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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
ヘビーユーザーを邪険に扱う便乗値上げ

2014-05-30 Fri 07:27
 久々に近所のユニクロに靴下を買いに行きました。

 幸い週末セール対象商品だった靴下は3足690円と安かったので、好きなデザインのものを3足選び購入。ところがレジにて会計する際、些か違和感を覚えました。

店員さん「税込み745円です」

え?690円じゃなくて?…ユニクロで買い物してこんなに切ない気持ちになったのって初めてなんですケド…。

 改めて店内を見回すと、確かにあちこちにありましたよ。“価格表示を内税方式から外税方式に変更しました”という注意書きが。あぁ消費税が3%分上がったのを機に変更したのかな?感覚的に“騙された、ガッカリ”と感じはしましたが、増税分値上がりしていても仕方ないか…。

 しかしどうも腑に落ちません。

 例えば「エアリズム」という下着シャツ。以前の定価は1枚「税込990円」でした。ところが現在は1枚「943円+税」。表記方法は異なりますが、消費税率5%当時ならどちらも990円で実際に消費者が支払う金額は同じ。辻褄も合います。したがって現在は943円+消費税8%ですから1枚1,018円ほどで販売されているのでしょう。

 ところがこのエアリズム、以前から週末セールで頻繁に1枚790円に値下げされます。つまり消費税率5%当時であれば

本体価格752円+消費税(5%)38円=税込価格790円

という内訳だったはず。しかし消費税率8%の現在、エアリズムの価格は1枚「790円+消費税」。一見価格据え置きのように錯覚させられますが、消費税8%を加えると実際には1枚853円ほど。

 ところがもともと本体価格は752円のはずなので

本体価格752円+消費税(8%)60円=税込価格812円

が正しい販売価格では?わずか40円の差ですが、現状の価格は事実上消費税13.4%も載った価格ですよ?!週末セールのチラシを見た限り、他にもセール価格がこのように巧妙に値上げされているケースが目立ちました。

 まぁ、調べたらこのような一種の便乗値上げって、私が知らなかっただけでユニクロのみならずあちこちで行われているようですね。

 ただこのユニクロのケース、考え方によってはたま~に来店して定価で商品を購入するお客さんに優しく、毎週チラシをチェックしてセール価格ながらも頻繁にお店を利用する常連さんに冷たい、ともいえます。

 これと似ているのが映画館のTOHOシネマズ。TOHOシネマズも一般料金は増税後も1,800円で据え置きなのに、ファーストデイ(映画の日)やシネマイレージデイ、TOHOシネマズデイといった、より映画好きでTOHOシネマズ贔屓の客が集いそうな日のサービス料金だけはしっかり各100円値上げですからね。これではまるでお得意様が一見さんの料金の一部を負担しているようなものでは?

 何らかの事情による値上げは仕方ないとしても、このように本来大切にして欲しいカテゴリーのお客さんをあからさまに邪険に扱うのは、個人的にどうしても納得出来ないと思った次第です。各企業に対するイメージもダウンしますね。


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スリッパを履いた天才

2014-05-29 Thu 20:10
 5月25日に岩手県で開催されたAKB48の握手会にて、メンバーとスタッフが男からノコギリで切り付けられるという事件が起きたのは皆さんご存知の通りです。

 この件については連日マスコミが大きく報道しているので、今さら私が述べるまでもありませんが、とりあえず犯人や負傷したメンバーおよびスタッフに抱く感情はほぼ皆さんと同じだと思います。

 今回被害に遭ったメンバーは川栄・入山。AKBに全く興味のない一般層はほとんど“誰それ?”状態でしょうが、どちらも今後のAKBを背負って立つであろう人気メンバーゆえ、事件の衝撃は大きかったですね。

 さて、私にはどうしても気になることがあります。事件の翌26日夕方、東京に帰るために病院から出てきた2人がマスコミに向けて短い挨拶をした場面。


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なぜ川栄は靴ではなくスリッパを履いていたのでしょうか?!


 まぁ、普通に考えたら血で汚れてしまって履く気がしない、騒動の最中紛失してしまった、といった理由が考えられますが、“川栄だけに靴に履き替えるのを忘れて、うっかりスリッパのまま出てきてしまった”だったら面白いな、と勝手に妄想しています(笑)

 これは彼女が“おバカ”だから、と言いたいわけではありません。会社などにもたまにいますが、“どんなに堅苦しい場でもこの人がいるだけで絶対にギスギスした雰囲気にならない、そんな空気を自然に作り出せる天性のいじられキャラ”…川栄ってまさにそんな感じに思えるんですよね。まぁ今回はそんな狙いでスリッパを履いていたとは思えませんけれどね(笑)

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晴天の霹靂(ややネタバレあり)

2014-05-28 Wed 00:23
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 大泉洋演じる売れないマジシャンが昭和48年にタイムスリップ。若き日の両親と出会い、自分の出生の秘密を知るという話題の映画「晴天の霹靂」を見ました。

 勝手な偏見ですが、実は私、劇団ひとりってお笑いタレント以外の面では全く評価していませんでした。お笑いだけやってりゃいいのに、という感じです。大泉洋もどちらかというと嫌いでした。男のくせにお喋り、映画やドラマ公開前からテレビに出演しまくって撮影裏話を暴露しまくる姿にいつもカチンときてました。

 ではなぜこの映画を見たのかというと、ストーリーそのものも面白そうでしたが、それ以上に「この映画は観客が泣く確率が極めて高い」と以前テレビで聞いたからです。よしっ、どれほどのものかオレが試してやるぜ!というモチベーションで映画館に足を運びました…が、やはり泣きました(笑) 

 最も泣いたのは出産直前の悦子の病室のシーン。悦子(柴崎コウ)と晴夫(大泉)が未来のことを話すシーンですが、会話の内容はもちろん、何となく彼らを私と私の認知症の母に置き換え、もしオレなら若き日の母に認知症のことを伝えるだろうか…?などと想像していたら結構キました(笑)

 映画を見終わる頃には、劇団も大泉も結構好きになっていましたね…って、よくあるパターン(笑) 劇団のコメディっぽい演技、特に首を絞められるシーンは笑いました。とても面白い映画でした。

 DVDが発売される頃、改めてもう一度見たいと思います。

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心霊体験の素

2014-05-26 Mon 16:39
 最近、立て続けに不思議な(?)体験をしました。


【ケース1】
 先日、睡眠中に金縛りに遭い、体が数十センチ空中に浮きました。身の危険を感じ、反射的に全身に力を込めたら元に戻りました。全神経を指先に集中させて、指先を動かそうと試みたら全身の金縛りも解けました。

【ケース2】
 先日、生き残りを賭けた過酷なゲームを大勢で戦う夢を見ました。夢の中で私は作戦上仕方なく、ある女性(現実世界では面識のない人)を罠に陥れるのですが、ゲーム終了後、彼女が私に対する怨みの言葉を第三者に語っているのをたまたま聞いてしまいます。
 そこで目を覚ますのですが、目を覚ました直後も数秒間、夢の中の出来事であるはずのその怨みの言葉が私の耳元で何者かによって囁き続けられていました。


 …どうでしょう?どちらも恐ろしい“心霊体験”ではないでしょうか?不思議だと思いませんか?こんな体験をした私は凄いと思いませんか?

