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あなたが愛した記憶

2014-06-28 Sat 07:21
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 誉田哲也著「あなたが愛した記憶」(集英社)を読了しました。

 誉田哲也の代表作といえばTVドラマ化された「ストロベリーナイト」や「ジウ」が挙がりやすいと思いますが、私が初めて読んだのはどちらでもなく「月光」でした。今思うといきなり一発目がコレ?という感じです(笑) しかし遣り切れないほどの切なさ、読後の後味の悪さ、特殊な「愛」の描写…これら全てを満たした「月光」は、ある意味これぞ誉田哲也という作品。そう考えると「月光」からスタート出来た私はラッキーだったのかも知れません。

 さて、今回読んだ「あなたが愛した記憶」は、私的に「月光」以来久々の「切なさ」「後味の悪さ」「特殊な愛」をまとめて突きつけられたような物語でしたね。警察内部の描写がやたらと詳しいこと以外で久々に誉田哲也らしい作品と出会えたと思います。

 物語は、興信所の調査員・曽根崎が主人公。彼は民代と名乗る、曽根崎の実の娘だという女子高生から、ある2人の男の身辺調査を依頼される。彼女曰く、その二人のうちのどちらかが現在巷を騒然とさせているOL連続殺人事件に関与しているとのこと。最初は半信半疑だった曽根崎だが、彼女が警察しか知らないはずの情報を知っていたこと、今は亡き別れた恋人であり民代の母親でもある真弓と自分しか知り得ない事実を民代が知っていたことなどから民代を信じ、調査を始めるが…。

 刑事でなく探偵が謎の猟奇殺人犯に挑むというので、最初はハードボイルド色が強い硬派なミステリーかと思いきや…途中からまさかのSFファンタジー要素も加わり、ちょっとアレレ?な展開に。思わず最近読んだ同じ誉田の「アクセス」を連想しました。

 しかし読み終わってみると、SFだファンタジーだが評価に悪影響を及ぼすことは全くありませんでした。面白かったです。というか本作、ミステリーでもSFでもなく実はよく出来た恋愛小説ですね。

 私的には誉田哲也ものって、どれもそこそこ面白いのですが、単行本を買うほどではなく文庫(出来ればブックオフ・笑)で十分。読み終えたらもう読まないし、あえて手元に残すほどではないな、という完全な消費型娯楽でした。

 でも本作は何となく単行本で手元に置きたいな、と思える作品、しばらくしたらまた読み返したい作品でした。


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あなたが愛した記憶あなたが愛した記憶
(2012/06/05)
誉田 哲也

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