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「アンネの日記」破損事件に心が傷む理由

2014-03-02 Sun 00:00
 2月から東京都内を中心に、図書館や書店にある「アンネの日記」やその関連書籍が何者かに破損される、という事件が相次いでいます。

 誰が何の目的でやったのか?現時点では不明ですが、当該書籍の性質から単なる悪戯ではない政治、宗教といった民族的な動機が見え隠れします。どことなく不気味でもありますね。


 ところで皆さんは「アンネの日記」、読んだことはありますか?もし未読でしたらこの“世界記憶遺産”を一度読んでみることをお勧めします。政治・宗教抜きにしても、何か感じるものが必ずあると思うんです。

 私が「アンネの日記」を初めて読んだのは、大学時代。語学研修目的でイギリスに行く際、帰りに近隣の国々数か国にも立ち寄る予定でした。その中にはオランダ・アムステルダムにある「アンネ・フランクの家」…実際にアンネ・フランクとその家族が2年間、ナチスの迫害から逃れるために隠れ住んだ家ですが…ここを訪れる計画もあったのです。もちろん飾り窓エリア見学も(笑) 興味ありましたし、どうせ行くのなら事前に本を読んで知識を詰め込んでおく方が有意義だろう、と考えました。

 「アンネの日記」は小中学生にも推奨される本にしてはボリュームがあるし、内容を理解しながら読むには意外と骨が折れました。しかも悲惨な日々の描写は、なかなかリアルで生々しい。本を出版した彼女の父親により過激な部分が削除されたそうですが、それでも家族への憎しみや性への憧れ(いずれも思春期の少女が必ず抱くであろうレベルですが)について書かれた部分には当時少なからず衝撃を覚えました。


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 アムステルダムの建物は間口が狭い代わりに奥行きがハンパなく深い、というのが当時受けた印象でした。私が訪れたアンネの家も入口の扉を開けるとすぐに階段があったと記憶しています。壁も床も階段も年季の入った、でも清潔に掃除されピカピカに磨かれた濃い茶色の板張り。

 結構長いその階段を上ると、突き当りに立派な本棚があるんです。それをズラすと、忍者屋敷(?)のような隠し入口が登場。その先には8畳?ほどの、やはり板張りの床の部屋。大きな木製のテーブルと椅子が数脚ありました。窓があるので結構明るかったはずです。

 そしてこの部屋の天井ですよ。奥の一角に屋根裏部屋(?)へと続く入口(穴)がある。さすがにその中を見ることは出来ませんでしたが、確かアンネはここを自分の部屋のようにして日記を書いたんですよね。この2部屋がアンネ一家のスペースだったはずです。私はしばしこの空間に身を置き、色々なことを考え、感じたものでした。


 本題から逸れてしまいましたが、今回起きた事件、例え破損されたタイトルが何であろうが、許せない犯罪であることに違いありませんが、私はたまたま「アンネの日記」を読んだことがあり、実際の現場を見ていたので、このニュースを聞いた時の無念さ、悲しさ、怒りは人一倍強かったと思っています。でも、もし

「読書なんて面倒くさい」
「学校で推奨される本は面白くない」
「内容が難しそう」

そんな理由でこの本を読んだことがない人がいて、その結果この事件を知ってもあまり興味を持てない、怒りが湧いてこない、ということがあるならば、それは極めて残念…そんなふうに思います。


 それにしても…今回改めて当時現地で撮影した写真を引っ張り出しましたが…


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アンネ・フランクの像…といってもこれでは…(笑) 昔から写真撮るのヘタクソだったんだなぁ、オレ(笑)



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