2016-02-05 Fri 18:27
今週、元プロ野球選手の清原和博が覚醒剤所持(使用?)の容疑で逮捕されました。巨人在籍時以降のヤ○ザな風貌の彼はともかく、PL時代や西武森政権黄金時代の彼を知る者として、私も大きなショックを受けました。
ところで今回、一連の報道を見ていて、ひとつ引っかかったことがあります。既に数年前から清原の言動は変だった、当時から覚醒剤を打っていたに違いない、という推測を強調するための“証拠映像”がいくつか放送されたのですが、その中に映画か何かのイベントに登場した清原が、女性司会者との間でこんなやり取りをする映像がありました。 女性司会者「一言挨拶をいただけますか?」 清原「何をですか?」 私が見ただけでも、複数の番組がこの映像を計3、4回使い、清原の以前からの異常性を強調しました。 実際はどうだったのか?正常ならすんなり気の利いた言葉が出てきたのか?私には分かりません。でも当時の清原って、野球以外の仕事にまだ不慣れ、もともと喋りが特に上手いわけでもない、頭の回転も決して速くない(?)、素人同然じゃないですか?したがってステージに登場した途端、こんなふうに振られたら (えっ、挨拶?…「おはよう?」それとも「こんにちは?」…いや、そうじゃないな。何か言わないと…でも誰に?集まった記者?それとも映画関係者?誰に向かって何を言えばいいの?) このくらい戸惑っても不思議じゃないと思うんですよね。覚醒剤は悪ですし、ファッションや入れ墨など彼のナリにも好感は持てませんが、この報道(素材の選び方)にはテレビ側に悪意を感じましたね。 そもそも、昨今のテレビで見るインタビュアーの質問の仕方ってかなり酷いです。例えばプロ野球のヒーローインタビュー。 「素晴らしいホームランでした!」 「ありがとうございます」 「まずはバッターボックスに立ちました」 「…はい、ピッチャーが○○で、前の打席で三振取られていたんでね、何とか打ってやろうと思って立ちました」 「1球目はファール!」 「…ええ、球威落ちてなかったんでね、タイミングを計りました」 「そして2球目はレフトポールギリギリの特大ファール!」 「…自分では入ったかな?と思ったんですけどね。切れましたね」 「そして3球目!バックスクリーンへの見事なホームラン!!」 「…そうですね。入ってよかったです…」 こんな感じのやり取りは決して珍しくないと思います。 でもインタビュアーは質問しているのですから、あくまでも「~の感触はいかがでしたか?」とか「~の瞬間、何を考えていましたか?」といった疑問文を投げかけるべきだと思います。個人的にはこういった“体言止め”はもの凄く失礼だし理解し難い。何より下手糞だと思います。 それでもヒーローインタビューですから質問の仕方が下手糞でも、何をどう答えればよいか?選手も想像出来ます。しかし引退後に、芸能の仕事でこれに近いことをやられちゃ酷だよなぁ…と思った次第です。 もう遅いかも知れませんが、清原には早く罪を償って、また野球関係の仕事をして欲しいですね。 スポンサーサイト
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