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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
人生の仕分けスキル

2014-03-28 Fri 00:00
 あるキッカケからこんな昔のエピソードを思い出しました。

 私が若かった頃のある週末、仕事でお世話になっていたオジサンが、私と先輩社員、そして私の上司に当たるX課長を都内のクラブに連れて行ってくれました。銀座などにたくさんある、聞き上手な女性とお酒を楽しむクラブとキャバクラのちょうど中間くらいの、女の子のレベルもなかなか高い素敵なお店でした。

 こういったお店は自腹ではそう行きたくない…いえ、行けないもの。ぜひともスポンサーが欲しいところです(笑) 件のオジサンはスポンサーにはなってくれませんでしたが、もともとこのお店の常連さんだったようで、ママにも顔が効く。彼が交渉してくれた結果、何と閉店まで何時間滞在して、どれだけ飲み食いしても1人5,000円でOKになりました。お酒の種類にもよりますが、実際は数万円はしたでしょうね。

 すっかりこのお店が気に入った我々は、その後もオジサンのご機嫌を取り、月に2回ほどの割合で一緒に飲みに行きました。もちろん毎回1人5,000円ポッキリです(笑)

 そんな日々がしばらく続いたある日、私はX課長から飲みに誘われました。実はX課長、私や先輩社員以上にこのお店を気に入っていました。…というか、あまりこのようなお店で飲んだ経験がなく、すっかりはまってしまったようです。私は(多分X課長、あの店に行きたがるだろうな)と予想しました。すると案の定、彼は何食わぬ顔で

「どこに行こうか~?面倒臭いからさぁ、○○さん(オジサン)の(行きつけの)あの店にするかぁ~?」

と提案。私も奇麗なオネエチャンは嫌いじゃないですから(笑)素直に賛成、タクシーで向かうことにしたのです。

 しかしここで一つ心配事が。このまま常連のオジサン抜きで飲みに行っても、1人5,000円プランでお願い出来るのだろうか?念のためオジサンと連絡を取り、5,000円でお願いしますとママに電話を入れてもらった方がよいかな?などと考えました。ところが…気付いたらX課長、タクシーの中で既にお店に電話しているではありませんか!!

「…もしもし!あっ、ママですか?Xですぅ~…いえ、Xですぅ~…いえ、○○さんと一緒にお邪魔した…はい!そうです!!Xですぅ~…」

月2回ペースでまだ3~4回しか行ってない、しかも毎回格安プランでお世話になっているのに、既に常連客のつもりでいる~!!

「…はい、これから2名で行きますので…それでですね!また1人5,000円でお願いしたいんですけど!!…よろしくお願いしますぅ~…」

…お願いしちゃった(笑)


 当時の私は、こんなX課長を好意的に受け入れることが出来ませんでした。何というか、私が理想とする男の美学、カッコいい男像から大きく掛け離れているような気がしたんですよね。あ~あ、せっかくこれから楽しく過ごせると思ったのに、きっとお店に行く前からママやホステスさんたちに笑われているんだろうな、オレたち…みたいに考えてしまうのです。

 しかしあれから年齢を重ねた現在思うのは、よほど大事な局面でもない限り、一般的に男の美学よりも実質を重視する生き方の方がお得だし、人生楽しめる機会が増えるということです。というか、そう考えられるレベルまで経験値を稼いだのかも知れません。実際、あれ以来仕事が忙しくなったり、人事異動などでX課長やオジサンたちと疎遠になってしまったりで、あのお店からも足が遠退いてしまいました。街中で偶然ママと会ったこともありません(笑) あのお店を半永久的に利用するつもりだったわけでもなければ、ママやホステスさんと個人的にお付き合いしたかったわけでもありません。つまり、あのお店でカッコつける必要は全くなかった、カッコつける対象ではなかったわけです。未熟だった私と違い、さすがはX課長。人生の中で何が何でも男の美学にこだわるべきシーンと、恥を掻き捨ててでも図々しく振舞うべきシーンを仕分けるスキルに長けていたのかも知れません。今ならそう思えますね。

 今、若い人の中でSNSの中の人間関係に無駄に悩んだり、変な詐欺に引っ掛かってしまったり、簡単に追い詰められて犯罪に走ってしまったりする人って、もしかしたらこの“人生の仕分けスキル”がまだまだ未熟なのかも知れませんね。どこのどんな相手とも上手く、仲良く付き合わなければヤバい、どんな相手をも尊重しなきゃ、と考えがち。だから自分を犠牲にすることでどんどんストレスが溜まる。

 でも実際には、切り捨てたり無視したり、時に罵声を浴びせても構わない人間関係なんて身の周りにはゴロゴロ転がってるんですよ。


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