  ・
  ・
  ・

…ちなみに当の私自身は全くそうは思っていません(笑)


 確かにどちらのケースでも私が目を覚ましてから暫くの間、頭が混乱し、何がなんだか分からない状態でした。しかしよくよく思い出してみると原因は何となく想像出来ます。

 ケース1については、私が実際の記憶として認識しているのはどのシーンからか?というと、少なくとも指先を動かそうとしたところ以降は、自信を持って現実の出来事と断言出来ます。つまりそれ以前はリアルな夢の中の出来事である可能性が高い。

 ではなぜそんな夢を見たのかと考えるに、この夜は暑かったので、私は自室のベッドではなくリビングのソファーで仰向け(普段は横向き)になって眠った。つまり普段よりも柔らかく、枕のないフラットな“寝床”で仰向けに、というイレギュラーだらけの慣れない状況だったわけです。この状況があのような夢を誘導した、ということは十分考えられます。

 ケース2では、最初から夢と現実の区別はついていたので、問題は目を覚ましてからも聞こえた“声”ということになります。その正体は分かりませんが、想像するに夢と現実の切り替わり部分が多少オーバーラップしてしまった、つまり脳が半寝半起き状態にあったのではないか?と考えています。目は覚めていましたが、そのまま動かずにボーッとしていた時の出来事でしたし。ちなみにこれもソファーで眠っていた時の出来事です。

 私は科学者ではないのでどちらも真相は分かりません。でもこう考えると少なくとも心霊現象と呼ぶには至らないかな?これを心霊現象として多少デフォルメして言い触らす自分を想像すると、ちょっと痛々しいかな?と思った次第です。

 しかし、もし私が心霊体験エピソードを欲しがる人、誰かにかまって欲しい人、世間の注目を浴びて快感を覚えたい人だとして、これらの体験を自分に都合のよい解釈で発信したとしたら…。巷に溢れる心霊体験談の多くは、意外とこんなものなのかも知れません。


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日本のH&OとアメリカのC&A

2014-05-23 Fri 00:00
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 CHAGE&ASKAの宮崎重明容疑者が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されて以来、彼らのライブ映像や往年のヒット曲を目や耳にする機会が増えました。私の周囲にも老若男女問わず「ファンだったのに」とか「昔カラオケでよく歌ったのに」などと言いつつ残念がる人は多いです。改めて世代を越えて愛される彼ら(の音楽)の人気の高さを実感します。

 しかし…ファンの方々には申し訳ないのですが、私は“チャゲアス”って昔も今も全く興味ないんですよね。いや、むしろ私にとってチャゲアスはずっと否定したい存在、という方が正しいです。理由はもちろん(?)、いつの頃からか日本のマスコミがダリル・ホール&ジョン・オーツのことを“アメリカのチャゲアス”という失礼極まりない呼称で呼ぶようになったからです。


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 私は洋楽に興味を持ち始めた頃からアメリカの人気デュオ、ダリル・ホール&ジョン・オーツ(以下ホール&オーツ)の大ファンでした。ポップ音楽史上に残る数々の名曲、ダリルのヴォーカル、天才的音楽センス、歌っている時の何気ないステップ、テレビ映えするセンスのよいPV、一見いてもいなくても大差ないように見えて実は必要不可欠なジョンの存在(笑)…全て好きでした。

 確かに初めてチャゲアスを見た時は、私もホール&オーツに似ているな、と感じたものです。といっても彼らの曲は全く知らなかったので、あくまでもルックス…カッコイイのと目立たないチンチクリンの2人組…だけ見て判断したんですけれどね(笑) それ以来、私の中でチャゲアスは“日本のホール&オーツ”。音楽マスコミ的にも同様だったはずです(根拠なし)。

 ところが「SAY YES」が大ヒットした頃から、日米ともにリスナーの音楽的嗜好(というかヒットしやすい曲のタイプ)が大きく変化しました。悲しいことにホール&オーツの音楽(新作)もあまりヒットしなくなってしまいました(それ以前のヒット曲はCMなどを中心に今でも広く愛され続けていますが)。日本のメディアで取り上げられる機会もかなり減りました。多分この頃からですよ。ホール&オーツが“アメリカのチャゲアス”と呼ばれるようになったのは(恨)

 でもまぁ、考えたら世界地図だって日本がセンターに描かれているのは世界広しといえど日本人向けに作られたほんの一握りの地図だけ。それと同じですね。

 それよりも、戦後ずっと欧米至上主義だった日本のポップ音楽文化が初めて欧米と肩を並べてもいいんじゃないか?と少しだけ自信を持ち始めた時代…“アメリカのチャゲアス”はそんな時代を象徴するキーワードなのかも知れませんね。

 今後、宮崎重明容疑者がこれ以上悪足掻きせず、“日本のホール&オーツ”の名に恥じぬよう、誠意を以って己の罪と向き合うことを望みたいですね。


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最近気になるあのギャグ漫画

2014-05-22 Thu 07:27
 漫画を読まなくなって久しい私ですが、たまたまコンビニで立ち読みしたある漫画が面白く、すっかりハマってしまいました。


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「週刊少年ジャンプ」好評連載中の「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」です。そう、ジャンプの真ん中辺りと、昔の「ジャンプ放送局」的読者参加型コーナーよりもさらに後ろに毎週必ず2話ずつ掲載されている、あのしょうもないギャグ漫画です(笑)

 物語は江戸時代が舞台。主人公は立派な武士を目指す“磯部磯兵衛”という青年です。真面目に努力せず、たまにやる気を出してもすぐに挫ける。その上見苦しい言い訳や都合の良い自己弁護をすることが多く、まるでやる気の感じられない自堕落な男…という、のび太以下のダメ人間(笑) そんな磯兵衛のどうでもいい日常を描いた作品です。

 例えば、書店に春画を買いに行き“サンドウィッチ作戦”でレジに持っていくとか、その春画を自室で読もうとすると母親がしつこく覗きにくるとか、団子屋の看板娘にモテようとカッコつけるとか、土手で拾った春画を友達と奪い合っているところに団子屋の看板娘が来た途端、友達を裏切り自分は知らん顔とか…とにかくスケールが小さい、そしてくだらない(笑) でもそんなくだらないお話が妙に病みつきになるんですよね。

 磯兵衛や彼の母親のビジュアルは完全に浮世絵の大首絵だし、途中から登場する犬の顔も漫画家が書いたとは到底思えない変な顔(笑) こんな酷い作品、マジで誰が喜んで読むんだよ?!…って、オレか(笑)

 この「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」が読者を引き付ける理由のひとつを、私はこう想像します。

 例えば昔懐かしの「8時だョ!全員集合」のオープニングコントでは、いつもリーダーのいかりやが他のメンバーを怒鳴ったり命令したりと、偉そうに振る舞っていました。加藤や志村ファンの私たちは悔しい思いをしながらずっと我慢し続けるのですが、最後の最後でいかりやに水をかけたり、痛めつけたりと仕返しをするんです。ここでチビッコのストレスは一気に発散され、溜飲を下げることが出来たんですよね。

