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ピンのアイドルが減りアイドルグループが増える理由

2015-03-17 Tue 19:21
 タレントのマツコ・デラックスが、今月11日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で自身のアイドル論を語ったそうです。

 視聴者から寄せられた「なぜ“個人(ピン)のアイドル”がいなくなってしまったのか」という疑問に答える形で語られたようですが、彼(彼女?)はまず

『昔はアイドルといえば「日本一の歌手になりたい」「私、絶対に歌手になって一旗揚げてやる」「恩返しするために家を建て直してやる」といった目標を持った子がなりたがるものだったが、今はアイドルそのものを目指してアイドル候補生に名乗りを上げている状態。プロデュースする側がアイドルを作ろうと思って作っている時代』

と、業界の現状を分析。確かに上手くネットを使えば誰でも簡単にアイドル(有名人)になれてしまう昨今、“アイドル”という肩書も昔ほど重くなく、アルバイトか部活のノリで気軽にチャレンジ出来る職業と言えそう。売れなければ辞めればいい、と考える人が多数派なのかも知れません。作り手側も売り出すならピンよりもグループで、という前提でスタートしていると言えそうです。

 さらにマツコは中森明菜を例に挙げ、

『例えば、かつて中森明菜は「ミ・アモーレ」を19歳、「DESIRE-情熱-」を20歳でリリースした。当時の彼女には若いながらも大人の魅力があり、歌にも説得力があった。今時の“19歳や20歳になってもセーラー服もどきの衣装を着ている子”たちが出がらし状態の25歳でグループを脱退したところでかつての中森明菜のような(ソロでの)活躍は無理。現在の(AKB48をはじめアイドルグループをプロデュースする)システムの中からは松田聖子、中森明菜、小泉今日子クラスのアイドルは現れないだろう。比較的最近の例を見ても、松浦亜弥のようにピンで売るには15、16歳の頃から始動しないと無理だろう』

 と、古きよき時代を回顧。仰る通り中森明菜には19歳どころか、「少女A」や「セカンドラブ」を歌っていた17歳当時から大人の魅力も説得力も備わっていたと思います。まぁ彼女は特別な存在なのでしょうが…。

 そんなマツコの意見は私も十分頷けるものでした。しかし彼はある重要なことに触れていません。それは昔と今のアイドルファン層の違いです。

 昔はアイドル(ビジネス)といえば完全に中・高生(10代)がターゲットでした。もし当時20代以上、いわゆる“いい年したオッサン”がアイドル好きと言うと間違いなく周囲から気持ち悪がられ、ほとんど村八分状態にされたものです。当時はそれが世間のスタンダードな価値観でした。その証拠に…と言えるかどうか分りませんが、自分が子供だった頃、親や周囲の大人でアイドルファンっていましたっけ?私の家の近所には全くいませんでしたよ(笑) 少なくとも大っぴらに公言する人は皆無でしたね。アイドルに限らずアニメ、漫画、ゲーム、コスプレなどのファンも同様だったと思います。

 ということは、例えばある中学生の少年が中森明菜のファンになったとしても、数年で心身ともに成長してアイドル趣味を卒業、年齢相応の別の趣味や現実的な恋愛に関心を移すという流れが自然でした。極端な話、アイドルなんて生涯で一人か二人いれば間に合ったのです。

 それがいつの頃からか、日本は国を挙げて“クールジャパン”だとか“世界に誇れる日本のオタク文化”などと言い始めました。国が金儲けに走ったことで“気持ち悪い大人”も市民権を得て堂々とオタクを主張するようになったのです。その結果、まともに恋愛せずに生涯をアイドルに捧げても“個人の自由だからよい”というムードが蔓延。彼らは長いスパンでアイドルを消費するので、一種類の商品(ピンのアイドル)ではすぐに飽きて他社の商品(他のピンのアイドル)に乗り換えてしまう。そんな悩みをクリアするための手段こそが、アイドルグループだったのでしょう。

 例えば新人アイドルを売り出すとして、昔のように中・高生のみがターゲットなら彼らの嗜好にだけ合う(例えば)同世代・八重歯のロリ顔・健康的な子でOKでした。しかし現在、ビジネス的に成功させるためには10代のみならず20代以上のオッサンにもヒットさせる必要があります。

 しかし少年からオッサンまでの好みを全て兼ね備えたアイドルをたった一人作り出すのは無理です。高校生ならオバサンと感じる25歳でも世代によっては若いOLっぽくてよいと好む人もいます。賢い子が好きな人もおバカな子が好きな人もいるし、ロリコン趣味の人、美人・スレンダー系を好む人もいる。挙げればキリがありません。

 となるとピンのアイドルは今の時代ハイリスク、それよりも大勢集めた女の子の中から好みに合った子を選択させ、例え飽きても同じグループ内で推し変出来るアイドルグループの方が作り手・受け手双方に重宝されるのは当たり前。まぁジャニーズが大昔からやっていることですけれどね。

 したがって現在ピンのアイドルが流行らないのは、やはりマツコの言う通りプロデュースする側が時代のニーズに合わないと判断するからでしょう。AKBの卒業生でも女優やタレントならまだ成功する可能性はありそうですが、改めて一からソロ歌手(=アイドル)となると難しいはず。それも全盛期の中森明菜レベルとなるともう無理でしょうね。スタートする年齢の問題というよりも、もうそういう時代じゃないんですよ。

 ただ、我々としてはそんな現状を前に「昔の方がよかった、それに比べて今は…」と嘆くよりは、「あの時代に松田聖子や中森明菜をリアルタイムで体験出来た自分は幸せだった」と純粋に満足する方が健全ですね。


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