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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
超常映像の真実

2016-01-15 Fri 18:41
 「ほんとにあった!呪いのビデオ」のような心霊動画コンテンツを見て、(これって怖いけどガチ?それともフェイク?)とあれこれ想像しつつ、その限りなくクロに近いグレーゾーンを楽しむことが大好きな私。

 しかし昨今のデジタル録画機器や映像加工技術の進歩、それらを誰でも簡単に投稿することが可能な動画投稿サイトの氾濫は、いたずらに超常現象・UFO・UMA関連含むインチキ動画を世に溢れさせたとも言えます。

 特にいただけないのは、こういったコンテンツを扱う日本のテレビ番組の適当ぶり。例えばある番組で「この動画は、実は広告用に作られた作りモノでした」と公表しているのに、別の番組ではその後もガチの心霊動画であるかのように放送。これではグレーゾーンすらも楽しむことは出来ません。いや、それ以上に楽しく視聴する自分自身が情けなく思える時もあります。

 しかし1月9日にNHKで放送された「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」という番組の最新版「Fileー15 徹底解明!最新超常映像の謎に迫る」痛快すぎました。NHKだから製作可能な番組なのでしょうね。

 どんな内容かというと、ちまたで話題の様々な超常現象を取り上げ、あくまでも客観的に分析・検証してその正体に迫る、というシンプルな番組です。頭ごなしに「正体はプラズマだ!」などと否定するのではなく、あくまでも正体の可能性を提示するのみ。超常現象を100%否定するものではありません。そんなスタンスに好感が持てます。

 この日の放送でも、これまで他局でガチのUFO、心霊、UMA映像として紹介されてきた“超常映像”に対し、かなりの説得力を持つ“正体候補”を突きつけてくれました。


【自分で検索すりゃ一目瞭然!!】
・中国の山間部の道路で撮影された、UFOが地上に攻撃してくる衝撃動画。何台も連なる停車中の車から人々が次々と画面手前方向に逃げてくる…。

→元ネタは、数年前に中国で実際に起きたトレーラー爆発事故の映像。後からCGでUFOを追加。

・海岸の岩場に人魚発見。人魚は一瞬カメラの方を振り返り海に飛び込む。
・深海で調査中の潜水艇(?)のガラス窓を半魚人が水掻きのついた手でタッチ。

→以前アメリカで製作・放送された人魚をテーマとしたフェイク・ドキュメンタリー番組からの流用。よく見ると各動画とも、画面の隅に同じ番組ロゴマークが入っている。

・インドの遺跡上空を浮遊する人型の物体。ものすごいスピートで飛び去る。

→インドのSF作家が出版した“遺跡上空を飛ぶ人間”を題材にしたSF物語の、単なるPR動画。

 どれも第三者が「騙してやろう」と意図的に拡散した動画というわけです。ただ、本気でネット検索すれば、元ネタは意外に簡単に見つけられます。まぁ外国語が苦手な日本人は、わざわざ日本語以外の言語で検索することはないでしょうが、そこが落とし穴というわけです。


【本気でよく見りゃ一目瞭然!!】
・オフィスの監視カメラが捉えたポルターガイスト映像。ファイル用キャビネットが勝手に開いて書類が散乱。無人のオフィスの椅子が動き出し、PCの電源が一斉にオン!!

→よく見ると、怪奇現象が起きたキャビネットの左右サイズが、再度同じカメラ映像に切り替わるとやや短い。動いた椅子も、元あった場所になぜか背もたれ部分だけ残っている。要するに映像を加工した際のミスや消し忘れ。

・エルサレム上空から降りてきた光(UFO)が、しばらく町上空で静止した後、強い光を放ち一瞬で上空へ飛び去る。

→よく見ると映像の端に、不自然な左右対称のビルの灯りがある。これは映像を手ブレ加工した際に不足した(ブレが大きすぎて背景が無くなってしまった)部分を埋めるため、周囲の画像をミラーリングで継ぎ足したということ。作りモノです。

・ポルターガイストが現れるという、ある家庭の台所を撮影するカメラ。カメラを持つ撮影者の手元がブレると、その一瞬の間に食器などが散乱し、台所がカオス状態に。

→映像を1コマずつ確認すると、撮影者の手元がブレた瞬間、映像が連続した映像ではなく別の映像に切り替わっている。つまり、一時停止ボタンを押して、その間に台所を荒らしてから一時停止解除、という原始的なトリック。


【新手のマーケティング!!】
・低空飛行する米軍製巨大UFOを、併走する車内から撮影。やがてUFOはある工場のような場所に着陸。

→UFOの手前に映るビルに、ある企業名(看板)が見える。この会社はこういった(フェイク)超常映像を使ったマーケティング、つまり新手の広告を手掛けているそう。早い話が偽物です。

 また、この放送ではありませんが、ドイツの公園(?)上空を飛ぶ三角形のUFO映像を最近よく見ます。あれも投稿サイトの投稿者コメントを見ると、「この映像を使いたい場合はメール下さい」と連絡先が載っているそうです。つまり商売(フェイク)です。


【滑稽すぎるよ!!】
・オーストラリアのレストランの監視カメラ映像。夜中、白い半透明の影が現れ、店内を徘徊。ゴーストか?

→この店で使用するドーム型のカメラ、たまに隙間から蜘蛛が中に侵入してしまうそうです。しかしカメラのピントは店内に合わせているため、蜘蛛はボヤけて半透明状態に映る。それがゴーストに見えただけ。番組では実際に同じ映像を作っていました。

 また、別の検証番組で見たのですが、いわゆる“オーブ”…あたかも人魂と同じ扱いをされがちですが、あれも正体は埃らしいです。カメラの前で埃を立てるといくらでも出現していました。蜘蛛や埃の可能性が高い現象に対して「幽霊だ!」と言うのは…滑稽です(笑)


【それはとっくに解明済み!!】
・ロシアで夜空に謎の発光する渦巻きが出現!!

→軍事(?)ロケットが打上げ失敗して、空中でくるくる回転してるだけ。これは複数の番組で種明かしされています。それでも今なお“謎の超常現象”として取り上げる番組は少なくありません。どうなっているのでしょうね?


 こう考えると超常現象(映像)って、つくづくプロレスやマジックに似ていると思います。必ずしもガチンコ勝負や魔術のような“ホンモノ”でなくても、真剣丁寧に扱い、フェイクだと種明かしされたものは排除し、相応の演出(ナレーションや構成)を施せば、それなりに楽しめるはずです。

 しかし多くの番組はそのように扱うことなく適当に消費し、いい加減に垂れ流すだけ。超常現象への敬意を感じない。だから見ていて不愉快になるのだと思います。

 楽しみ方は人それぞれでよいと思いますが、視聴者がもっと賢くなることでコンテンツの質もアップするのなら、私はぜひそのように望みたいものです。


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