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疾走ガール

2014-07-07 Mon 00:00
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 誉田哲也著「疾走ガール」を読了しました。

 誉田哲也の作品は、私の中で大きく分けて「警察もの」か「青春もの」という認識。この「疾走ガール」は“ちょっとだけ警察ものの要素を含む青春バンドもの”ですが、かなり面白かったです。

 物語は、(アマチュア)バンド活動に見切りをつけ、先輩の伝手で芸能プロダクションに就職した宮原が、ある日仕事で訪れたライブハウスで人気インディーズバンド「ペルソナパラノイア」と出会う。アマチュアバンドとしてはかなりレベルの高いバンドだが、彼はメンバーの中でも特に天才的な音楽センスとテクニック、そして見る者を引きつける天性のカリスマ性と美貌の持ち主であるギタリスト・柏木夏美に惚れ込む。
 宮原は夏美をスカウトしようと試みるが、最初は全く相手にされない。やがてペルソナパラノイアのヴォーカル担当・薫が謎の自殺を遂げたことを機に、彼の本名や素性を誰も知らないことが判明する。宮原は夏美に付き添う形で薫の素性を知るために、彼の故郷と思しき新潟へと向かうが…。

 内容は先ほども触れた通り、良くできた青春バンドものに警察ミステリー要素を加えた感じです。とはいえメインテーマは犯人が誰か云々ではなく、あくまでもバンドマンの苦悩と葛藤みたいな感じ。私はこういうのに共感出来る人って基本的にバンド経験者だと思っているので、ある意味読者を選ぶ作品ですかね。

 物語の肝となる、ペルソナパラノイアの中心メンバー、夏美と薫それぞれが抱くバンドやメンバー、音楽に対する思い。これ、感受性豊かな若い時期にある程度熱意を持って真面目にバンド活動した人ならもう「分かる分かる!その気持ち痛いほど分かるよ~」状態でしょうね。さすがに趣味のバンド活動で自殺はしませんが(笑) 逆にバンドやロック未経験の読者にとっては退屈でピンとこないでしょうが…まぁそういう人は最初から読まないか(笑)

 さすがなのは、音楽を文字だけで表現するのは凄く難しいはずですが、著者自身がバンド経験者だからかライブの盛り上がりや演奏の迫力、楽曲の魅力などを表現する術はなかなか上手いと思います。音楽用語もいちいち丁寧に解説してくれていて親切。

 個人的には主人公のバイト先で、バンドの定期練習にも利用される音楽スタジオのシーンが好きでした。とても生々しかったです。かつて私もバンド活動していましたが、この池袋のスタジオ、私の中では絶対PENTAなんです。代々木サウンドタワーのような奇麗で広い大人向けのスタジオではなく、もっと狭くてゴチャゴチャした安いスタジオ。早い時間帯には高校生が利用していてうるさかったり、コーヒーと紅茶がタダで飲めたり、休憩時間に小銭でスナック菓子を買ったり、灰皿を借りたり…あ~懐かしい…。

 でも本書最大の魅力は、やはりヒロイン・夏美がとても魅力的に描かれている点です。ちょっと口が悪く癖がある性格なので賛否分かれるかも知れませんが、私的には姫川玲子レベルかそれ以上の魅力を感じました。姫川に似ている部分も少なくないかも知れません。

 若かりし日々の思い出と、「またバンドやりて~!!」という情熱を甦えらせてくれるだけのパワーに漲った作品でした。私の元バンドメンバーにもオススメしたいくらいです。

 ところで、もし本作が映画かTVドラマ化したら誰が誰を演じるのがベストだろう?知識の乏しい中、ちょっと妄想してみました。

 まず夏美は直感的に桐谷美玲ですね。桐谷美玲って最近までよく知らなかったのですが、「死神くん」で嵐の大野に向かって「このカスッ!!」などと汚い言葉を浴びせる姿が夏美とダブるような気がします(笑) 美形でスタイルもイイし。

 そして彼女をスカウトしようとする元バンドマンで芸能プロ勤務の宮原は新井浩文。設定よりちょっと年齢上ですが夏美に心の中で「タレ目!!」と呼ばれ続けますしね(笑) 何となく「このカスッ!!」をも彷彿とさせます(笑) 宮原のようなウダツの上がらないモヤモヤした男の役にはピッタリな気がします。


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