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火山登山のリスク≠旅客機利用のリスク…?

2014-10-03 Fri 00:00
 ある情報番組の御嶽山噴火に関する報道を見ていた時のことです。司会者が

「今後(火)山に登る際は、こういうグッズがあるので持参した方がよい」

と、防塵レインコートや防塵マスク、ゴーグルなど数アイテムがセットになった“火山灰対策セット”(仮)を紹介しました。


photo
※画像はイメージです


 これでお値段約18,000円。高価ですが命の値段と思えば安いのかな?それにしても…こんなのあるんだ…。

 私はどんなに晴れた日でも、標高500メートルにも満たない低山に登る時でも、念のためレインウェア上下、ザックカバー、ヘッドライト、地図、コンパス、熊除け鈴、スペア靴紐、非常食、給水パックほか思いつく限りの“もしもの時のために持っていた方が安心なアイテム”を準備するタイプの人間です。そんな私でもこの“火山灰対策セット”は何かが違う。これが自分に必要だとは素直に考えられませんでした。

 確かに今回被害に遭われた方々がこの“火山灰対策セット”を持参していたら、より安全かつ確実に下山を果たしたでしょう。これを持っていたことで命を落とさずに済んだ方も大勢いらっしゃったかも知れません。テレビの言うことは正しいです。

 私自身もこれまでに八甲田山、日光男体山、日光白根山、赤城山、富士山、伯耆大山などの“火山”登頂経験があります。今後も火山だろうがそうでなかろうが、魅力的な山々にはどんどん登りたいと思っていますから、本当ならこの“火山灰対策セット”をザックの中に常備すべきなのでしょうね。

 ただ私はこうも考えます。ある程度事前に情報収集した上で安全と判断し登山に向かい、たまたま登頂したタイミングで噴火に巻き込まれてしまうのは確率的に極めてレアなのだ、と。登山中に雨に降られたり道に迷ったり熱中症になったりすることに比べたら、むしろ無視してもいいかな?と割り切りたいです。

 例えば、旅客機が墜落する確率は自動車事故に遭うそれに比べ圧倒的に低いということは常識です。それでも旅客機利用者は空路が100%安全とは思っていません。時間短縮と快適さを優先し、「最悪墜落するかも知れないが、その時はその時だ」と墜落するリスク覚悟で利用しているはずです。

 そこでたまたまどこかの旅客機が墜落したからと、もしもの時のためのサバイバルグッズセットを勧める企業、素直に従ってそれを購入し、ビジネス鞄の中に常備する乗客がいるかといったら、まずどちらもいないでしょうね。結局、飛行機事故が何度起きても飛行機が必要な人はこれまで通りのスタンスで何度でも乗り続ける。火山が何度噴火しても、登山が好きな人は自分なりのポリシーで何度でも登るわけです。

 したがって、私は遭遇する確率の高い雨天や熱中症対策でレインウェアや給水パックを持参するのはまだしも、年間数回の登山、それも頂上滞在時の噴火を想定して“火山灰対策セット”を常備するのはどうなんだろう…?と、個人的に疑問に感じた次第です。もちろんこれがあれば安心して登山出来る、何が何でも老衰以外で死にたくない、という人はぜひ購入して欲しいし、これは個々の価値観の違い以上でも以下でもないので商品価値や他人の価値観を否定するつもりは全くありません。

 ただ、ザックの中身が重くなればなるほど登山にかかる負担が増すのも事実。もしもの時のために何をどれだけ持参するか?どこまでリスクを負う覚悟があるか?といった線引きは、結局のところ登山者個々の判断を尊重するしかないですね。

 このような考え方から、私は今回被害に遭われた方々はお気の毒ですが、「ただただ運が悪かったとしか言いようがない」と残念に思うわけです。

 デング熱、セアカコケグモ、そしてこの御嶽山噴火。テレビの事件事故報道は基本的に負のイメージを強調して視聴者の恐怖を煽り、視聴率アップに期待するというスタンスです。必要な情報を過不足なく収集し、正しく理解し、相応の装備を揃えて登山に臨むことは常に心掛けたいですが、あまりテレビを鵜呑みにし過ぎると、普段公園に行く時でもヘルメット、防弾チョッキ、ガスマスク、安全靴を着用しなければならない…極論ですが理屈ではそういうことになってしまいますね。


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