 同じジャンプで長期連載中の「こち亀」にもこれと似た要素が含まれると思います。主人公の両さんは基本的にいつも仕事をサボって遊ぶことや犯罪スレスレの方法で金儲けすること、エロいことなどを考えています。しかし最後は部長の怒りを買いしっぺ返しを食らう。

 共通するのは憎めない相手ではあるものの、ちょっとやり過ぎじゃね?誰か止めろよ!勘違いに気付かせてやれよ!!という状況を作り出していること。実はこの「磯兵衛」もこれらと似ているんですよね。いい加減でやる気なし、自分勝手でエロいというどうしようもなくムカつく主人公。彼が調子に乗って自分が偉大な侍になれると思い込んだり、団子屋の看板娘が自分のことを好きなんじゃないか?と勝手に思い込んだりするのですが、最後の最後でそれが勘違いだったと気づき打ち拉がれる…ここで笑うというよりも、「ザマー!!」というスカッとした気分になれるという(笑)

 もちろん純粋に笑えるシーンもたくさんあるし、磯兵衛のキャラ(表情や行動、セリフの語尾に必ず「~候」というところなど)も面白いと思います。でも私はやはり我慢して我慢して、最後に「磯兵衛ザマー!!」と心の中で叫んで気持ちよくなりたいから毎週コンビニへジャンプを立ち読みしに行くのかも知れません。単行本買って読むほどの漫画じゃないし(笑)

 これって…立派な漫画の技法ですよね?それとも…単に私の心が屈折しているのでしょうか?(笑)

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もう少しだけ受け入れて欲しかった「美味しんぼ」の問題提起

2014-05-21 Wed 00:00
 先日、「美味しんぼ」における表現が“風評被害を誘発する”として問題視されている件について触れました。

 その後も事態は収拾することなく、安倍首相がこの問題についてコメントしたり、「美味しんぼ」そのものが一時連載休止(最初からその予定という説あり)になったりと、まだ暫く尾を引きそうですね。

 私はこの「美味しんぼ」、過去に第1巻から70巻以上読みました。残念ながらこの10年ほどは読んでいないので、社会派路線(?)に走ってからはほとんど知らないのですが…。

 それでも改めて記憶の中の幾つかのエピソードを思い出すと、そもそも「美味しんぼ」って当時から作者が問題視するテーマについて、作者の主観的見解や感情的主張を、山岡や栗田ら登場人物を通してちょっと大袈裟かつ一方的に訴える漫画なんですよね。そのターゲットになるのはたいてい食の安全性を無視して金儲けや合理的経営に走る企業や、それに踊らされる、己の無知にすら気づかない消費者でした。

 ちょっと古いですが、例えば「ドライビール戦争」。1980年代末に一世を風靡した新感覚のビールをテーマとしたエピソードがありました。作者は本来のビールの材料以外の“混ぜモノ”を使うこの“ビールもどき”と、それを売ろうとメディアを大々的に利用して消費者を煽る各ビール会社、そして味の違いも分からず(?)流行やイメージに流される消費者たちがお気に召さなかったようです。漫画の中で山岡らが方々に取材して回り、最終的に「ドライビールは本物のビールではないし、“企業秘密”を盾に材料情報を隠蔽する各ビール会社の姿勢も許せない。こんなものを有り難がって飲んでいるようじゃ日本の酒飲みも終わりだ!」という結論を出しました。もちろん富井副部長はじめ、当初ドライビール派だった山岡の周囲の人々も完全に説得されてしまったことは言うまでもありません。

 しかし実際には、ドライビール…いえ、“本物のビールではないビールもどき”(笑)は絶滅するどころか「飲みやすくて好きだ」という消費者に長年支持され続け、今や日本を代表するビールブランドです。当時の作者の言い分は今でも正論だと思いますが、同時に単なる作者自身のこだわり、感情的主張でもあったわけです。

 では、漫画でこのように感情的主張を訴えるのが悪いか?というと、私は基本的にそれこそが創作コンテンツ、普通にアリだと思うんですよね。映画、小説、流行歌、個人ブログ、全てそういうものですよ。

 当時の私はこれを読んで初めて一番絞りとスーパードライの違いを学びました。でも所詮漫画ですから教科書の情報のように信じることはありません。あくまでも考えるキッカケです。現に山岡が「美味い」と言い切ったものを真似して作ってみたら大したことなかったこともありましたからね(笑)

 しかしこれを機に自分が食べるものや飲むものを巷のブームやテレビCMに頼って選ぶことをやめ、食に限らず出来る限り物事の本質を見極めようと努めました。これが私にとっての「美味しんぼ」の楽しみ方でした。

 そういう意味では「美味しんぼ」と出会えた私はラッキーでしたし、結果的に視野も広がったのかも知れません。確実に言えるのは「美味しんぼ」はこれまで賛否にかかわらず、我々に多くの問題提起をし続けてくれたということ。その上でこれらを信じるか信じないか、受け入れるか受け入れないかは読者次第なのだと思います。

 ただ、この「ドライビール戦争」では登場する企業名を“ピンキリ”“ユウヒ”“カネトリー”“ポロポロ”などとぼかしていました。実名の固有名詞がバンバン登場する今回の福島のエピソードとは性質が異なるので単純に「何を今さら騒ぐんだ!」とは言えません。でも私たちが報道でこの事実を知り、作者からの“問題提起”を受けとめ、改めて考えてみようとする前に早々と(メディアでは)ほぼ100%、誰もが「美味しんぼ」を叩いていたこと、そういう空気が出来上がっていたことをとても残念に思います。


 ところで今回の騒動を見て純粋に疑問に思ったのですが、真剣に批判する人は過去にきちんと「美味しんぼ」を読んだのでしょうか?そしてその作風、いやそれ以前に漫画という娯楽の本質をどこまで理解した上で批判しているのでしょう?

