現在の閲覧者数:
無料カウンター
《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
高校入試(ネタバレあり)

2013-08-01 Thu 00:00
photo


 湊かなえ最新作「高校入試」(角川書店)を読みました。

 2012年秋に長澤まさみ主演で放送された、フジテレビの同名テレビドラマ。本作はアレを改めて単行本にまとめたものだそうです。私はドラマは見ていないので、純粋な湊かなえの新作として読みました。


 物語の舞台は、県内有数の進学校・橘第一高校。
 高校入試前日、新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。そして迎えた入試当日、最終科目の英語の時間に、持ち込み禁止だったはずの携帯電話が教室に鳴り響く。さらに答案が一枚紛失する騒ぎが起き、ネットの掲示板には教師しか知り得ない情報が次々と書き込まれ…。
 振り回される学校側と、思惑を抱えた受験生たち。誰が何の目的で入試を邪魔しようとしているのか?そして入試は予告通り“ぶっつぶ”されるのか…?


 舞台が高校だからか、湊かなえの作品としては登場人物がとにかく多いです。教師、生徒、受験生、その家族…巻頭に掲載された登場人物の相関図は必須。何度も参照しながら読む必要がありました。

 また、本文中の一人称が目まぐるしく替わるのも本作の特徴です。登場人物の名前と、その人物視点の描写がセットとなり、最初から最後まで数行から数ページ単位で交代交代綴られます。一人称をテンポよく替えることで、様々な人物の視点から入試についての思いや、人生観などが描写され、最後まで騒動の狙いや真犯人が誰なのか、予想出来ませんでした。特定の登場人物に肩入れせずに読ませるための工夫なのかも知れません。…まぁ、慣れるまでかなり読み難かったですけど(笑)

 しかし、慣れてくるともう一気にラストまで読破出来てしまいます。決して明るいテーマではありませんが、読み終えた後には何となく心が洗われたかのような気分にさせられました。

 高校入試…私にとっては単なる過去の思い出ですが、これを読んで、確かにあれは人生で最初に迎えた大きなターニングポイントだったんだなぁ…改めて思いましたね。

 唯一の不満は、これ、一歩間違えばアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」のパターンになっていましたね。一人称がコロコロ替わるとはいえ、実質上の主人公が犯人(一派)だったなんて…。上手く逃げてますけれど。長澤まさみも犯人(一派)だったのかなぁ…?


----------------------
【TODAY'S PIC UP ITEM】

高校入試 (単行本)高校入試 (単行本)
(2013/06/28)
湊 かなえ

商品詳細を見る
スポンサーサイト
別窓 | 読書 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

<<ダサい服装のオッサンが増えたワケ | 瑠璃色幻想曲 | タイガー今井逝去>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 瑠璃色幻想曲 |