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16番目の風景を求めて

2014-12-24 Wed 23:59
 ここ数年、私はその年に撮影したお気に入りの富士山の写真を使って年賀状をデザインしています。理由は「一富士二鷹三茄子」といわれるように縁起がよいから。そして私自身富士山が大好きだからです。

 東京在住ゆえ関東周辺の山々に登る機会が多い私は、どの山の頂に立ってもつい「富士山はどこだろう?」と探してしまいます。運よくその姿が見えた時の満足感や幸福感…そんな特別な思いを友人知人にもお裾分けしたいのかも知れません。

 ということで2015年の年賀状に使う富士山の写真(データ)ですが…時期的にもう手元になければまずいのですが…実はまだないのです。いや、「これを使うぞ」という1枚は以前から決めています。しかし富士山を綺麗に撮影可能なのは空気が澄んだ冬。その寒い冬に早起きして遠出するのが辛くて辛くて(笑) それに出来ることなら雲ひとつない快晴の青空が欲しいじゃないですか。でもこの時期は朝6時半過ぎまで暗く、空模様を確認する前に電車に乗らなければなりません。一種のギャンブルです。そんな面倒な事情が重なり億劫になってしまい、気づけば今年も残すところ1週間。この祝日がラストチャンスと考え、思い腰を上げました。

 今回私が撮りたかった…というか純粋に自分の目に映したかった富士山は…


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江戸時代の浮世絵師・歌川広重の代表作「東海道五十三次」の中で描かれた宿場町のひとつ、16番目の「由比宿」と同じ風景。すなわち薩埵峠から眺める富士山です。登山ガイドブックに掲載されていた写真に一発で魅了されたこと、浮世絵に興味があったことからぜひこの目で見たい、そして年賀状に使いたい、そう思いました。

 23日の天気予報は、東京から三島までと山梨が快晴。目的地の由比に近い静岡は晴れ時々曇なのでちょっと心配でしたが、三島駅通過後に東海道本線の中から見る富士山はくっきり鮮やか。どこまで行っても雲一つない快晴です。特に富士駅前後を走る車内から眺める富士山は圧巻。とにかくデカい。思わずシャッター音の出ないスマホのカメラアプリを使って車内から撮影してしまいました。手前に可愛いJKが座っていたので誤解されないかと冷や冷やでしたが(笑)

 その後8時過ぎに由比駅に到着。本当は一つ先の興津駅で降りて薩埵峠までのハイキングコースを歩き、薩埵峠興津側展望台からの風景も楽しみたかったのですが、人一倍心配性な私は雲が出ないうちに少しでも早く撮影したいと考え、由比駅から目的の薩埵峠由比側展望台に直行することにしました。

 薩埵峠へは由比駅から海岸とほぼ平行して走る裏道(?)を南西に3.3kmほど歩きます。標識も多く迷うことのない一本道です。途中までは古い宿場を思わせる古民家や農産物の無人販売棚が目立つ、いい感じの町並み。途中から急な峠道に入りますが、たまに振り返った時に見える白い富士山や、朝日が反射してキラキラ輝く駿河湾を眺めていると疲れも忘れますね。道沿いから民家がなくなると、ここからはずっと両サイドに蜜柑畑を見ながら進みます。

 さらに歩くと左前方に…


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東名高速道路と富士由比(国道1号)バイパス、そして東海道本線が交錯するポイントだ。ということは、目的地はあのトンネルの真上辺りか。登山ほどキツくはありませんが、運動不足気味の体には峠道歩きも決して楽ではなかったりして(笑)

 それでも駅から50分弱、ほぼコースタイム通りに薩埵峠の駐車場に到着。チャリンコ愛好家も少なからずいました。直前に浜石岳方面、興津方面へ抜ける道がそれぞれありますが、展望台は駐車場奥の遊歩道の途中にあります。ちょっと分かりにくいかも知れません。

 そしてようやく、ずっと会いたかった風景とご対面。


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やはりこの由比側の展望台からの眺めが最高。「由比宿」には当然描かれていない道路や線路がちょっと未来的ですが、日本人の心を強く揺さぶるこの風景の力は昔も今も変わらないのでしょうね。浮世絵と写真の違いこそあれ、形に残したい気持ちを掻き立てる風景です。今、俺はかつて歌川広重が見た風景を見ているのか…感慨深い…。


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 残念ながら私には絵心はないので、代わりにデジカメのアートモードを使って遊んでみました。決して広重への対抗心から、ということはありません(笑)

 結局、ここには30分くらい滞在しました。太陽が高くなるとともに空や海、富士山の青や風景全体の色彩的バランスが微妙に変化するので面白い。時間の経過はあっという間です。

 貴重な経験が出来て幸せです。改めて富士山と静岡県が好きになりましたし。これで無事、綺麗な年賀状が作れそうです。来年はぜひ茶畑越しの富士山を撮影しに行きたいかなぁ…。

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