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在庫取寄せに10日要する業界の件

2014-04-23 Wed 00:00
 ある街の大型書店で新刊書籍をチェックしていた時のことです。

 たまたまレジ付近にいた私の耳に、店員さんとお客さんとの会話が聞こえてきました。どうやらお客さんが探し求める本の在庫がこの店にないため、店員さんが「“お取り寄せ”になってしまいますが、それでもよいですか?」と訊ねているようです。

 私は(最近の本の取り寄せって、どのくらい時間がかかるものなんだろう?)という興味が湧き、思わず聞き耳を立ててしまいました。すると…何と!!

「だいたい、1週間から10日かかります」

ええっ?!マジかよ?!10日もあれば飛行機なら世界一周旅行だって可能です。(多分)東京近郊の倉庫から都内の書店に本を一冊、より短い日数で届ける方法って存在しないのでしょうか?第一、10日も経てばお客さんにとっての“本の鮮度”は確実に落ちて、読みたいという欲求も萎えませんか?

 そういえば…私の朧気な記憶で恐縮ですが、10年ほど前でしょうか?新聞で

「出版業界が取次店(本や雑誌の問屋のような会社)を中心に出版物流通を改革し、従来ウン週間かかっていた在庫の取り寄せを1週間程度にまで短縮することに成功した」

みたいな記事を読んだことがあります。Amazonなら当時でも1日~遅くても3日ほどで本が手に入る時代。私もそれが当たり前だと思っていましたから、かなり違和感を覚えたものです。ということは書店、というか出版業界はこの10年間、流通面ではほとんど進歩なし、ってこと?(笑)

 その後、偶然別のお客さんも似たような問い合わせをしていましたが、当然ながら店員さんの返事は「1週間から10日」。昔から本も書店も大好きな私は、何だか悲しくなってしまいました。

 仮にこれが小さな商店街の、個人経営の書店での光景なら私はアリだと思います。買い物は極力地元商店優先、ちょっとした問い合わせを口実に近所の書店に赴き、住民同士が世間話に花を咲かせる、というのはほのぼのとしていてよいと思います。

 しかし今回私が見たのは、大きな街の、大手資本の大型書店での遣り取りです。アルバイト店員さんと、どちらかというとお年寄りが多いお客さんの間には、さほど濃い関係は必要なさそうだし、出来るだけお客さんに負担をかけない在庫確認方法の提示、およびお届け方法の提案が必要と思われます。お客さんが書店の近所に住んでいない限り、毎回時間も交通費も労力も費やして来店するのは面倒でしょう。そんな無駄を省く工夫、サービスってないのでしょうか?

 本や雑誌が売れない時代と言われて久しい昨今ですが、もっと出版流通関連のサービスに進歩があってよいはず。そもそも在庫を1冊動かすだけで10日かかる?それが顧客サービスとして通用したのは遙か昔の話だと思いますよ。

 したがって、地元の書店云々以外で、こういったリスク…どうしても欲しい本があるんだけれど、書店に置いてないかもしれないが、とりあえずダメ元で行ってみよう…を回避するためには、やはりAmazonなどの信頼性の高いネット通販サービスを利用するのが確実かつ迅速、しかも時間も交通費もかからないからベストだな、と思った次第です。

 ただ、私は本が大好きなので、出先に書店があれば可能な限り立ち寄って書店の雰囲気を楽しみ、本との偶発的な出会いに期待します。お年寄りのお客さんももしかしたら本探しをきっかけに表に出て散歩したいのかもしれません。そういう意味ではもちろん街の書店がなくなってもらっては絶対に困ります。

 でも、相変わらずのこの状況には“紙の本は時代遅れ、時代は電子配信だ”云々とはまた別の意味で、出版業界の“時代に取り残された感”を感じずにはいられませんでした。


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