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母性(ややネタバレあり)

2013-01-02 Wed 00:00
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 湊かなえ著「母性」(双葉社)を読みました。

 本書を手に取った方なら、誰の目にも留まると思われるのが、帯に印刷された著者の売り文句でしょう。

これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です

これまでレベルの高い良質な作品を、連続して世に送り出してきた著者がここまで言うなんて、一体どんな物語なのだろう…この文句の有無に関わらず、最初から本書を購入する目的で書店を訪れましたが、まずコレを見て暫く固まりましたね(笑)

 さて、問題の内容ですが…自分の言葉で表現し難いので(笑)代わりにAmazonの内容紹介をご覧頂きたいと思います。


「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」
著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。



 具体的には…まず、ある女子高校生が自宅の庭で意識不明の重体となって発見されたこと、それに対して驚き心配する母親のコメントを伝える簡単なニュース記事。その後は3つの視点から見た物語が交互に綴られます。

1.神父に告白するためにまとめられた手記の形で、母親が旦那(重体の女子高校生の父親)との出会いから結婚、出産、最愛の母の死、義理の父母から虐げられる日々から現在までを告白。

2.娘が回想する自身の人生。

3.第三者(別の学校の教師)視点の、この事件に対する疑問。

 主人公である母親は、愛する自分の母親に褒められたいがためにこれまでの人生を生きてきた。そして自分も娘を出産する。しかし彼女は、かつて自分を満たしてくれた母性、無償の愛を娘に向けることが出来ない。かつての自分と同じように母親の愛を求める娘の気持ちとは次第に温度差が生じてしまう。まるでボタンを掛け違えたかのような母娘の関係の行く末は…?みたいな感じでしょうか?

 ミステリー小説的な面白さはほとんどありませんし、著者得意の(?)クライマックスの大ドンデン返しもありません。さらに男性(父親)読者が読んでどれだけ著者の思いを汲み取れるのか?もイマイチ不明。でも少なくとも私は最後まで一気に面白く読み終えてしまいました。人生ってやはり長~い一本の矢印(“→”)なんだなぁ…そう感じさせられます。

 何はともあれ、ラストが著者にしては珍しくハッキリとしたハッピーエンドだったことも、読み終えた直後の私の心を温めてくれました。


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(2012/10/31)
湊 かなえ

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