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問題解決方法の違いから考える桜宮高校事件

2013-01-31 Thu 00:00
 大阪市立桜宮高校の教諭から受けた体罰(暴行)が原因で、バスケットボール部の男子生徒が自殺した事件について、同校の体育系学科の今年度の入試募集中止を強く訴えた橋下市長と、彼の主張に対し以前から疑問を投げ掛けていた「とくダネ!」(CX)の小倉キャスターが1月28日の番組放送中に討論したことが話題になっています。

 更に翌29日の放送では、この討論を観た番組視聴者から届いたご意見FAXを多数紹介。飛び交う賛否両論の意見の中には、桜宮高校に通う生徒の保護者からの意見も多く、反響の大きさを感じました。

 私もこの事件については色々と思うところはありますが、当事者でも大阪市民でもない私がマスコミから得た情報だけを基に、あれこれ意見するつもりはありません。橋下市長の意見、小倉キャスターの意見、教育委員会の意見、在校生および保護者の意見、どれも間違ってはいないと思いますしね。

 しかし番組を見ていてちょっとだけ引っ掛かったことがあります。それは橋下市長が“客観的分析”に基づいてこの問題を解決しようとしているのに対し、桜宮高校の生徒やその保護者たちは“感情”に基づいた主張をしているということです。ちなみに小倉キャスターの主張は基本的に“客観的分析”ですが、一部“感情”も交じっているようでした。両者の主張が平行線状態に感じたのは、きっとこの辺りに原因がありそうです。


 例えば、ある企業の工場で製造中の製品から不良品が発見されたとします。この場合、まず何が原因なのか判明し、相応の再発防止策を導入するまで製造ラインは一旦止めます。そして不良品が発生した原因(可能性)を、製造過程に沿って調べます。いつ、誰が、何を、どんなやり方で作業したか、正しい手順通り作業したのか、考えられる原因等々。

 原因が特定出来たら、今後どうすれば防ぐことが出来るのか?方法を考え、作業手順にフィードバックするとともに作業員を再教育し、再発防止に努めるという流れが一般的です。

 橋下市長は立場上当然といえば当然なのですが、このような組織的にベストと考えられる“客観的分析”を基に問題解決を図ろうとしていると思われます。

 一方の桜宮高校在籍中、および今後同校を受験しようとしていた生徒やその保護者たちの多く(マスコミのインタビューに答える人たち)は、これとは正反対。問題を客観的に分析することには無関心の様子で、それよりも自分たちの“感情”最優先で白黒つけたがっているように見えます。

「部活を停止させられた子供が可哀想」
「せっかく今まで頑張ってきたのに試合に出られないなんて酷い」
「生徒が先生を許しているのだから今まで通りでいいじゃないか」

これらの主張は先の工場に例えるなら

「不良品が出たからって製造ラインを止めたら従業員が可哀想だ」
「ミスして会社に大きな損害を与えたからといって首は酷い!従業員同士仲良くやってきたんだから今まで通りでいいじゃないか!」
「いつも真面目に働く奴なのだし、ミスしても仕方ないじゃないか。無かったことにしてやろうよ」

…でしょうか?仲間(子供)を思う優しさは痛いほど伝わりますが、問題解決には程遠いと言わざるを得ません。

「橋下市長は(部活以外の生徒と先生の良好な関係を)何も知らないくせに!」

と憤る生徒もいましたが、客観的に問題を分析・解決する上で橋下市長が学校内部のムードや誰と誰が仲が良いなんてこと、必ずしも知る必要は無いのです。

 誤解の無いようお断りしますと、これはどちらが正しくどちらが誤りということではありません。それぞれの個性が反映された意見というだけのこと。

 しかし、両者は少なくとも問題の解決方法として“客観的分析”と“感情”の2種類が存在すること、そして自分はどちらを重視しているのか、ということは理解していないと議論にならないでしょうね。一部の桜宮高校の生徒やその保護者たちが橋下市長のやり方に激しく反発するのは、もしかしたらこの違いへの理解が足りないからかも知れません。

 では実際に、今回の問題解決のためには、“客観的分析”と“感情”どちらで考えるべきか?私は基本的に社会的組織の中で何か問題が発生した場合の考え方は“客観的分析”だと思っています。なぜならこれが問題解決までの最短ルートであり、今後同様の問題が発生する可能性がより低く、かつ公正な方法だからです。会社組織で働いた経験の無い人にはピンとこないかも知れませんが、世の中ってそういうものだと思った方が良いです。子を持つ親の心境は察するものの、感情論はナシでしょうね。

 ちなみに、これが日常のワンシーンで起きた、ごくありふれた問題ならば話は別。1個だけ余った饅頭を家族の誰が食べるか?なんてことは、「食べた個数の少ない人」だろうが「育ち盛りの可愛い孫」だろうが大した問題ではありません。

 しかし桜宮高校の問題は質が違う。自殺者まで出した社会的影響の大きな事件です。今後二度と同じ事件を繰り返さないための最短で・再発率が低い・公正な方法を組織で考えるべきでしょうね。

 逆に考えると、組織であるにも関わらず問題を客観的に分析しようとしなかった、一時的な感情でコトを済ませようとしてしまった桜宮高校は、非難されても仕方ないかも知れませんね。

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