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左手に告げるなかれ

2013-12-28 Sat 01:31
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 渡辺容子著「左手に告げるなかれ」(講談社文庫)を読了しました。第42回(1996年)江戸川乱歩賞受賞のミステリー作品だそうです。

 奥付を確認すると、本作が発行されたのは受賞と同じく1996年。確かに文中何度も“ポケベル”が登場してたっけ(笑) これを2013年に生きる私がストレートに評価してよいものか?迷いますが、割と好感を持てた作品なのでここに記録したいと思います。

 物語は…ベテラン万引Gメンとして働く独身女性・八木。彼女はもともとエリート人生を送っていたが、上司との不倫が相手の妻にバレてしまい、社会的制裁を受ける形で転職し、現職に流れ着いていた。
 ある日、その元不倫相手の妻が殺害されたことを刑事から聞き、さらに自分が容疑者のひとりとしてマークされていることを知った八木は、真犯人を探すべく仕事の合間を利用して独自に調査を開始するが…。

 読了後に感じた最大の印象は、とにかく読み難い!読み難いったらありゃしない!!…です。(全420ページ中)100ページくらいまではなかなか進みませんでした。その理由は、とにかく比喩・婉曲表現が多過ぎ。物事の様子を見たままストレートに表現せず、別の似たものに例えて表現するこのテクニック。たま~に使う分には(おっ、上手いな!)と感心するのでしょう。しかし多過ぎるものだからリズムが狂わされてしまう。内容がスムーズに頭に入ってこない。読むの止めようかと思いました。

 内容としては、久々に出会った本格ミステリー、いわゆる昔ながらの“推理小説”といった感じ。最後に全てをひっくり返してしまうような想定外の大どんでん返しや、真新しいテクニック(もともと1996年の作品ですが)はありません。でも代わりに推理小説のお約束、ラストで犯人が全ての種明かしを懇切丁寧にレクチャーしてくれます(笑) 私個人としては下手糞な大どんでん返しで「時間を返せ!」と後悔させられるよりもずっと良いと思いました。

 また、最近は特定の職業や事件などを詳しく取材して書いたんだろうな、と思われる作品は珍しくありません。本作も流通(スーパー、コンビニ)業界の事情や万引きGメンの仕事の裏側など、普段なかなか知ることのない世界が詳しく書かれていて興味を引きます。ほとんど20年前の情報ですけどね(笑)

 「仕事をしながら探偵みたいなことが出来るわけねぇだろ!!」というツッコミも多いように、ネットのレビューを見る限りさほど評価は高くないようですが、私はそんなに悪くはなかったと思いますけれどね。


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(1999/07/15)
渡辺 容子

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