現在の閲覧者数:
無料カウンター
《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
空飛ぶタイヤ(上)(下)

2016-01-19 Tue 20:02
空飛ぶタイヤ上空飛ぶタイヤ下


 昨年末、好評のうちに最終回を迎えたドラマ「下町ロケット」の原作者・池井戸潤著「空飛ぶタイヤ(上)」「同(下)」を読了しました。「下町ロケット」以上に面白かったかも知れません。


 東京・世田谷区の小さな運送会社・赤松運送のトレーラーの前輪が走行中に外れ、前方を歩いていた母子を直撃。若い母親が即死してしまう。トレーラーメーカーのホープ自動車は警察からの調査依頼に対し「運送会社の整備不良」と結論を出すが、自社の整備を信頼する赤松運送社長の赤松徳郎は納得せず、独自に調査しようとする。しかし世間から赤松は“人を殺しておきながら責任逃れしようとする悪人”というレッテルを貼られてしまう。取引先からは仕事を引き上げられ、メインバンクからは融資を断られ、息子は学校で犯罪者の息子と虐められ…。

 無実の罪を晴らし、家族や従業員たちを守るため、何としても真相を追及しようとする赤松の前には、常に自己都合最優先の大企業の論理と、時代に逆行したエリート意識満々の財閥系企業社員たちが立ち塞がる。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況の下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松だが、決定的な証拠はない。ホープグループの妨害は激しさを増し、赤松は真実を証明できるのか?社員、そして家族を守るために、弱小運送会社の社長が巨大企業相手に闘う。


 …とまぁ、基本線はかなり「下町ロケット」に似ているような気もします(笑) 違うのは「下町ロケット」が自社の技術を武器に闘うのに対し、赤松にはこれといった武器がない点でしょうか?町の小さな運送会社ですし…。ただ、家族や従業員たちを守ろうとする赤松の気持ち、被害者家族のためにも何としても敵(ホープ自動車)を倒そうという執念は佃社長に勝るとも劣りません。

 上・下合わせて900ページ近いボリュームのストーリーには、ホープ自動車の社員・役員を始め警察、メインバンク、息子の同級生の母親など、とにかく憎たらしい輩どもが数多く登場し、その糞野郎ぶりをこれでもかと発揮して赤松を追い詰めてゆきます。フィクション小説ながらも、読んでいてとにかく腹が立つ(笑) それでも中には物事の本質を見極められる人物…時にそれは敵の中にも少なからずいまして、徐々に赤松を助けてゆきます。

 そしてラストではもちろん、これらのムカつく輩どもに反撃開始!!最終的に一匹残らず悪にギャフン!!と言わせる、著者お得意の展開には爽快感しかありません。


 ところでこの物語、“財閥系の自動車メーカー”だなんて、やはりあの会社がモデルなのかな?などと想像しながら読みましたが、やはりその通り。というか実際に15、6年ほど前に起きた事件をかなりの部分下敷きにして書かれていたんですね。何となく覚えていますよ。

 WOWOWでかなり前にドラマ化されたようですが、TBSでもまた日曜9時にドラマ化して欲しい名作でした。

スポンサーサイト
別窓 | 読書 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

<<SMAP独立報道に思う | 瑠璃色幻想曲 | 旅行で一緒に行動したくないタイプの、あのセリフ>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 瑠璃色幻想曲 |