に感じます。


 ほとんど忘れていた思い出でしたが、こんな機会に改めて思い出すことになるとは、何だか不思議です。音楽の力…というか存在感って凄いなぁ…素直に感心しました。


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一年の計は年末にあり?

2014-01-03 Fri 20:06
 改めまして、新年あけましておめでとうございます。

 私の三箇日は…まぁ毎年ほぼ同じなのですが、正月の眠った街を体感するのが好きなので、自宅でゴロゴロしながらたま~に近所を散策、という過ごし方をしました。

 ところが今年に限っては…例年と異なり全身筋肉痛状態。したがって思うように外出ならず…。原因は年末の大掃除です。

 ウチは無駄に(笑)大きいので、大掃除する場所にコト欠きません。まぁ、毎年ちゃんと大掃除はしているのですが、昨年末はなぜか私の掃除魂に火が点いてしまい(?)31日までの数日間は時間が許す限り思いつくまま自宅を掃除し続けました。その結果が現在の筋肉痛、というわけです。

 でも、これはこれで良かったと思っています。確かに筋肉痛になるわ、両手が荒れるわ、風邪がぶり返しそうになるわ、それなりに苦労しましたが、ピッカピカになった我が家は最高です。外出せずにここで過ごしたくなるし、より一層愛着は湧くし、何よりも自分自身の気持ちがポジティブに上向いた気がします。ならば年1回といわず、気分が落ち込んだ時などは無駄に悩む代わりに、無心に家を掃除する方が家も綺麗になるし、気分もポジティブになるので全然イイんじゃないの?と改めて思った次第です。

 そうは言っても、正月を一週間も過ぎればまた日々の雑踏に紛れて、こんな素晴らしい気持ちも忘れがち、掃除の優先順位もどんどん下がってしまうんですんですよね。

 人って、年末になると一年を振り返り、あれこれ思いを馳せたくなるのに、いざ年が明けると全てリセットして、余計なことは考えずにボケーッと幸せに浸っていたい生き物なんでしょうね。年末・年始のテレビ番組を見ればよく分かります。

 “一年の計は元旦にあり”と言いますが、その一方で一年のうち最も精神的によい状態で自分自身を見つめ直すことが可能な時期って、実は年末なんですよ、きっと。海外旅行だなんだ、能天気に遊んでる場合じゃないですよ(笑)


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あけましておめでとうございます

2014-01-01 Wed 10:04
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 新年あけましておめでとうございます。本年も「瑠璃色幻想曲」をどうぞよろしくお願いいたします。


 2014(平成26)年の年賀状(知人へのご挨拶メール用添付画像)は、2013年に最も気に入った風景を選びました。静岡県のだるま山高原レストハウス裏手から眺める、駿河湾越しの富士山です。


 個人的なことで恐縮ですが、私にとっての2014年は、2013年と比較してよかった部分についてはそのまま維持に努める。ダメだった部分については思考や行動を今一度顧み、疑い、熟考し、変化させてゆくしかない…早くも“一年の計”を強く意識しております。そんなことを考えながら、早速愛犬と初散歩してきました(笑)


 このブログを閲覧して下さる皆様にとっても、よき一年となりますよう心よりお祈りいたします。


2014年元旦
管理人・takemaru

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| 瑠璃色幻想曲 |