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永遠の0(小説・ややネタバレあり)

2014-01-23 Thu 07:12
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 先週末に観た映画「永遠の0」の原作である、百田尚樹著「永遠の0」(講談社文庫)を読了しました。500ページ以上ありましたが気合いと根性をフル投入し、短期間で読みました(笑)

 物語は若干の設定の違いこそありましたが、当然ながら映画と基本的に同じです。

 違うのは、まず戦争の回想部分の量がハンパなく多いこと。原作の方が比較にならないほど濃く、厚く、そして熱い。映画化に当たりかなり削られたことが分かります。どこまでが史実でどこからがフィクションなのか正直よく分かりませんが、まるでこれ一冊で立派な戦争の資料みたいでした。

 また、映画はどちらかというとお涙頂戴、特攻隊賛美(私はそうは感じられませんでしたが…)寄りと取られがちのようですが、原作を読むとその印象はかなり違います。著者が登場人物たちを通して訴えたいことは、特攻隊や戦争を美化・賛美することではなく、当時の軍の上層部批判、マスコミ批判、そして戦争を実体験していないくせに「特攻隊はテロリストと同じ」などと勝手な解釈で持論をバラ撒く評論家もどき批判なんだと感じました。

 ただ、この辺は関係者に配慮したのか、もしくはエンタメ作品としての完成度を優先したのか、映画にはほとんど描写がありません。唯一描かれる「テロ発言」を巡るシーンは、原作では新聞社の社員の発言でしたが、映画では三浦春馬演じる健太郎が参加した合コンメンバーの発言になってるし…。もしや?と思い調べたら、映画の製作委員会の中にたくさんいらっしゃいましたよ、新聞社さんが(笑)

 まぁこれにより、原作を読まずに映画だけ観た人の一部の目には“特攻隊美化”と映ってしまったのだと思います。そんな人にはぜひ原作を読んでから批判して欲しいものです。

 それにしても、私のような戦争を知らな世代が本書を素直な気持ちで読めば読むほど、日本人はリアルな戦争の記憶をどんどん風化させ、代わりにマスコミに煽られながら戦争を知らない世代が勝手に作り上げた偽りのイメージ=戦争となってしまいそうでヤバいかも…?なんて思ってしまいます。

 「八甲田山 死の彷徨」(新田次郎著・新潮文庫)じゃないですけど、組織論とか管理者向けマネージメント講習のための教材にしても面白いかも知れませんね(?)


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(2009/07/15)
百田 尚樹

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