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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
消えたモーテルジャック(ネタバレあり)

2012-04-27 Fri 00:00
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 日本社会のタブーなエピソードや裏の世界の噂話を扱うムック誌でたまに紹介される、ある“無かったことにされた”モーテルジャック事件について書かれた本書(立風書房)。

 1981年1月、銃を持った父子二人組が北関東(?)の某モーテルをジャック、6人の宿泊客を人質に取り籠城。最終的に警察との激しい銃撃戦の末、犯人の父親が射殺され、15歳の息子が逮捕されて幕を閉じた…当時テレビやラジオのニュース速報で、こんな情報が実際に報道されたそうです。

 当時、この「犯人射殺」の臨時ニュースを偶然ラジオで聴いた著者は、作家的好奇心から事件について情報収集しようと試みます。しかしそれ以降、この事件をまるで無かったことのように扱う各マスコミ。なぜなのか?調べるうち、人質の中にあるアンタッチャブルな高貴な身分の人物、ズバリ皇室関係者が含まれていた可能性が浮上して…。


 本書は大きく分けて3つの柱で構成されています。

・著者が事件を知り、様々な人脈を駆使して情報を収集。犯人の少年の居所を突き止めて面会し、彼及び射殺された父親の日記の存在を知る。

・犯人父子の日記、及び関係者(人質)の証言を基に、犯人が犯行に至るまでの経緯、モーテルをジャックしてから事件終息までの様子をフィクション小説風に描写。

・“皇室関係者”というアンタッチャブルな登場人物を含む本書の扱いについて出版社と協議。ルポルタージュの形で出版したい版元と、フィクション小説形式を推す著者…そして著者に降りかかる脅迫まがいの警告…。


 結果的に「フィクション」という形を取って出版された本書ですが、あくまでもそれは関係者の身の安全を確保するための隠れ蓑、と読者が判るよう何度も断られています。最近になって著者は冒頭に紹介したようなムック本誌上で断片的に後日談を語り初めているので、やはり事件そのものは「あった」、皇室関係者は「いた」、と考えて良いと思われます…いや、信じさせて下さい!!(笑)

 それはともかく、本書の中心となる、犯人たちを一人称として描写された物語の部分は、あたかも1980年代テイストな文芸もの、もしくはエロ要素を含むバイオレンスもの小説のように面白く読めました。(賛否両論あるかと思いますが)特に不幸な父と子の歪んだ親子愛の描写…彼らの心情、社会への絶望感、遣りきれなさは痛いほどに伝わってきました。この本だけ読んだら犯人親子に同情してしまいそうです。私個人的にはイタリア映画の「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出しました。「モーテルジャック」も是非映画に…色んな意味で無理か(笑)

 一応犯人たちの日記や関係者の証言を材料に、著者が物語風にまとめたはずですが、かなりの演出的描写は加えられているでしょうね。どこまでが事実なのかは判断出来ませんが、まぁそれも含めて「フィクション」なのでしょう。


 …で、タブーの部分ですが…問題の人物って一体誰だったんでしょうね?

 本書では、著者が少年と面会した際、ハッタリである人物の名前を出したところ、少年は「ああ、そうか!!」と気づいたという箇所があります…そんなこと書いちゃって大丈夫なんでしょうか?落ちこぼれの不良少年でも知っている(一般国民がマスコミで目にする機会が多い)皇室関係者なんていったら、かなり限られると思うのですが…おっと!これ以上は控えさせて頂きますよ!(笑)

 でも、もしもその人物…犯人親子が「有名人に似ている」と気づきながらも思い出せず、犯行中は便宜上“そっくりさん”と呼んでいたその彼が、実際に本書で描写されている通りの行為をしていたなら…これは絶対に公には出来ないでしょうね。だって、

・土曜の夜、六本木界隈のバーで飲んでいた発話障害を持つモデル女性を口説き、半ば強引にモーテルへ拉致。
・モーテルジャック中、自分から“ゾウリムシのような絵”を窓ガラスに描く。
・他の人質同様、シャブを打たれて乱交に耽る。

…事件から30年以上経っているわけですが、私にはこれ以上詮索する度胸はありません(笑) 怖いので射殺された犯人の父親の口癖を引用して終わりたいと思います。


エポケ~!!(判断停止)


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