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少年は残酷な弓を射る(ネタバレあり)

2012-07-27 Fri 00:00
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【キャスト】
お父さん…石立鉄男(CG出演)
お母さん…いしだあゆみ
ケヴィン…川島明(麒麟のホームレスじゃない方)
妹…谷花音


…このメンツで十分リアルなリメイク版が作れてしまいそうな(故人いるけど・笑)話題作「少年は残酷な弓を射る」を観ました。

 以前から気になっていた映画でしたが、観ようと決心したのは映画コメンテイターのLiLiCoが「腰を抜かした!」とテレビで高く評価していたからです。これは期待出来るに違いない、そう信じて鑑賞しました。

 ところが…結論から述べますと、最後まで私には原作者が訴えたいことが理解出来ませんでした。というか、LiLiCoがどの部分を指して「腰を抜かした」のか全く不明なままエンドロールを迎えてしまいました。金輪際LiLiCoは信じません(笑)


 物語は、

 子供を妊娠したのを機に家庭に入った、作家のエヴァが主人公。息子・ケヴィンを授かるが、彼は赤ん坊の頃から父親には懐くが、彼女には懐かない。それは成長しても変わらず、彼女に対し決して心を開かないばかりか、どんどん反抗心を強め、悪態をつき、悪魔のような恐ろしい視線をエヴァに向ける。彼が原因で家庭は崩壊寸前に。そして彼が高校生の時、遂に忌まわしい事件が…!!

…というもの。

 序盤は時系列を無視して過去の出来事が断片的に挿入されるので混乱しますが、すぐに慣れます。大まかな流れを把握出来るのは少し経ってから。

 作品としては決してつまらないわけではなく、それどころかジワジワと忍び寄る恐怖と予想不可能なストーリーが心地よい、よく出来たサスペンス映画ではないでしょうか?。

 しかし、物語の核であるはずのケヴィンの感情の意味が最後まで不明なんですよ。赤ん坊の頃から母親を嫌い続ける理由って、何だったのでしょう?なぜそうなってしまったのか?少なくとも私にはそれが全く分かりませんでした。途中からは、(きっとその理由が明かされた時、オレもLiLiCoのように腰を抜かすのだろう)と心の準備をしていたのですが、見事に裏切られた格好です。

 また、本作はPG12指定なのに直接的な残虐描写が一切無いというのにも、かなりの違和感を感じました。特にストーリー上絶対に必要であろう、ケヴィンの暴力・殺戮シーンの描写は一切ありません。どれも前後の描写から察しなさい、といった具合。

 例えばケヴィンが台所用の溶剤を使って妹の目を潰したのは、病院の待合室での夫婦の会話から察しなさい。妹のハムスターを殺したことは、シンクが詰まって水が溢れたことと、エヴァの表情から察しなさい。高校での大量殺人と、父親と妹の殺害についても遺体に刺さった矢から想像しなさい…そんなのばかりでした。

 決して残虐シーンが見たいわけではありませんが、ケヴィンの異常性、悪魔的性格を表現するなら、これら中途半端な描写ではマイナス。逆に作り手側の芸術を優先したいという意図を感じましたが、この映画に限ってはちょっと違うような気がします。それぞれの行為への理由や動機もほとんど描かれず終い(原作本には書かれている?)でした。


 まぁこういうのは監督のセンスであり、個性の問題なので仕方ありませんけれどね。しかしこれほど後味が悪くスッキリ出来なかった映画は久々でした…。

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