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その夜の侍(ややネタバレあり)

2012-11-24 Sat 00:00
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 私もつい先日鑑賞した映画「悪の教典」。これを仕事で観賞中だったAKB48の大島ゆうこりんが、この映画は嫌いという個人的感傷から中座したことが、一部で話題になりました。

 確かに残忍な殺戮シーンがたくさん出てくる映画です。しかし私が観た限りでは逆に非日常的過ぎて、どこか遠い世界の出来事のように感じられ、意外に普通に消化出来てしまいました。

 しかし、「悪の教典」の殺戮シーンなんて屁とも思わなかった私でも、その後に観た「その夜の侍」で山田孝之が演じた、木島宏という最低の轢き逃げ犯を見ていたら本気でヘドが出ましたよ~!!。怒りを抑えるのが厳しかったです。思わず「この映画嫌い!」と吐き捨てて中座するところでしたよ(笑)

 「その夜の侍」は、THE SHAMPOO HATという劇団が2007年に上演した舞台劇の映画化だそうです。

 物語は、5年前に妻を轢き逃げされた男・中村健一が、出所してきた犯人・木島宏を妻の命日に殺し、自分も死のうと計画する、というもの。「クヒオ大佐」以来好きになった俳優・堺雅人演じる中村が、孤独・憎悪・絶望の波に飲み込まれそうになるのに耐えつつ、感情を押し殺して、じっと決行の日を待つ。犯人だけでなく自分自身をも追い詰めながら、狂気と日常の狭間を生きる様には圧倒されます。

 そして堺雅人と同等の強力なインパクトを残したのが、我われと同じ人間とは思いたくないほどのゲス野郎、轢き逃げ犯の木島を演じた山田孝之です。とにかく暴力的で身勝手、恐怖や威圧でしか他人を動かせない。周囲の人々を巻き込んでは不幸をバラ撒いて生きる木島の、最低最悪なクソ野郎ぶりには憤りっ放しでした。これまでの自分の人生に、この木島のようなクソ野郎が関わっていないことに本気で感謝しましたよ。思わず山田孝之本人も憎らしく見えてきたほどでした(笑) 大島ゆうこりんが本作を観たら、どうなるのか?とても興味深いです。多分観ないでしょうが(笑)

 そしてもうひとつ印象深かったのがラストシーン。健一が5年間繰り返し聴き続けた、留守電に録音された亡き妻の死直前の他愛も無いメッセージを消去。そして健康のために食べてはならないと妻から注意されていた、大好きなプリンを3つ、食べずに自分の頭や顔に塗りたくるシーンは、昨年公開された平野勝之監督作「監督失格」のラストシーンを思い出させられました。どちらも亡き愛する者とのお別れの儀式です。グッときましたね。

 唯一の不満は、最終的に健一と木島がどうなったのか?具体的に描かれていない点でしょうか?

健一は立ち直って普通に生活しているのか?
木島にはそれなりの天罰が下され、不幸になったのか?
健一と数学教師のオネエチャンはくっついたのか?

…描写した途端にそれまでの映画の価値が損なわれるかな?(笑) 我われひとりひとりが自分なりに想像すべきなのでしょうが、スッキリ出来る結果が欲しかったかも。もちろん勧善懲悪的な…ね。
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