 昔、こんなことがありました。当時大人気だった漫画「デスノート」のキャラを使ったキャンペーンを打ちたい、という得意先から相談を受けた時のことです。

 当時の私の上司は「デスノート」をほとんど知りませんでした。しかしプライドが高いので「知りません」「勉強するので少し時間を下さい」とは言えない。結局その場で「いや~でもアレ、人を殺す漫画っすよねぇ~?いくら漫画でも人を殺すってのはどうなんすかねぇ~。あまりイメージよくないんじゃないっすかねぇ~?」などとはぐらかし完全に引き腰でした。

 私は心の中で(じゃあなぜ「北斗の拳」も「キン肉マン」も「ドラゴンボール」も「GANTZ」もあれだけヒットしてるんだよ?!主人公全員殺人者じゃないか!!)と突っ込みながらも、翌日上司に「デスノート」の単行本を全巻貸して読ませました。すると案の定、「めちゃくちゃ面白いよ~!!」ですからね。それどころか私に断りもなく別の管理職社員に又貸しして“布教活動”に励んでいましたっけ。当然“人を殺す”以上の魅力や作者の主張を理解したから「面白い」と感じるに至ったのでしょう。

 まぁ、こういうのはよくある話です。もちろんだからといって今回の「美味しんぼ」問題を肯定するつもりはないし、「批判する奴は読んだことがない奴に違いない」と言い切るつもりもありません。

 ただ私から見るとどうしても、今回批判している人たちの中には少なからず、ドライビールの時のようにブームに乗っかって騒ぎたいだけの人、私の元上司のような人もたくさんいるような…そう思えてなりません。

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牧逸馬の世界怪奇実話

2014-05-20 Tue 03:41
牧逸馬


 島田荘司編「牧逸馬の世界怪奇実話」(光文社文庫)を読了しました。

 内容は、1900年に生まれ1935年に35歳という若さでこの世を去った牧逸馬(ペンネーム。本名長谷川海太郎)という小説家が海外の古本屋で収集したミステリー色の強い事件に関する書物(資料)を、独自に読み物風にまとめた「世界怪奇実話」。これを本格ミステリー作家・島田荘司御大が現代向けに新たに編集したものだそうです。

 収録されている作品は、

「切り裂きジャック 女体を料理する男」
ご存じ娼婦ばかりを狙うロンドン伝説の連続殺人鬼
「ハノーヴァーの人肉売り事件 肉屋に化けた人鬼」
解体した美少年の死体を次々と自分の肉屋で売った男
「マリー・セレスト号事件 海妖」
生活感を残したまま乗組員全員が忽然と消えた船
「タイタニック号沈没 運命のSOS」
ご存じ豪華客船沈没事故
「マタ・ハリ 戦雲を駆る女怪」
美しい容貌と妖艶な踊りが武器の女スパイ
「テネシー州、猿裁判 白日の幽霊」
聖書の教えに反するダーウィンの進化論を否定する裁判
「ローモン街の自殺ホテル」
宿泊者が必ず首吊自殺するホテルの一室
「双面獣」
幼女を残虐に殺害する地元住民から信頼の厚い牧師
「クリッペン事件 血の三角形」
妻を殺害し、愛人を連れイギリスからアメリカへ逃避行した医師
「ウンベルト夫人の財産」
頭脳だけで巨額の金を手に入れたニセセレブ詐欺師
「女王蜘蛛」
男をハントしては殺す美人大量殺人鬼
「ドクター・ノースカット事件 土から手が」
中絶手術に失敗して患者を捨てた闇医者
「ブタペストの大量女殺し 生きている戦死者」
妻ほか多くの女を殺した殺人鬼
「浴槽の花嫁」
金目当てで何人もの女と結婚し、浴槽で溺死させた殺人鬼

の14編。

 実はこの本、10年以上前に買ったのですがほとんど未読状態でした。好きな島田荘司先生の編集に加えテーマが猟奇殺人事件を始めとするミステリーということで私の嗜好的にはど真ん中のはずが、過去何度か読もうとしてもすぐにギヴアップしてしまったんです。今なら読めるのではないか?根拠のない自信からまたチャレンジしました。結果的には初めて最後まで読了できましたが…とにかく苦痛でした(笑) 過去何度もギヴアップした理由を思い出しました。

 まずこの本、取り上げるテーマはどれも興味深いのですが、やはり最初に執筆されたのが1920~30年代(?)とあり、色々な意味で古い感じがします。中にはその後真相や新説が出回っているものもあるので、ちょっと拍子抜けでしょうか?内容も事件ルポを期待したのですが、著者(?)の意見みたいな部分が多いです。

 文章の書き方にしても幾つか疑問点が。外国人の固有名詞がアルファベットだったりカタカナだったりバラバラ。特に法則があるとも思えません。さらに時系列も前後しまくりで流れが把握し難い。原書を翻訳してそのまま流用したのか日本人の文章っぽくない、いわゆる“英語の文法的な言い回し”が多いのも特徴です。私が集中して読めたのは「ローモン街の自殺ホテル」「双面獣」「クリッペン事件 血の三角形」くらいでした。

 ただ、これは文学の宿命みたいなものですから、あまりネガティヴに考えてはならないのでしょう。

 また、本書の基となった「世界怪奇実話」は、今では日本人でも知る人が多い「切り裂きジャック」や「タイタニック号事件」を日本に初めて紹介した本であろうと言われています。そこは素直に凄いと思いますね。まぁ、私はできれば「ザ!世界仰天ニュース」や「奇跡体験!アンビリーバボー」あたりで映像にまとめられたものを視聴できる方が嬉しいですけど(笑)


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【TODAY'S PIC UP ITEM】

牧逸馬の世界怪奇実話 (光文社文庫)牧逸馬の世界怪奇実話 (光文社文庫)
(2003/12/09)
島田 荘司

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ばらを愛でる

2014-05-19 Mon 05:42
 シーズン真っ盛りのバラを楽しみに、生田緑地ばら苑に行きました。


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花や植物を愛でるのはよいものです。


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天皇陛下はただのマスコットではない件

2014-05-18 Sun 00:58
 元アイドルもどきがツイッターで天皇陛下をDisる旨発言し、多くの非難を浴びているようです。

 確かに同じ日本人とはいえ、皇室や天皇陛下に抱く印象は世代や受けた教育により様々ですし、考え方も人それぞれです。しかし現在の日本の法律では、天皇陛下は政治介入してはならない立場。にもかかわらず否定的なニュアンスで「直接日本の政治に関係してないし」などと言うとは、やはり彼女の発言は個人的意見云々以前の問題だと思いますね。

 特に私の中で引っ掛かったのが「(天皇陛下は)ただの日本のマスコットじゃん」という部分です。恐らく本人は、“天皇陛下は政治家ではない、かといって他に仕事を持って働いているようにも見えない、ゆえに何ら日本国民の役に立っていない”…そう言いたかったのだと思われます。

 しかし実際には天皇陛下は日本国民のために日々身を粉にして働いてくれています。そのひとつが「外交」でしょう。

 海外には日本の皇室や天皇陛下に対し好意を抱き、大切に思ってくれる国がたくさんあります。天皇陛下がそれらの国のトップと会うことでお互いの国の関係が良好となり、結果的に政治・経済・文化面にもよい影響をもたらすわけです。お互いの国へ旅行がしやすくなるというメリットもあるかも知れません。

 つまり、間接的ながらも日本国民のほとんどが皇室や天皇陛下から何らかの恩恵を受けていると言えます。これだけでも理解していれば、少なくとも「ただのマスコット」とは言えないと思うんですよね。


 まぁこういう人って、仮に大企業の末端社員になったらなったで、

「ウチの社長は毎日(取引先との)ゴルフや(仕事上参加せざるを得ない)パーティー三昧で全然仕事してないじゃん!ただの会社のマスコットじゃん!!」

きっとそう言って社長をDisるのでしょうね(笑)


