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車椅子のある日常

2014-11-23 Sun 00:00
 先日、両親と車で遠出した時のことです。

 認知症の母のために、父が地元町内会から車椅子を1台借りてきました。出先でこれに母を乗せて歩くのだと言います。聞けばここ1、2年、両親の友人らと旅行する際も毎回そうしているそうです。

 当初私は、いくら歩行速度が遅いとはいえ、歩けるのに車椅子を使う必要はないだろう、と内心思いました。正直言うと(こんなものを使わなければならないのなら、連れてくるべきではない)という非人道的なことまでチラッと思い浮かべてしまいました。自分の親なのに酷いものです…。

 でも今思うとそれは正規の主張というより、単にこれまで身内に車椅子を使う者がいなかったため、車椅子(介護)初体験ゆえの気恥ずかしさからこの状況を受け入れ難かっただけなんですよね。

 しかし母を乗せた車椅子を押して歩く父を見て、考え方が変わりました。車椅子を使えば母は疲れて機嫌を損ねることはありませんし、我われも思い通りのペースで動けます。

 大前提として認知症の母を遠出させること自体、ただの我われの自己満足であることは重々承知済み。でもどうせ同じ自己満足なら、「負担が大きく時間もかかったけどやりきった…」よりもシンプルに「あぁ、楽しかったね」で終われる自己満足の方が、お互いストレスも少ないし、笑顔でいられていいですよね。そのための車椅子なら大いにアリなんじゃないか?と考え直した次第です。

 そう考えると私も素直に、前向きな気持ちで車椅子を押すことが出来ました。場所によっては車椅子を畳んで持ち運ばなければならないし、前後を歩く人々に気を使うことも多く、肉体以上に精神が疲れることが多いですが、この方がスッキリです。

 それ以上に、今や公共の施設ではほぼ車椅子が用意されており、依頼すれば無料で貸して頂けること。そしてそれらの施設の従業員スタッフさんは皆優しく積極的に手を差し伸べてくれることを知ったのが大きな収穫でした。こういうのって必要な立場に立たないとなかなか見えないものですね。日本も日本人も、まだまだ捨てたものじゃないです。

 高齢化社会が加速度的に進む今後の日本、車椅子の需要や今回のような状況は増す一方でしょう。もちろん私の周囲以外日本中あらゆる所で、という意味です。そしていつか自分自身も車椅子のお世話になる時が来る可能性は否定出来ません。今のうちからもっと身近な問題として捉えなければなりませんね。

 父と交代で車椅子を押しての散策でしたが、最後にちょっとした難関が待ち構えていました。登山道のように小石がゴロゴロ転がった未舗装の道、それも数百メートル続く上り坂です。

「ここはオレ(父)じゃ無理だ!途中休み休みで構わないからお前(私)が押して!」

最初からそのつもりでしたが(笑)ここは母の重み…いや、私たち兄弟を育ててくれた母の偉大さを両腕両脚に感じながら、一歩一歩確実に歩もうと決めました。ところが…あれ?一度も休憩せずに楽勝で歩けちゃったんですけど…?!

「いや~やはり(あくまでも父目線で・笑)若い奴のパワーは違うな!」

(い、いや…想像したよりも全然楽勝だったんですけど…)例えるならザック背負って単身沼津アルプスを縦走する時の5倍ほどのスピードで歩けたし(笑)


 趣味の山歩きも少しは役に立ったようです(笑)




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