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湊かなえの傑作「ムーンストーン」がドラマ化されていた件

2016-01-06 Wed 22:29
 今週4日にフジテレビで放送された「女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘」というスペシャルドラマを見ました。湊かなえ、三浦しをん、角田光代という3人の女性作家の傑作短編小説を原作とするオムニバスドラマでした。

 私はこのドラマのCMを見て、好きな作家である湊かなえ原作なら見たいと思いました。しかしどの原作がドラマ化されたのかまでは分からなかったため、放送を見てそれが私の好きな「ムーンストーン」(「サファイア」収録)だと知った時には歓喜しましたね。あのお話は短編ながらも湊かなえらしくて、「サファイア」では最高傑作だと思っています。


 物語は…

 ある主婦が夫のDVに日々耐えていたが、遂にその矛先が幼い娘にまで向けられたため、思わず夫を殺害してしまう。主婦は逮捕されるが、そこに颯爽と一人の女性弁護士が現れ、彼女にこう告げる。「私はあなたを全力で助けます」と。

 そこから物語は回想シーンへ。

 ある中学校に“どもり”をからかわれることを気にしてクラスに馴染めず、孤立する女子生徒・久美がいた。悪いことに先生までもが他の生徒たちの支持を得ようと、久美をからかう始末。

 するとクラスの中心的存在の優等生少女・小百合が、その先生をクラスメートの前で堂々と批判。先生は何も言い返せず、クラスメートもそれ以降は小百合の手前、久美を大っぴらにからかえなくなる。

 その後、クラス対抗の読書感想文発表大会のクラス代表に久美が選ばれる。久美は最初、自信がないと出場を渋ったが、小百合に説得され出場を決意。そのうち小百合だけでなく他のクラスメートたちも久美に協力し、応援するようになり久美は見事優勝。小百合と出会ったことで自分を変えることが出来た久美は、いつか自分が小百合の親友として相応しい人間になりたいと願うようになる。

 
 ここで場面は現在に戻り、ほとんどの人が

夫を殺害した主婦=久美
弁護士=小百合

と信じさせられるのですが、実は逆。

夫を殺害した主婦=小百合
弁護士=久美

だったのです。つまり、中学時代の恩返しのような形で、窮地に立たされた小百合の前に久美が現れた、というオチ。最初読んだ時には鳥肌が立ちましたね。

 ドラマも丁寧に作られていてよかったのですが、肝心な部分がちょっとアレレ?な感じでした。中学時代の久美と、永作博美演じる大人になった小百合の顔が似過ぎなんですよ(笑) これだと、どちらかというと横長の丸顔で幼い顔つきだった久美が、大人になって(久美役の)壇れいの顔に成長したことになるわけで、ちょっと説得力に欠ける。

 まぁ逆にその分、視聴者はラスト直前まで久美=主婦と信じたと思いますが、やはり本を読んだ時の衝撃は得られないはず。両刃の剣ですね。

 永作博美のやつれ果てた表情などとてもリアルでよかっただけにちょっと残念でしたが、今後何度でもリメイク版を見て比較してみたいと思えるドラマでした。


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はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説・短歌」で検索できます。一度訪問してみて下さい。よろしくお願い致します。
2016-01-07 Thu 10:19 | URL | 鬼藤千春の小説・短歌 #g.qUwJtQ[ 内容変更] | top↑
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