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趣味とのめぐり逢い

2014-05-16 Fri 00:00
 私事で恐縮ですが…父が約10年ぶりに趣味のゴルフを再開しました。

 10年前といえば、母が若年性アルツハイマー型認知症を患っていることが判明。息子の私でも想像できない複雑な思いを抱いていたであろう父は、母の介護のために多くの大切なものを捨てました。そのひとつが長年生き甲斐としてきたゴルフでした。

 今でこそ父も私も

「介護は介護、趣味は趣味、別モノでしょ?」
「介護の苦労は一人で背負わず、他者や行政サービスをどんどん頼るべき」

と、前向きに考えられます。

 しかし10年前は介護なんて未知なる恐ろしい敵としか考えられなかったし、家族の中には他人様の常識では計れない独自の思いが確実にありました。それが長い年月を費やしたことで父も私も少しずつ、認知症との上手な接し方、明るく楽しい介護生活の送り方が見えてきた…そういうものなんでしょうね。

 その間に母の介護レベルが上がったことで、デイサービスの利用日数、特に宿泊を伴う介護をお願いする日を増やすという国の施策に従うこととなりました。皮肉にもそれが父に時間的・精神的余裕をもたらしたわけです。

 そこに親戚のオッサンからゴルフの練習(打ちっ放し)に誘われ、やがて母が宿泊する日限定でゴルフコースでプレイするに至り、10年前のゴルフ仲間たちとの交流もめでたく復活、だそうです。

 まぁこれまでゴルフする時間が物理的に皆無だったわけではありませんが、世の中器用な人や、頭の切り替えが早い人ばかりではありません。それよりも時間はかかったけれどデイサービスを上手に利用し、本人が何ら後ろめたい気持ちになることなく「またゴルフがやりたい」と前向きに考えられるようになったことが大事。息子としてもとても嬉しいです。

 今回の経験から私は、若い頃に一度熱中した趣味って、自分から率先して嫌いにならない限り、いつかまた楽しめる機会と出会えるものなんだな、と改めて感じました。何か事情があって一度サヨナラしても、いつか自分を取り巻く環境が変化して、タイミングが合えばまた向き合うチャンスが生まれ、昔のようなイキイキした自分を取り戻せる…何だか本気でそう信じてみたくなりました。

 逆に、若いうちに年を取っても打ち込める趣味を見つけるのと見つけないのとでは、将来の精神的満足度に大きな開きが生まれそうですね。年を取って初めて探すとなると、どうしたって選択肢は狭まるでしょうし。

 個人的には最低でもインドア・アウトドア各ひとつずつ、これだけは一生モノだ!という趣味を、現在持っている趣味の中から選んで大切に育てたいなぁ…そう思っています。


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あなたと暮らせてよかった~犬から聞いた素敵な話 

2014-05-15 Thu 00:00
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 昨年12月に読んだ「犬から聞いた素敵な話 涙あふれる14の物語」の続編が書店に並んでいるのを見て、迷わず一冊レジへと持参しました。山口花著「あなたと暮らせてよかった~犬から聞いた素敵な話」(東邦出版)。前作は30万部の大ヒットだそうです。この出版不況の時代に大したものですね。

 本作も内容は、著者が取材して集めた実話を基に書かれた「人と犬とのキズナがテーマのショートエッセイ集」のようです。全14編の前半が飼い主視点、後半がワンちゃん視点という構成も、レイアウトやデザインもほぼ同じでした。

 正直言ってこの手の本…犬(ペット)がテーマの泣ける話を集めた“感動の押し売り本”は巷にたくさんあります。それでも私がこのシリーズだけは新刊で買ってしまう理由は…正直、自分でもよく分りません。類書と比較して特にストーリーがリアルなわけでも、際立ってよくできたお話というわけでもない。

 考えられるとしたら本シリーズが“ハイ!ここで涙を流す!!”と感動ポイントを指定する類の物語ではなく、読者各自が自分のペットとの思い出を回想しながら、自分の心にヒットする部分を自由に探すことができる点…でしょうか?したがって私は全てのエピソードに感動したわけではありませんが、モノによっては読みながら人前でも大号泣してしまいましたよ(笑)

 あとはデザイン。各話扉ページのタイトル、あらすじ、登場するワンちゃんの名前とシルエットで構成された綺麗なデザインや本文中のカラフルなイラスト、登場するワンちゃんをイメージ可能な写真も相変わらず好印象ですね。

 愛犬家が読めば確実に自分の愛犬に対して今まで以上に優しくなれる。愛犬の気持ちをあれこれ想像して愛犬スタンスで接することができるようになる。読んだ飼い主の心を動かし変える力を持っている…前作同様そんな本だと思います。私は早速ペットショップに立ち寄り、愛犬用の新しいオモチャを買って帰宅しました(笑)


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【TODAY'S PIC UP ITEM】

あなたと暮らせてよかった―犬から聞いた素敵な話あなたと暮らせてよかった―犬から聞いた素敵な話
(2014/03)
山口 花

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漫画に何を求めるのか?

2014-05-13 Tue 22:00
 その昔、PTAの“子供に見せたくないテレビ番組ランキング”の常連といえば「8時だョ!全員集合」や「おれたちひょうきん族」を筆頭に、今では規制されて表現不可能なエロ(下ネタ)・グロ(残酷)・ナンセンス(無駄・無意味)満載のお笑い番組が大部分を占めていました。

 そんなお笑い番組への批判コメントの中でも特に多かったのが子供の教育に悪いからというもの。

 これに対し当の志村けんが数年後、雑誌のインタビューでこう答えていました。

コントで(子供を)教育しようと考える方が悪い

つまり、コントはあくまでもコント。コメディアンは視聴者を笑わせるためにあえてバカを演じ、バカな行為をしているだけ。見る側も余計なことは考えずに笑うべき。そこから学ぶ必要なんてない、ということなのでしょう。

 まぁ実際には食べ物を粗末にしてはならない、下品な振る舞いは周囲の人々を不愉快な気持ちにさせるからやめるべき、いや、あえてバカを演じて人を笑わせるのは素晴らしいことだ…大人になった今思うと学ぶことって結構あったんですけどね(笑) 要するにコントに対して勝手に過剰な期待をしておいて、それが叶わないからと批判するな、という意味だと私は信じています。


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 ところで最近、私も大好きだった「美味しんぼ」の一部表現の是非が社会問題となっているようです。問題そのものはちょっと難しい問題なので私は賛否を述べるつもりはありません。

 しかしこれだけは言いたいですね。

「漫画(創作物)に客観性を求める方が悪い」

もしくは

「漫画に自分と同じ価値観や、正しい(客観的な)情報を求める方が悪い」

と。これも根っこはドリフのコント批判と同じだと思います。

 小学生の時、私は塾の国語講師からこう習いました。「小説とは、作者が人物や出来事を通して行う社会に対する訴えかけである」と。今回のケースは漫画ですが、小説も漫画も映画も音楽も…いえ、こんな個人ブログだってそもそもそういうものでしょう?あくまでも自分が訴えたいことを表現するための手段です。ニュースや政府の公式発表のように、日本国民全員をターゲットとして事実をありのまま、客観的に淡々と伝えるためのものではありません。

