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紙の本主義者的電子書籍批評

2014-03-10 Mon 00:00
 「電子書店サービスが終了したら、買った本は読めなくなるの?」という興味深い記事を読みました。そして…やはり私は誰に何と言われようが今後も“紙の本主義”を貫く!と決めました(笑)


【参考】
2014年03月03日 11時30分
電子書店サービスが終了したら、買った本は読めなくなるの?
http://news.ameba.jp/20140303-194/


 最近、電子書店を手掛ける企業がサービスを終了する、というニュースが相次いでいます。中でも2月の、事業再編を進めるソニーが北米・カナダで展開するReaderStoreを3月末で終了、楽天のKoboがこれを引き継ぐという発表は、電子書籍事業を世界的に展開していた企業の撤退として世界中に大きな衝撃を与えました。

 詳細については当該記事(リンク先が消滅していたらスミマセン)を読んでいただくとして(分かりやすく面白い記事です)、私はこれを読み色々なことを考えました。

 そもそも現在のような電子書籍(書店)サービスは、ネット環境の発達とともに生まれた、それまで存在しなかった新しいビジネスです。出版社や通信会社、メーカーなどの多くの関連企業は儲かりそうだから、とか後々ビッグビジネスに成長した時に乗り遅れたくないから、といった理由からとりあえず一枚噛んで様子を窺ってきました。メディアもこれまで電子書籍(市場)は好調で、先行き明るい的ニュアンスのニュース中心に報道してきました。

 しかし実際は出版社が最終的にどうしたいのか?方向性がイマイチ見えない。コンテンツホルダーとして何もしないわけにはいかないからとりあえずやらなきゃ、という感じに見えますし、依然問題点も多いまま。やがて儲からないと判断した企業が撤退し、体力の無い企業が淘汰され…最近ようやく一つの結論が何となく見えてきたのかな?と感じます。…えっ?“電子書籍元年から2、3年しか経っていないのだから仕方ないだろう”って?

 確かに出版業界では2011年頃を“電子書籍元年”と称していた人が多いです。当時は高性能のスマホやタブレット端末が普及し、電子書籍をより楽しみやすい環境が整ったため、期待を込めてそう呼んだのでしょう。

 でも私が知る限り、2004年頃も“電子書籍元年”と呼ばれていましたよ(笑) 当時は幾つかのメーカーから電子書籍専用端末も売り出され、電子書籍市場の拡大を予感しました。その代表が松下の∑Book、ソニーのLIBRIeです。今思えばiPadやKobo、Kindleなどとは比較にならないチンケな代物でしたが、当時の関係者はもちろんこれらを本気で売り出したかったはずです。そして携帯電話もFOMA回線やパケット定額制など、コンテンツを楽しみやすい環境が整い始めた時期でした。

 結局、試行錯誤した結果、まだこの程度のマシンやインフラでは電子書籍を大々的に普及させられないと見切られ、これら専用端末は早々に消えてしまいました。携帯電話も書籍コンテンツを楽しむには画面が小さく適さなかったため、技術の進歩を待たざるをえなかった。その結果、今までのことは“なかったこと”にして(?)改めて2011年を“電子書籍元年”として再スタートしたかったのでしょうね。だから近い将来、もし現在のタブレット端末よりも数段進化した端末をメーカー各社が開発・発売したら、きっと第3の“電子書籍元年”が到来すると思います(笑)

 でもそうなると、ひとつ気になることがあります。その忘れ去られた∑BookやLIBRIe用に集めたコンテンツ(確かSDカードやメモリースティックにダウンロードして読むタイプ)を今でも大事に保存し、繰り返し堪能している人はほとんどいないのではないでしょうか?端末が壊れる(修理不可能)、メディアが壊れる(データ消滅)、サービスが終了する、端末の性能がコンテンツの進化に追いつかない…電子書籍が便利でお手軽なのは理解しつつも、集めた書籍が読めなくなる、という現実とは遅かれ早かれ必ず対面するわけです。

 ところがこのような私の考え方は、実はちょっと誤りだったようで…今回初めて知ったのですが、電子書店で買った本(データ)については、ユーザーは所有権を得たわけではなく、あくまでも一時的な使用権が付与された状態なのだとか。となると電子書店とは“書店”でありながら本屋ではなく、TSUTAYAや漫画喫茶のようなもの。端末破損やサービス終了云々叫ぶことはナンセンスなのかも知れません。ならばなぜ紙の本と電子コンテンツの価格がほとんど変わらないのか?(笑)

 これでもうお分かりいただけたと思いますが、結局電子書籍は “趣味=読書”、“読書LOVE”なヘヴィ読者ではなく、「本なんて面倒だし読まない」という非読者、ライト読者候補を掘り起し、縮みまくり中の出版市場に歯止めをかけるための手段なのでしょうね。よく将来的に紙の本は無くなり全て電子書籍に取って代わるものと考える人がいますが、そもそも紙の本と電子書籍、同じ土俵で競えるものではありません。そりゃそうですよ。本が好きな人って、全てではありませんが好きな本やお気に入りの本は可能な限り常に身近に保存し、たまにパラパラ読み返すものです。特にコミックなんて一度読んでストーリーを知っていても何度でも読み返しますよね?半永久的に所蔵するには電子データでは極めて都合が悪いのです。

 逆に私は過去に何度も、大切な本を指されて「本なんて一度読んだらもう読まないはず。全て捨てるべき」と言われたことがあります。要するに電子書籍のターゲットって、こういう思考の人たちなんです。にもかかわらず供給元は、そんな彼らに対しても相変わらずコンテンツは(ほぼ)紙の本の二次利用。表現方法も体裁も紙の本とそう変わらないものを売り付けようとする。売れると思っている。…私には現状の電子書籍が伸び悩む原因はそこにあるように思います。

 2004年の “電子書籍元年”以来10年間、端末は進化しても中身は相変わらず出版色が強いまま。それが不思議です。いくらコンテンツホルダーが出版社でも、電子書籍は出版業界とはビジネスモデルも体裁や表現も切り離して考える時代に差しかかっているように感じます。

 ところで、私は昨年秋から読書熱が甦ってしまい、今年に入ってから3月3日までの間に12冊ほど文庫本を読みました。単純計算で5.16日に1冊ペースです。ただし、これは食事や睡眠などの時間をかなり削った上で、気合を入れまくって達成した特殊な数字。他に興味の対象があれば1冊読み終えるために10日は必要でしょう。ということは、仮に私が2週間の休暇を取り、楽しいことや美味しいもの、綺麗な風景でいっぱいのリゾート地に旅行したとしても…本なんて2冊もあれば十分足りる計算になります。電子書籍端末のメリットの一つに、1,000冊(もっと?)以上の書籍データを持ち歩ける、というのがありますが…


平凡な庶民には無用の長物では(笑)


欧米のように2~3ヶ月間の休暇を海沿いのリゾート地や高原の別荘などで静かに過ごす人や、海外を自由気ままに転々と旅するセレブならそれなりの冊数の本が欲しい。すなわち荷物を減らすために、海外で入手し難い日本語の小説を電子書店で、というのも頷けますけどね。


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