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安達ヶ原ギャラリー

2015-08-13 Thu 00:00
 今回福島を訪れるのなら、ぜひ立ち寄りたい場所がありました。私的には名城巡りと同じかそれ以上に関心のあるスポットです。

 今から12年前。当時好きだった“妖怪ヘヴィメタルバンド”陰陽座の「煌神羅刹」というアルバムに「組曲『黒塚』~安達ヶ原~鬼哭啾々」という曲が収録されていました。まるで日本昔話のテーマ曲か挿入歌のような異色な曲でしたが、その元ネタとなった“鬼婆伝説”発祥の地が、曲のタイトルでもある安達ヶ原という土地でした。二本松駅から近いし、ぜひ行ってみたかったのです。

 子供の頃、誰でも一度はこんなお話を聞いたことがあると思います。

◆道に迷った旅人が一軒の民家を発見。住人の老婆にお願いして一晩泊めてもらう。
◆老婆は「奥の部屋は絶対に見てはならない」と旅人に釘を刺す。
◆夜中に旅人が目を覚ますと奥の部屋から包丁を研ぐ音が聞こえ、つい覗いてしまう。
◆実は老婆は恐ろしい鬼婆で、旅人を泊めては殺して血肉を食らっていたのだ!!

陰陽座の歌だけでなく能や浄瑠璃の演目にもなっているそうです。

 しかし詳しく調べてみると、この鬼婆を退治した東光坊祐慶という僧侶が開いたお寺(真弓山観世寺)が存在し、鬼婆を葬った墓(黒塚)も近くに実在するといいます。さらには鬼婆が凶器として使った包丁まで残っているというのです。これってまさか実話だったの?!一度自分の目で確かめるしかないと思いました。


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『黒塚 この先100m』という看板を頼りに向かうと、ちょうどその位置にコレが。コレが鬼婆が葬られているという黒塚…じゃないよな?いくらなんでも。よく見ると祠に見えたのはゴミ集積用の小屋でした(笑)

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こちらが黒塚でした。土手を越えた、阿武隈川寄りにあります。この下に本当に鬼婆が眠っているのでしょうか?

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すぐ近くにある「安達ヶ原ふるさと村」というテーマパークの中にある五重塔。この中に…

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結構リアルな等身大鬼婆人形があると聞きました(画像はネットより拝借)。ところが!!

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何と!!現在は母子像に替わってしまったようです。残念。まぁ母子像も物語に関係ありますから仕方ありませんね。

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安達ヶ原ふるさと村に隣接する真弓山観世寺というお寺。鬼婆を退治したお坊さんが開いたというお寺です。黒塚・ふるさと村・観世寺は地理的にまとまっていました。

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本堂

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観世寺には猫がたくさんいましたが、あまりの暑さに猫もダウンです(笑)

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このお寺には鬼婆に纏わるものがいくつか展示されています。これは鬼婆の石像。

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鬼婆供養石。

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鬼婆が包丁を洗ったという「出刃洗い池」。ちなみに写真撮影はNGでしたが、寺の境内にある黒塚宝物資料館内には鬼婆が凶器に使った包丁や刀も展示してありました(笑)

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鬼婆が棲んだ岩屋。

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他にもこの寺には、多くの巨岩が置かれていました。どうやって運んだのでしょうね。

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安堵石

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夜泣き石

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胎内くぐり


 ちなみに老婆が鬼婆と化したのには、ある悲しい理由があります。

 諸説ありますが、もともと京の公家の屋敷で乳母として働いていた彼女は、その家の姫の不治の病を治すために必要な、胎児の肝を手に入れるために幼いわが子を残し旅に出たのです。そしてこの地に辿り着いたものの、やはり人を殺してお腹の胎児の肝を奪うなんて…と躊躇う。かといって京に帰れる立場でもない。仕方なく岩屋に棲むようになり、長い月日が経過します。

 ある日、老婆のもとに「泊めて欲しい」と旅の妊婦が現れました。ようやくチャンスが巡ってきたと思った老婆は妊婦を殺し、胎児の肝を奪おうとします。しかし妊婦が持っていたお守りを見て、彼女が京に残してきたわが子だと気づく。消息不明の自分を探しに来たわが子を殺してしまったショックで発狂した老婆は、人の血肉を食らうことだけを欲する鬼婆と化したのであった。

 …昔話などではあまり触れられませんが、ぜひ知って欲しいところです。


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