 つまり最初から全ての読者やユーザーを喜ばせようと発表されるものではないのだから、まずはそこに作者の主観や感情的主張があって当然、それが大前提と理解すべきだと思います。

 まぁ今回の件が問題なのは、その“程度問題”なのでしょうが。それでも気分を害した福島や大阪の当該地域住民が抗議するのは分かります。しかし部外者が騒動に便乗して「連載を中止しろ」と訴えたり、作者に謝罪を要求したりするのを見ると、こういう人たちってたかが漫画に何を求めたいのだろう…よく分かりません。正確な情報を書けというのか?漫画から知識を得たいのか?それとも誰もが納得する平和なストーリーが欲しいのか?…いやいや、所詮漫画ですよ?キャラの造形ひとつとっても嘘だらけの漫画ですよ?そこにリアルなんか求めないで欲しいですね。


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アクセス(ややネタバレあり)

2014-05-12 Mon 19:36



 誉田哲也著「アクセス」(新潮文庫)を読了しました。

 物語は…

 誰かを勧誘すればネットも携帯もタダになるというプロバイダに登録した高校生たちが、次々に執拗な嫌がらせや殺人事件に巻き込まれてゆく。
 やがて彼らはある殺人者に襲われ死にかけるが、九死に一生を得て生還する。しかし彼らの魂は欲望蠢く電脳世界に飛ばされ、体を電脳世界の亡霊に乗っ取られてしまった!!

ひと言で表現するなら“幽霊の出ないケータイホラー”でしょうか?最初は凄く面白く読んでいたのですが、途中からSFチックというか、フィクション過ぎる展開に意表を突かれました(もともとフィクション小説ではありますが・笑)。

 それでも一気に読めたし、伏線の数々と後半の展開も繋がっていて辻褄は合っていたし、面白かったと思います。設定をしっかり作り込んで書いた感じがしますね。

 ただ、本作が発表されたのが2003年か2004年、つまり10年以上前ゆえ、今読むと登場人物のネットに対する見方や知識などに一部違和感を覚える描写があります。そこは残念というか、このようなテーマの宿命ですね。加害者とはいえ刑事が一般市民の個人情報を第三者に教えるというのも今ではあり得ませんし。それでもネット社会やネット依存が皮肉の対象、というのは悲しいことに10年前も現在も変わっていないんですね。

 ちなみにAmazonのレビューを読むと「ラストが予想出来てしまった」とネガティブに評価する人が多いようです。しかし私は全く予想出来ませんでした。というか、雪乃が生き返ることしか頭にありませんでしたよ…って、男性的にはそう願いたかったはず…かも(笑)


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(2011/06/01)
誉田 哲也

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田コロの記憶

2014-05-10 Sat 21:00
 “田コロ”跡地が今、どうなっているのか?突然気になり、見に行くことにしました。

 田コロとはもちろん、“田園コロシアム”のこと。かの高級住宅地・田園調布、それも駅から2、3分という場所にあったスタジアムです。テニスをメインにコンサートなどにも使用されていたそうですが、やはり私にとっては数々のプロレスの名勝負を生んだ試合会場、という印象が強い。

 ネットで画像検索してみたところ、たくさんの懐かしい画像が出てきました。特にロッシー小川氏がブログにアップした画像(拝借させていただきました)…


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これが私の記憶の中の田コロに最も近い。かつてここで

■青&銀の“Mマスク”でのマスカラスvsジャン鶴
■ハンセンvsアンドレ(ピーター失神)
■初代タイガー報復のソラール脱臼事件
■2代目タイガーマスクデビュー戦
■ケリーvsジャン鶴NWA世界戦
■ラッシャー木村“コンバンハ”事件

多くの名勝負が創られました。私も大昔、ここでプロレスを観戦しましたよ。

 東急東横線田園調布駅を、“リアル高級住宅地”側じゃない方(東側)から出ます。といってもこちら側にも高級そうなスーパーやオサレなレストラン、お金持ちそうな外人さんファミリーが目立つ。こんなセレブなエリアに1万人規模のスタジアムがあったなんて今考えると到底信じられませんね。しかも毎回私のような胡散臭いプロレスマニアが集まってくるのですから…そりゃ、住民怒りますって(笑)

 さて、駅から線路沿いに多摩川駅方面に少し歩くと、左手に大田区立田園調布小学校が見えてきます。田コロがあったのはその隣(多摩川駅寄り)のようです。確かに地図で見るとそれっぽい広い土地になっていました。


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現在はドレッセ田園調布プレゼンスなるマンションが建っていました。


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 そしてさらにその奥、マンションの隅には申し訳程度に小さい児童公園が。その名も…


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大田区立田コロ児童公園。この碑(?)が現在唯一残る、実質的に田コロの跡地であったことを示すもの…なのでしょうかね?

 それでも私は、こんな思い出の証拠があるだけで嬉しくなりました。


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体力回復法@山歩き

2014-05-09 Fri 20:20
GWに登った山なんですけど、登山口から頂上まで3時間、ひたすら上り坂だったから体力的にも精神的にも疲れました…

あぁ、分かる分かる。合計歩行時間や技術的難易度云々よりも、そういう“ダラダラ上り”だけの行程が一番疲れるものだよね

普通に考えたら上りだけの方が効率的だし、体も順応しやすいからもっと楽に歩けそうなんですけど…

我々が理屈で考える通りに上手くいかないのが山であり自然ってものじゃない?」

そうなんですけど…疲れないコツってあるんですか?

人それぞれ違うけど、オレの場合は比較的緩やかな上り坂を歩いている時に脚の疲労を回復させるかな

えっ、どうやって?休憩するんですか?

いや、しないよ。歩きやすい道では速度を上げて時間を稼ぎたいし

じゃあ、どうやって歩きながら疲労回復するんですか?

それは…頭の中に「鉄拳」みたいな対戦格闘ゲームを思い浮かべてさ、“オレ”の体力ゲージがゆっくり回復してゆくのをイメージするんだよ

……

ちなみにドラクエで宿屋に泊まる“オレ”をイメージしてもダメだよ。あれは一瞬だから

……


 山の中では意外とアナログ…というか根性論で動いてます、私(笑) もちろん遭難云々のリスクが少ない慣れ親しんだ山を歩く場合ですけれどね。


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ありのままの自分で楽に付き合える人だけが友達ではないと考える件

2014-05-08 Thu 20:19
 先日、プロ野球観戦していた時のことです。

 メンバーは私と観戦グループのリーダーの2人。普段は少なくとも3、4人から多い時で10人ほどで観戦するので珍しい状況でした。

 そんな状況も手伝ってか、リーダーからの意外な告白(?)は、私的にとても嬉しいものでした。

「この連休中は三連戦全て観戦ですか?」

「そうだよ。今日はX(私)さんとでしょ。明日は甥っ子のY君、明後日は去年も誘ったZさんと。でもXさんと観戦するのがいつも一番楽しいけどね」

実は私、応援するチームの選手の情報はほとんど知らないんですよ(笑) せいぜい直近の数試合を事前にテレビや新聞でチェックして臨む程度(皆さんスミマセン)。

 そんな私がなぜ有り難がられるのかといえば、恐らくリーダーの楽しみ方を理解し、それに逆らうことなく(ほぼ)全力で合わせようと努めているからだと思います。

 つまり、贔屓チーム情報は既にリーダーが熟知しているので不要。私は毎回リーダーが買ってきてくれるつまみを感謝して頂き、贔屓チームの攻撃時以外はアイドルなどのオタクトークに乗っかってバカな話を全力で飛ばしまくる。リーダーお気に入りのビールの売り子さんが来れば話しかけて親しくし、彼女を喜ばせるために容量の1.5倍ほどのビールを呷る…そんなバカな私のノリがリーダーのお眼鏡に適ったのでしょうね。

