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感染遊戯

2014-04-24 Thu 00:00
感染遊戯


 誉田哲也著「感染遊戯」(光文社文庫)を読了しました。姫川シリーズのスピンオフで、姫川と関係深い、どこか陰を感じる脇役キャラたちにスポットライトを当てた短編集とも取れる作品です。


「感染遊戯/インフェクションゲイム」(主役:勝俣警部補)
 かつて薬害を蔓延させた元厚生官僚が刺殺された。事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣が15年前に起きた殺人事件について語る。その事件の被害者は、今回殺された元厚生官僚の息子であった。


「連鎖誘導/チェイントラップ」(主役:倉田警部補)
 女性が自宅マンションで刺殺され、近くの路上でも外務省勤務の男性が刺されて重傷を負う。当初被害者女性とは無関係を装っていた男だが、以前彼が職場で横領を働いていたことを嗅ぎつけた新聞記者に対し、被害者女性と組んで痴漢の冤罪事件をでっち上げていたことが判明し…。


「沈黙怨嗟/サイレントマーダー」(主役:葉山巡査部長)
 将棋で「待った」をした相手に腹を立て、顔面を殴ったという老人に事情を聴く葉山。当初ただの老人同士の喧嘩と思われたが、調べると殴られた老人はかつて法を無視して年金支給開始時期を意図的に遅らせた元厚生事務次官。殴った男性は年金の支給開始時期が遅れたことが原因で薬が買えず、妻を亡くしていたことが分かり…。


「推定有罪/プロバブリィギルティ」(主役:勝俣警部補)
 連続する元官僚殺し。逮捕された容疑者たちは元官僚の個人情報を晒し合うサイトから情報を得て犯行に及んでいた。サイトの管理人である塾講師の狙いは何か?サイトを運営していただけの彼を有罪にすることは出来るのか…?


 面白い!…というよりは、現在のところまだ希少な姫川シリーズを読めて嬉しい、という感じの作品。まぁ普通に面白いとは思いますが。

 どれも短編風にまとめられているのですが、別々に見えるそれぞれの事件は実は巧妙に繋がっている。読み進めるうちに、まるでバラバラだったパズルのピースが過不足なく綺麗に揃いひとつの大きな絵が完成するような、強いスッキリ感があります。息子が殺人を犯し刑事を辞めた倉田警部補が活躍する「連鎖誘導/チェイントラップ」が「シンメトリー」収録の「過ぎた正義」の続編かつ完結編、というのも興味深いです。

 実は「連鎖誘導/チェイントラップ」以外は全て、最近再放送されたドラマ版「ストロベリーナイト」と「土曜プレミアム特別企画 ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン」で映像化されています。私は本作を読む前にドラマを見てしまったので、完全には楽しめませんでした。

 ただし「推定有罪/プロバブリィギルティ」については原作はドラマ版とは全く異なり、よくできたストーリーを楽しめて満足です。…というかドラマ版のラスト、ナニコレ?!って感じでしたよね(笑)


 それにしても、小説だけ読んでいた頃は

「ぜってー安部譲二かガッツ石松だろう?!金八っつあんだけはねぇだろうが!!」と思っていたガンテツ、
「もっと短髪・サル顔の俳優連れてこいよ!生瀬なわけねぇだろうが!!」だった井岡、
「坊主頭の係長?ありえねぇでしょう?!」だった今泉

でしたが、ドラマを全話見終えたらいつの間にか全く違和感がなくなりました(笑) ビジュアルメディアのパワーって恐ろしいですね。


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