現在の閲覧者数:
無料カウンター
《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
錯乱現代百物語 新耳袋殴り込み 発狂の島(ややネタバレあり)

2013-02-06 Wed 17:14
photo

 全国各地の心霊スポットを、イイ年した中年男たちが学生のノリでワイワイはしゃいで体当たり取材・撮影した怪奇現象をまとめたDVD「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズ。その取材過程を面白おかしく綴った書籍版の最新作「錯乱現代百物語 新耳袋殴り込み 発狂の島」(ギンティ小林著/洋泉社)を読みました。2007年頃から1年に1冊ペースで発行されていますから、もうシリーズ7タイトル目くらいでしょうか?

 本作のテーマは2011年5月に決行された沖縄の心霊スポット取材。もう2年近く前のことなので、読者によっては新鮮味に欠けるかもしれませんね。併せて見たい映像版は劇場公開されたそうですが、いつどこで見られるのかよく分からないまま終了しているという、いつものパターン(能動的に情報を求めませんでしたが・笑) DVD発売を待ちましたが、近所のTSUTAYAには置いてないし…ということで幸か不幸か、2年前のコンテンツながら私的には新鮮そのものでした(笑)


【よかった点】
■沖縄のニッチな魅力を伝えるガイドブック的側面
 毎回書いていることですが、このシリーズ最大かつ唯一(?)の魅力は、著者ご一行が訪れた土地を自分も是非訪れてみたくなる点だと思っています。

 といっても必ずしも紹介された心霊スポットへ、ということではなく「へぇ、大阪にそんな場所があったんだ…そういえば大阪には前々から行きたかったんだっけ…よしっ!いい機会だから計画してみるか!!」みたいに、背中をひと押ししてくれる存在なんですよ。まぁ私の場合は八甲田山(銅像茶屋や八甲田山雪中行軍遭難博物館など)、竹田城跡、新世界の首吊り廃墟、東京・Kのゲームセンターなど実際に数か所訪れてしまいましたが(笑) 

 こういった一部の愛好家(?)の心にしかヒットしないスポットは、一般的な旅行ガイドブックには載っていない、もしくは載っていても当たり障りの無いことしか書かれていませんから、本書はまさに“裏観光ガイドブック”的存在。私は確実にこのような側面に期待して毎回購入します。

 今回のテーマとなった沖縄の心霊スポットにも十分過ぎるほど興味が湧きました。私は名城マニア(…というほど詳しくはありませんが・笑)なので、日本百名城を3つ有する沖縄にも近いうちに訪れたいと思っていたところ本書を読み、中城城跡への興味が100倍になりました(笑) オプションでお隣の中城高原ホテル跡に寄る楽しみも増えましたしね。本書を読まずに沖縄に行くのと読んでから行くのでは、良くも悪くも楽しみ方が全く違います。いつ行くかは未定ながらも、今のうちに読んでおいて良かった…本気で思いました。

 それに“ウタキ”や“ウガンジュ”の存在を知ることが出来たことも大きいです。沖縄を訪れるのなら同じ日本人として是非知っておいて欲しいことですね。本土とは異なる独特の文化・風習・思想について、これまで詳しく知る機会はありませんでした。「車の中で屁をした犯人を捜す」とかしょうもない(笑)ことにページを割く下らない本という側面も持ちつつ、より沖縄を知るためのツールという役割を果たしている点を私は評価したいです。


【う~ん…な点】
■写真少な過ぎ!!
 今回、取材班がビデオカメラに収めた怪奇現象…不可解な映像と音声ですが、それがどれだけ凄いものなのか?怖いものなのか?読者にはほとんど伝わりません。要するに見たきゃDVDを買え、ということなのでしょうが…わざわざ買うほどのDVDじゃなさそうだしなぁ(笑) 

 霊の姿は映っていないながらも、中城高原ホテル内部の様子…水子霊が集まるという仮面ライダーV3の落書きや、ウガンジュの巨岩、破られた檻などの写真は載っていたのに残念です。具体的なイメージは文章を何倍にも魅力的に引き立てますからね。どうせ載せてもモノクロ画像1点なんですから(笑) ここはサービスで霊の写真も載せてくれれば良かったのに。逆にDVDで確認してやろうという欲求が強くなったかも知れませんよ?

■怖くなさ過ぎ?!
 …って、思いませんでした?(笑) ビジュアルに欠けたせいかも知れませんが、これまでのような文章から伝わってくる恐怖がほとんど無かったように感じます。誰々に不可解な言動が目立った、という件も単に大袈裟に描写しただけと感じてしまうし。よって文中で幾ら「怖い」と書かれても、いまいちピンときませんでした。「ホントは沖縄って、言うほど怖くないんじゃないの?」と疑いたくなりますね。もしかして本当はあまり怖くないからわざわざ“ウタキ”や“ウガンジュ”にスポットを当ててページを稼いだのかな?…なんて。まぁDVDを観ないとどれだけ怖いのかは分かりませんが、単行本からももっと恐怖を感じたかったです。

■苦し紛れの(?)内輪ネタ
 後半、ギンティ氏が妻から妊娠したことを電話で告げられます。そしてこんな時にこのまま不謹慎に心霊スポットで霊を相手にしていてよいものか葛藤する件があるのですが…この件にページを割き過ぎ!!(笑) 幾ら何でもプライベートネタで引っ張り過ぎですね。少しでも本を面白くしたいゆえの伏線として使ったのかも知れませんが、ホントは他に書くことが無いからページを稼いだんじゃないの?なんて思わず勘ぐってしまいました。


 とりあえず色々と無遠慮に綴ってしまいましたが、私は昔も今もずっと本シリーズのファン。フェイク映像が主流の昨今、ガチンコ映像キャプチャーを前提にしている点にも好感を持っています。今後もこの楽しいコンテンツが末永く発信され続けて欲しいものです。

 最後に、読み終えた時に毎回感じる気持ちを以て本記事を締めたいと思います。


「こんなに楽チンで楽しそうな遊びを堂々と仕事にできるなんて、羨ましいなぁ…」


…(笑)


-----------------------
【TODAY’S PIC UP ITEM】

錯乱現代百物語新耳袋殴り込み発狂の島錯乱現代百物語新耳袋殴り込み発狂の島
(2012/12/20)
ギンティ小林

商品詳細を見る

怪談新耳袋殴り込み!劇場版<沖縄編> [DVD]怪談新耳袋殴り込み!劇場版<沖縄編> [DVD]
(2011/08/10)
ギンティ小林、木原浩勝 他

商品詳細を見る

スポンサーサイト
別窓 | 読書 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

<<愛犬に教えられた週末 | 瑠璃色幻想曲 | 漫画家を夢みる中年男>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 瑠璃色幻想曲 |