 まぁ、私もリーダーには日頃からチケットの手配など随分お世話になっているので、観戦中は出来るだけ楽しく盛り上げたいだけなんですけれどね。それでも喜んで頂けたのなら、それはそれで素晴らしいこと。柄にもなくクールな自分を装ったり、必要以上にケチケチして場のムードを盛り下げたりするくらいなら、こうする方が断然イイです。

 これは友達関係に限らず、社会や家族の間にも少なからず当てはまりますよね。まぁ、社会人なら上司や取引先から気に入られようと、同様の努力を惜しまないのは常識。

 しかし友達相手に同じことがどこまで出来るでしょう?

 改めて考えると、私の場合は子供の頃から常に(何となくコイツとは合うな、無理しなくても素のまま気楽につき合えそうだな)と感じた相手を厳選して付き合ってきました。それはそれで間違いではなかったと思っていますが、結果的に周囲には自分に似たタイプの友人ばかりになってしまったわけです。もう少し早く“人生の真実”に気づいていたら、何かが変わっていたかも…なんて考えてみたりして(笑)

「仕事だから仕方なく周囲に合わせるけど、家族や友人にまで合わせるなんて嫌だなぁ。そこまでする必要ないんじゃない?」

という考え方も分かりますが、時に自分の主義主張やお気楽な振る舞いを抑えてでも相手を喜ばせようと努める。それも悪くないです。


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私、雪山登山者の味方です

2014-05-07 Wed 19:36
 今年のゴールデンウィークも、まだ残雪深い日本アルプスなどの高い山々に登る人、そこで不運にも命を落とす人が少なからずいたようです。

 私も山歩きは嗜みますが、幸か不幸か雪山を歩くほどの体力や技術は持ち合わせていません。したがって想像しか出来ませんが、GWはまとまった休暇が取れるチャンスだし、本格的な冬山に比べまだ敷居が低い(?)春の雪山をスキーで滑走するのはとても気持ちイイのでしょうね。わざわざ行く理由は分からないでもありません。いずれにしてもこのような悲しいニュースを聞くたびに胸が痛みます。

 しかし毎年このような事故が起きると必ず聞こえてくるのが、遭難者や死者を非難する声。それも正論ならともかく、ほとんどが無知ゆえの恥晒し発言なんですよね(笑) 非難する人の言い分は主に

■勝手に遊びに行って勝手に遭難した(死んだ)奴を捜索・救助するために我々の血税が使われるのは納得出来ない。
■リスク覚悟の自己責任で登るべき(リスクも負わず、自己責任も果たしていない?)。
■危険だからわざわざ雪山登山なんてすべき(許すべき)ではない。

といったところ。一見どれもまともな意見のようですが、ちょっと考えればどれも無知で薄っぺら…というのが私の率直な感想です。

 まず「血税を投入するな」。これはケースにもよりますがほぼ誤り。山岳遭難者を捜索する場合、ヘリ使用料や人件費は本人もしくは家族に実費請求され、税金は使われないと思います。そのため、まともな登山者は(登山)保険に加入したり、もしもの時のことを家族に指示してから登ったりするはず。

 まぁ、中にはいい加減な心構えや十分でない装備、無茶なプランのまま登る人もいるでしょう。全ての登山者が保険に入っているわけではないのかも知れません。そんなのは論外だとしても、こういった事情すら知らずに「税金の無駄だ!」と叫ぶのは…ププッ(笑)

 次に「リスク&自己責任」。そもそも登山に限らず我々の日常は常に何らかのリスクと背中合わせです。それでも自室で何もせずに引き籠もるわけにいかないから、自己責任で動くしかないわけです。

「交通事故に遭う可能性が高まるが、新幹線代をケチって自動車で出かける」
「肝硬変や肺癌になるリスクが高まるが、飲酒も喫煙もやめない」
「台風で海が荒れて危険だが、高い波でサーフィンを楽しみたい」
「フラれるかもしれないが、片思いの女性に告白する」

これら同様、登山者だって100%安全と思って登ってはいません。普通は最悪のケースを覚悟し、それでも登る。だから事前に出来る限りの準備をし、リスクを最小限に抑えようとする。登山未経験者から指摘されるまでもなく「リスクを覚悟した上で、自己責任で登っている」のだと思います。

 ちょっと脱線しますが、私が理不尽だと感じていることについても述べておきましょう。

 山岳遭難者はいつもこのように非難されるのに、交通事故死者や海洋遭難した漁船の乗組員たちはなぜ同様の非難をほぼ受けることがないのでしょうね。事故が起きなければ余計なコストをかけずに済む、という点では山も道路も海も同じ。それどころか交通事故現場に駆けつける警察官の給料の供給源は確実に血税なのに、です。

 その理由のひとつとして考えられるのは

「仕事なら事故っても仕方ない、でもレジャーでの事故は許さない」

という感情が日本人に根付いているからでは?簡単に言えば“オレは仕事している(何も予定がない)のに自分だけ楽しそうに遊びやがって!”という一種のジェラシーです。

 でも(怒られるかも知れませんが)考え方によっては、漁船の乗組員やトラックの運転手なんて、100%自分の金儲けのために船や車に乗り、事故を起こし、時に他人をも巻き込んでしまうわけです。彼らの方を非難してスッキリしませんか?…というのは冗談ですが(笑) 一度本質を考えて欲しいところです。

 最後に「危険な登山は不要」。これはねぇ…オトナならこういうことは言っちゃイカンでしょう。自分が理解出来ないこと、自分の価値観から外れるものは全て悪、よくない、と決めつけるのは些か乱暴です。頭のよい人の意見ではありません。


 結局のところ、私は山岳遭難者を非難する人の多くは、視聴率目当てで視聴者の怒りを煽りたいマスコミにまんまと乗せられてしまったのだと思います。

 例えば山岳遭難に比べたら交通事故や肺ガンで亡くなる人は比較にならないほど多いはずです。しかしニュースとしての価値はないし、マスコミはト○タやJ○等スポンサー企業に配慮していちいち話題にしない。

 一方、山岳遭難事故はインパクトが強く視聴者の関心を引きやすい。もしかしたら非登山者の怒りを煽って高視聴率が期待出来るかも知れない。…まぁキッカケはそんなところかと思います。

