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インデックス(ネタバレあり)

2015-01-26 Mon 21:07
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 誉田哲也著「インデックス」(光文社)を読了しました。短編集かつ収録エピソードは全て雑誌などに発表済みではありますが、何といっても久々の姫川玲子もの。しかもいよいよ姫川が本庁捜査一課に復帰ですからね。文庫化まで待てません!!…ブックオフで安くなるのは待ちましたが(笑)


「アンダーカヴァー」
 これ、既に映像化されてますね。テレビで見たことあります。取込詐欺グループに接触するため、玲子が関西弁のブランド大好きオバチャンを装って闇取引業界に潜入捜査するという。玲子の勘のよさ、無鉄砲さ、人情派なところなど、彼女の魅力が詰まったお話です。


「女の敵」
 「ストロベリーナイト」で殉職した大塚巡査。玲子が彼と初めて組んで捜査した事件の回想。捜査に一途なあまり、時に被害者の気持ちを汲み取れない玲子。彼女とは対照的な性格だった大塚がそれをフォローしてくれました、と。過去の事件や人物が頻繁に登場する書き方、私は嫌いじゃないです。


「彼女のいたカフェ」
 第三者視点で綴られる、警察官になる直前の玲子のお話。大型書店内のカフェでアルバイトを始めた賀地未冬の前に現れる、ある女性客。彼女は長身で美しく、来店するたび何時間も専門書を読みふけるが、疲れているのかたまに読書しながら熟睡してしまう。未冬はそんな謎の女性に次第に惹かれてゆく。

 もちろんその女性が若かりし頃の玲子で、実は警察官になるための勉強をここでしていたのだ、とい意味。その後二人は疎遠になりますが数年後、たまたまある事件現場で刑事と目撃者という立場で再会を果たすという、外伝的なお話でした。


「インデックス」
 ブルーマーダー事件の後日談的エピソード。主犯格・木野が犯した個々の殺人立証のため、行方不明になっている暴力団関係者を調べていると、ある組の組長が行方不明であることが分かる。ところがこの組長、実は…的な。井岡が登場し、玲子と一緒に捜査するのがいいですね。井岡健在です。


「お裾分け」
 いよいよ新生姫川班始動!といってもメンバーは年増のオバチャン、年増のオジチャン、玲子に不満タラタラの同世代男と、彼女をあまりよく思っていない刑事ばかり。姫川班再結成というのでかつてのメンバー勢揃いを期待しましたが、その辺は一応リアルに描かれていました。


「落としの玲子」
 居酒屋で玲子の取調べ態度にダメ出しする、かつての上司・今泉。理詰めで相手に反論させずに追い詰めるスタイルではなく、もっと犯人を愛せ、犯人に愛されろ、と説かれる玲子ですが、イマイチ理解していない様子。私自身も若い頃はこんな感じだったので、ちょっと耳が痛いような…(笑)

 相変わらず刑事としては若さゆえ未熟な玲子ですが、キャラとしてはそれもまた魅力的です。


「夢の中」
「闇の色」


 ある事件を新生姫川班総動員で捜査する玲子。最初は単なる通り魔事件と思われたが、捜査を進めると事件の背景に“無戸籍の子供”の存在が浮上。

 そして…一人だけ呼び戻せる旧姫川班メンバーが、遂に新生姫川班に合流!!やはり“彼”でしたか。まぁ、そのうちドラマ化された時には、また竹内結子と西島秀俊の絡みが見たいので、私は大歓迎ですね。


 ということで(姫川班再始動、という部分以外は)あまり期待していなかったのですが、読んでみたらエピソードはバラエティに富んでいるし、ダメな部分も含め玲子の魅力満載だし、シリーズ通して読んできたからこそニヤッと出来る部分も多いし、予想以上に読み応えありました。

 また「シンメトリー」や「感染遊戯」などの短編集って、いつも異常なほどに事件がトントン拍子に解決してしまう印象があったのですが、今回それも納得しました。つまり、玲子の優れた刑事(デカ)の勘と、時に組織の掟に背いてでも犯人逮捕に向けて動いてしまう行動力。これを表現するため、そのような展開にならざるを得ないのでしょう。

 久々の誉田哲也もの、久々の姫川玲子シリーズ、面白かったです。


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【TODAY'S PIC UP ITEM】


インデックスインデックス
(2014/11/14)
誉田 哲也

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