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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
32,566p

2014-12-27 Sat 08:15
 私が中学1年生の時のことです。国語教師(♀)がよく授業の合間に、ミステリー小説のあらすじを語り聴かせてくれました。

 彼女が読んだ本の中から面白かったものを選び、聴かせてくれたようですが、特にシャーロック・ホームズものが多かったと記憶しています。当時、同じ探偵ものでも江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ(ポプラ社)は子供たちの間で大人気でした。しかしシャーロック・ホームズもので子供向けに再編集されたシリーズは多分なかったと思うんですよね。だから先生が語り聴かせてくれる物語は新鮮で面白く、真剣に聴き入ってしまいました。例えば…“船が激しい渦潮に巻き込まれ、船の残骸や乗組員が次々と渦に飲み込まれてゆく中、直径の大きな樽にしがみついていた主人公だけが(水の抵抗が大きく)助かった”という話には連続殺人鬼も敏腕刑事も登場しませんが、とても興奮しましたね。未だに忘れられません。

 そんな読書好きの先生がある日、こんな提案をしました。

私は読書が大好きで、毎年10,000ページ読破を目標にしています。みなさんは1年でどのくらい本を読みますか?各自目標を設定して先生に教えてください

10,000ページというと、一般的なミステリー小説が文庫本で1冊400ページ前後ですから、約25冊分。勉強や部活が忙しくても月2冊ちょっと読めば十分達成可能な目標です。当時私は江戸川乱歩ものを中心に本はたくさん読んでいたので、(オレもそのくらいイケるんじゃないかな?)と考え、『目標ページ数:10,000ページ』と記入したアンケート用紙を提出しました。

 数日後、先生がこの件について触れました。しかしなぜか表情が暗い。

先日みなさんに、今年1年間で何ページ本を読む予定か、アンケートを取りました。しかし『100ページ』”や『200ページ』と答えた人があまりにも多く残念です。だって100ページ、200ページの小説なんてありますか?普通の小説を1冊読むだけ簡単にクリアしてしまうページ数ですよ?もう一度よく考えてください

私は多分、この時初めて皆が皆、読書好きというわけではないんだ、と知ったのだと思います。

 そしてその直後、先生のテンションは一転し、笑顔でこう言いました。

でもね、このクラスの中に…何と!先生と同じ10,000ページを目標にしてくれた人が1人だけいたんです!○○君(注:私のこと)です!!

驚くクラスメートたち、拍手する先生…恥ずかしかったなぁ。私はまだ目立つことに抵抗を感じる年頃でしたし、読書好きをバラされてしまったことで、自分がクラスメートから(忌み嫌う対象としての)“オタク”扱いされるんじゃないか?と危惧したわけです。

 先生はよほど嬉しかったのか、授業が終わってからも個別に「○○君、本好きなの?」と訊ねてきましたが、既に心を閉ざしてしまった私はまともに答えられません。そんなトラウマ(?)もあり、結局その年は10,000ページどころかほとんど本を読まずに過ごしてしまいました。


 今週、私は東野圭吾著「赤い指」を読了しました。今年読んだ本は恐らくこれがラストでしょう。これで2014年の1年間で私が読んだ本は合計82冊となりました。ちなみに内訳は単行本:11、文庫本:69、文章主体のムック本:2。合計32,566ページです。

 今年は寝る間を惜しんでかなり頑張って読書した方ですが、このくらいの数字なら過去にも何度か達成しているはず。でも具体的に記録を残したのはこれが初めてですから、ようやく胸を張って先生に

「今年は先生の3倍、本を読みましたよ」

と報告出来そうです。そして、

「実はオレも先生に負けないくらい、ミステリー小説が大好きなんです」

とも。…実際にはあまりにも昔の話ゆえ、先生がご存命かどうかもよく分からないのですが(笑) 今年何となく読書の記録をつけるようになり、32,566ページという結果を見たら、そんな思い出が鮮明に甦えった次第です。完全な自己満足ですが、大切な思い出を失わずに済んでよかったです。


 それにしても、年間100冊読破はかなり高いハードルなんだなぁ…。


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