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なぜポール・マッカートニーに夢中な日本人シニアの多くは“ビートルズの再来”ともいわれるONE DIRECTIONに無関心なのか?

2014-07-14 Mon 18:15
 多くの日本人は年をとるにつれ、流行の音楽やそれを発信するアーティストへの興味を失うものです。その一方でポール・マッカートニーが来日すると、どう見ても普段はロックとは無縁の生活を送っていそうな地味なジイサンやバアサンが大勢、遙々遠方から公演会場に詰めかけます。

 私自身も似たようなもので、国内外問わず10代・20代の若いバンドやアーティストには全く興味持てませんが、学生時代から好きだったBON JOVIやIRON MAIDEN、その他たくさんのバンドは今でも好きだし、CDや来日公演にもお金を多少は費やします。

 そんな音楽に対する自分の気持ちの変化を、私はこれまで漠然と“人間ってそういうものなんだろうな”と思っていました。ところが私の周囲には、未だに10代・20代のメンバーで構成された若いバンドをリアルタイムで追いかけ回し

「うぉ~!!お前ら最高だぜ~!!アリガト~!!これからも最高にイカしたロックで俺たちを熱くさせてくれ~!!」

などと本気で叫ぶ同世代の輩が少なからず存在します。この温度差は一体何なのでしょう?


 先日、ある友人からメールが届きました。彼は20代のメンバー中心に構成された某メタルバンドのライブに一人で“参戦”し、とても満足した様子。興奮覚めやらぬ胸の内を私とシェアしようと、メールにはライブがいかに素晴らしかったか、ということが延々綴られていました。

 ところが私は、かなり前から彼が好むメタルやロックには興味ナシ。彼にも常々その旨伝えているのですが…。よって気の利いた返事は書けないし、書こうという気にもなれません。いや、それ以前にそういうメールを読むこと自体が苦痛だったりして(笑)

 かといって私たちは

「よかったね!きっと素晴らしいライブだったんだろうね!」

とか

「羨ましいな!今度はオレも行きたいな!」

という上っ面を撫でるような気持ち悪いコメントを遣り取りするほど安っぽい友達でもない。結局

「そういう話は共感してくれる別の誰かにメールした方がいいよ」

と返信しました。大切な友達に対してちょっと乱暴ですが、それ以外コメント出来ないのだから仕方ありません(笑)

 でもよく考えたら私は、そんな彼と一緒に、昨年BON JOVIの東京ドーム公演を観に行っているんですよ。音楽面での“共感”が無いわけではない…あぁなるほど、概ね理解しました。


 例えば思春期に自分と同世代のロックバンドが反社会ソングを歌っていたとします。

♪学校も大人も大嫌いだ~
♪校則にも社会のルールにも縛られたくないぜ~
♪オレは自由に生きるんだぜベイベー~♪
(注:適当に考えました・笑)


若い頃はそんな歌に強く共感し、(まるでオレの気持ちを代弁してくれているようだ!)とそれを歌うバンドにも心酔したと思います。

 しかし大人になってからも同様の若いバンドを好んで聴くか?といえば聴かないでしょうね。たまに昔を思い出して古いCDを引っ張り出すことはあっても、リアルタイムで活躍中の同様の若いバンドに目を向けることはまずない。

 なぜなら長い人生の中で様々な経験を積んだ自分が10代・20代の未熟者(便宜上こう呼ぶことにします・笑)の価値観を、曲を通じて一方的に押しつけられるなんて、不快以外の何物でもないから。そう、基本的にロックは(多分)10代中心の若者のためのもの。人生経験も知識も乏しく、自由も少なく、自分がどう生きたいのかもよく分からない、でもエネルギーだけは漲っている、みたいな未熟な若者にとっての “一時的な心の拠り所”みたいなものなのでしょうね。映画や文学もこれと似ています。

 未熟な若者はとりあえず身近に転がっていて手に入りやすいものから、自分の気持ちに近い価値観や思想を見つけ出し、それが自分の人生の指針なのではないか?と考えたがります。そしてそれを発信するアーティストや作家を人生の師のように感じ、崇拝すると心が満たされたような気分になり、

「これがオレの生き方だ~!これがオレなんだよ~!!」

と周囲にアピールしたくて仕方なくなる。ホントはアカの他人の価値観以上でも以下でもないんですけど(笑) 若者がロックに夢中になるメカニズム(?)とはこういうことであり、曲やバンドを好きになる理由のひとつは“共感出来る”ことが重要なのだと私は思います。

 しかし大人になって人生経験を積むうちに、自然と自分だけの揺るぎない価値観や思想が確立されてゆく。相変わらず社会のルールに反抗したい人もいれば、社会のルールの中で成功したいと願う人もいるように。そうなると周囲の、特に自分よりも若い未熟者の幼い価値観なんてどうでもよくなり、共感出来る部分も見出せなくなる。少なくとも私はそんな理由から現在進行形のロックや若いバンドに興味を抱くことが出来ないわけです。まぁ自分がそう若くないことを自覚していれば、ごく普通のことだと思っていますけれどね。

 では私はBON JOVIなら昔のラブソングを今聞いても共感出来るのか?と言われれば無理でしょうね(笑) それでもBON JOVIを好むのは、音楽や歌詞以外に

「懐かしいから」
「エネルギーに満ち溢れていた青春時代を思い出したいから」
「オレと同じ時代を駆け抜けた、仲間のような存在のBON JOVIは別物」

といった動機が大きいわけです。ポール・マッカートニー公演を楽しみにするシニアたちもそんな感じなのでしょう。


 …とまぁ好き勝手私見を述べてしまい恐縮ですが、あくまでもこれは私の結論です。でもこれを基準に考えたら、自分と同世代のオッサンが今なお若いバンドに向けて「神よ~!!」とか言う光景には正直ドン引きします(笑) 現在進行形で尾崎豊を崇拝する中年オッサンとか想像したくないし(笑) 最初は

「この人はまだ自分が好きな音楽を見つけられないのかな?」

だったのが、やがて

「この人はまだ自分の揺るぎない価値観や思想と出会えていないのかな?」
「流行や他人の価値観に流されるだけの人生なのかな?」

と感じるようになり、ついつい上から目線…いえ、色眼鏡越しに見てしまい、一線引きたくなってしまうという(笑)

 まぁ、メタルバンドだろうがAKBだろうが好きなものを好きなように楽しむこと自体は構わないと思いますが、とりあえずコンテンツ供給側が狙うターゲット層に自分が含まれるのか否か?を一度客観的に考えることをお勧めします。その結果明らかに外れているのなら、少なくともやたらと外部に向けて“愛”をアピールしない方が無難でしょうね。自分だけの楽しみとしてこっそり楽しみましょうよ(笑)


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