 あとはやはり、日本人にありがちな「誰もが横一線に並んで幸せを満喫すべき」という考え方。雪山なんて登りたくても誰もが登れるわけではありません。GWだからと連休を取れない人もいます。そうすると「自分だけ楽しみやがって」とイラついて批判し始める輩が出てくるという(笑)

 まぁ、それでも山岳遭難者を非難したいのなら、居酒屋で酒でも飲みながらごく親しい仲間相手に愚痴るべきでしょうね。実社会で思いつくまま意見発信してしまうと恥をかくし、万が一私のような人物が上司や先輩(後輩)の中にいたら、薄っぺらな自分を晒し、自分自身の価値を下げてしまうことになるかも(笑)

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ニサッタ、ニサッタ(上)・(下)

2014-05-06 Tue 08:45
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 乃南アサ著「ニサッタ、ニサッタ(上)」および「同(下)」(講談社文庫)を読了しました。

 乃南アサといえば昨年初めて読んだ「紫蘭の花嫁」が私的にボロクソでしたので、今回も全く期待しなかったのですが、予想を裏切りなかなか面白い作品でした。出会えてよかった作品です。

 本書は片貝耕平という“人生を甘く見過ぎている”20代の若者の人生と成長を描いた物語。北海道の田舎町から東京の三流大学へ進学した耕平は、卒業して就職するも自分の大学をバカにした上司が気に食わないと退職。小さな会社に転職するもやがて社長が夜逃げして再び職を失う。

 仕方なく人材派遣会社に登録して働くがどの仕事も長続きせず、金欠でアパートの更新もできなくなり、ネットカフェやウィークリーマンションを転々とする。たまにパチンコで大当たりしたと思えば女に騙され金を持ち逃げされ、消費者金融から借金を重ね回収担当から追われ、どうしようもない堕落した人生を送るがようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つけ、底辺レベルの生活に耐えつつ借金を返済。

 そしてある事件をきっかけに実家に帰り、バイトながらもスーパーで真面目に働く。しかしようやく正社員への道が見えてきた時、酒気帯び運転を起こし全身大怪我、また職を失ってしまう…。


 耕平の経験を全て私も経験したわけではありませんが、何だかとてもリアルで、読んでいて胸が苦しくなります。読んでいて辛い(笑)

 でも最初は誰が見ても甘ちゃん過ぎる、人生を舐めている耕平が次第に現実を知り、ギリギリのところで何とか望みを捨てずに生き続け、最後に本当の自分の生き方、大切にしたいものに気づくことで私も救われたような気がします(笑) Amazonのレビューの評価がやたらと高いのも納得でした。

 オレも今の経験値でもう1回、大学時代くらいから人生やり直せたらいいんだけどなぁ…つい、そんな妄想をしてしまいました(笑)


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23の赤

2014-05-04 Sun 19:52
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 開幕カードに続き、今シーズン2回目のプロ野球観戦に来ました。

 今シーズンもタイガースの応援中心のプロ野球ライフになりそうですが、タイガースファンは連帯感が強く温かみも感じますからこれでよいのです。昔みたいに仙台まで遠征するモチベーションないし(笑)


 ビールの売り子さんに対してやたらとフレンドリーな我らが観戦グループリーダー、今年も相変わらずでした(笑) 皆さん、神宮野球にプロ野球観戦にお越しの際は、サッポロビールをどうぞよろしくお願いします(特に意味なし・笑)。


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テルマエ・ロマエⅡ

2014-05-02 Fri 23:59
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 このゴールデンウィークの話題を独占するであろう(?)「テルマエ・ロマエⅡ」を見ました。

 まぁ…相変わらずのくだらなさ(笑) でもそれが面白いんですよね。広い館内で2時間、久々に大勢の他人と“笑いを共有”することの喜びを感じることが出来ました

 唯一残念だったのは、夜の混浴温泉のシーンに登場した松島トモ子…と、戯れるクマ。いやいや、わざわざ彼女を出すのなら、ここは当然クマではなくトラかヒョウしか考えられませんよ~!!…って、やはりそれでは問題アリか?(笑)


 ネタとしての浴場や入浴グッズはこれで出尽くした感がありますが、面白い作品なので「Ⅲ」そして「Ⅳ」とまだまだ続編を見てみたいですね。


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神様のカルテ1&2

2014-05-01 Thu 00:00
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 嵐・桜井と宮崎あおいが夫婦役を演じていることでも話題の映画「神様のカルテ」シリーズの原作「神様のカルテ」および「神様のカルテ2」(夏川草介著/小学館文庫)を読了しました。

 小学館が平日の朝にやたらとTVCMを連発する書籍は、何となくミーハー好みという先入観を持っていますが、せっかく借りた本なので読んでみることにしました。

 物語は、献身的な妻に支えられながら信州の病院で忙しく働く若い内科医の周囲で起こる出来事を通じて“命とは?人間の尊厳とは?医師の在り方とは?”を訴える…みたいな感じ。著者自身も医師らしいので、恐らく彼が医療現場で実際に感じた疑問や不満などを題材に書かれた小説なんだろうな、と思われます。

 テーマは悪くないし、共感出来る部分も多い。ちょっとホロッとくるシーンもあり、最初に想像していたよりはよかったと思います。

 しかしそれとは別に、何ともいえない取っつき難さにも悩まされました。

 まず、医師たちの“忙しいアピール”。医師の仕事がどれだけ大変で忙しく、休みが取れないか、みたいな描写がやたらと多く辟易します。まるで飲み会で自分のことしか頭にないメンバーの“俺って忙しくて可愛そうでしょ?それでも頑張るオレって偉くね?”アピールを延々聞かされているようでした。忙しいのは医師だけじゃないぞ!と要らぬストレスを感じてしまう。

 加えて文中に医療用語が多過ぎ。著者が医師なのでリアリティを追求したのかもしれませんが、かえって素人臭さを感じます。

 唯一ポジティブに受け取れたのは、信州の自然や日本酒関連の描写。実はこれらもかなりマニアックに描写されているのですが、たまたま私個人が日本アルプスや居酒屋に興味を持っているので苦ではありませんでした。でも興味なければこれらも全てストレスに感じるかも知れません。


 そして登場人物や設定にも疑問が。

 主人公は夏目漱石を愛するあまり、昔の人のような言葉遣い。さらに同僚にしばしば攻撃的なジョークを飛ばすのですが、これが知る人ぞ知る昔のエルフのゲームの主人公キャラの中途半端なパクりみたいな感じ。ウザいです。

 彼の住居も古い旅館を改築した共同住宅なのはまだよしとして、そこには浮き世離れした住人たちが住んでおり、毎晩住人同士ワイワイ楽しく過ごしている、というのも極めて漫画的

 まぁ、最初からこういう世界観が好きな人向きなんでしょうね。私は著者が最初から漫画化、映像化を狙っているとしか思えませんが。

 とりあえず映画はDVDで見てみたくなりました。

 それにしても宮崎あおいは、いくら本人の趣味がカメラだからって、カメラを使う役が多いですね。またあの縄みたいなストラップのついた自分のカメラを使って撮影してるんですかね?(笑)


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| 瑠璃色幻想曲 |