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道を尋ねられることの幸せ

2014-01-24 Fri 19:54
 今朝、ある老夫婦から道を尋ねられました。

 山手線X駅付近を歩いていたところ、ひとりの婦人から道を尋ねられました。不動産のチラシを差し出すその婦人は、どうやらある新築マンションのモデルルームを見学しに行きたいようです。私はもちろん懇切丁寧に説明して差し上げようと、そのチラシを拝借しました。

「いえね、老後に夫婦で住みたいね、ってマンションを探していたんですよ~」

そう言われて顔を上げると、少し離れた所にご主人らしき男性の姿が。婦人は私に気を遣っているのか、しきりに世間話をカマしてきます。ところが…チラシの隅に印刷された小さな地図だけではどうも分かり難いため、私は自分のスマホを駆使して目的地を調べることにしました。

「いえね、昨日業者に確認したらX駅から徒歩5、6分って言われたんですけどね…」

…いえいえ、そんなことないです。だって目的地のマンション、調べる限りX駅じゃなくてお隣のY駅、いえY駅から私鉄に乗り換えて1つめのZ駅が最寄駅ですよ。しかもZ駅から800mもあるし。念のためX駅から歩けるかどうかNAVITIMEで検索してみましたが、距離にして2.5㎞、30分以上かかりそうです。とても“5、6分”レベルの話ではありません。

「ちょっと小さくて見難いんですケド…」

私はスマホの画面を二人に見せながら、丁寧に説明しました。婦人は私の回答が待ち切れなかったようで、並行して不動産業者に電話して尋ねていましたが、やはり先方から

「X駅から徒歩5、6分」

と言われているようです。

「そんなことありません!今調べてもらったら31分かかるって言われましたよ!!」

と反論していました(笑)

 結果的に長時間足止めさせてしまったことに恐縮したご主人から

「徒歩では無理のようですね。とりあえずタクシーを拾うことにします。ありがとうございました」

とお礼の言葉を頂いた私は、未だ電話中の婦人にも会釈し、その場から離れたのでした。後から考えましたが、恐らく婦人が示した地図が違うものだったか、不動産業者が勘違いしたか(…こっちは可能性低いか・笑)のいずれかだったのでしょうね。


 私は営業マン時代の経験や、スマホの地図アプリを難なく使いこなせることから、以前はこのように事前に入念な下調べをせずに目的地に向かおうとする人に対し、少々嫌悪感を抱いていました。

 それにいくら地元在住でも、都内だと番地だけ聞かされて的確に場所を示すのって結構難しいものです。先の老夫婦はチラシの切り抜きとはいえ住所つきの地図を持っていたからまだ良い方です。しかし中には住所(文字)情報だけで“何とかなるだろう。あ、やっぱダメだ。聞いちゃおう”という人も多い。結局(何でオマエは家出る前に調べるなり、地図を持ち歩くなりしないんだよ~!オレは必ずそうするぞ~!これじゃまるで答えられないオレの方が悪いみたいじゃないか~!!)…道を尋ねられるたび、いちいちそんな状態でした(笑) 

 でもそんなことに腹を立てていては損です。世の中には色々なタイプの人がいます。最初から「分からなきゃ誰かに訊けばいいや」と他人頼みの人、Googleのストリートビューで周囲の様子まで確認しておかないと不安な人、何の根拠も無しに「どうせ何とかなるだろう」と楽観視する人…私のやり方とは違っていても、全てその人の立派な個性です。

 それに、他人からお礼を言われるのって、いつも気持ち良いものです。今回もあの老夫婦がGoogle MapやNAVITIMEを使いこなせない人だったからこそ、オレは朝からちょっと良い気分に浸れたんじゃないか…そう考えると、他人のために足を止めるのも悪くありませんね。


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