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川瀬巴水―生誕130年記念―特別展

2013-11-04 Mon 18:40
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 大田区・馬込の大田区立郷土博物館で開催されている「川瀬巴水―生誕130年記念―」特別展を観てきました。川瀬巴水は明治生まれの浮世絵師であり、版画家です。

 実は私、今回この催しの告知を見て初めてその名を知りました。最近浮世絵や版画がちょっとしたマイブームなので、とりあえず誰の絵でもいいから版画が見たいな、と(笑) でも彼は海外では葛飾北斎や歌川広重たちと並び評価されるほどのビッグネームだそうです。「昭和の広重」と呼ばれることもあるというから、その凄さが想像出来ます。


 展示された川瀬巴水の作品は、「昭和の広重」らしくそのほとんどが風景画でした。日本各地を旅し、旅先で出会った風景を小さなスケッチブックに写生し、それを持ち帰って版画にしたようです。多くの作品がその原画スケッチとセットで展示されていました。

 作品は思ったよりもカラフル。日本人画家の絵というと私は何となく淡い中間色で描かれる印象を持ってしまいがちですが、割と鮮やかめの色使いで、クッキリとした印象の画風です。作品によってはポップな感じすらしました。またこれが版画とは信じられないほどに細かく描かれているんですよ。

 そして私が最も驚いたのが、各色を掛け合わせて色を表現している点です。

 先日見た江戸時代の歌麿の美人画などが、各色ベタ版同士を重ならないように刷って、別々に色を表現しているのと違い、異なる色同士を掛け合わせて別の色を表現しているんです。これは現代の印刷方法と同じ。それを彫刻刀で削った木版で再現しているのですから驚きです。しかもグラデーションまで木版で表現していますし。

 これだと刷ってみるまで完成状態を確認出来ないので、失敗するリスクが高い。しかしその代わり、一部の版を手直しするだけで全く別の印象を持つ完成品を並行して作り出すことも可能。鎌倉の大仏の版画では、大仏の体の色が明るいグレーのバージョンと、まるで逆光状態のように影で真っ黒になった真夏の鎌倉のようなバージョンの2枚を比較して観賞できました。奥が深いですね。

 この川瀬巴水展は初期・中期・後期と今後展示作品を入れ替えながら暫く続くそうです。今回は初期作品の展示でしたが、ぜひ中期・後期作品も見たいものです。

 版画…何だか趣味で始めてみたくなってきました。絵心は無いんですけどね。

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