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図書室の本を失くして絶望した小3の夏

2016-05-11 Wed 20:00
 今月9日夜、東京都品川区の東急大井町線荏原町駅で、女子中学生2人が電車に飛び込み自殺しました。事故現場は私の自宅からそう遠くないし、東急大井町線はそこそこ利用するので、この悲しい一報を聞いた時はいつも以上に驚きました。

 少年少女が自殺に至る理由はそれぞれ違うのでしょうが、同様のニュースを聞いた時にいつも感じるのは

「子供ゆえ生きる世界が限定されてしまい、そこから逃避するという選択肢が現実的ではない。どこにも逃避出来ない以上、仕方なく自ら消滅することを選択してしまうのかな」

ということです。例えば大人なら、日常生活に何か問題があれば転職、引っ越し、離婚などを選択することで新しい人生をスタートさせる、という発想は割と可能です。どんなに虐められても会社を辞められない、という発想は(当面の家計が心配、といった事情を除けば)あまりする必要はありません。

 しかしお金も経験もなく親の保護下で生きるしか選択肢のない子供たちは、学校・家庭・塾・友達グループなど、ごく限られたコミュニティでトラブったら、もう他に居場所はないと感じてしまい、追いつめられた気持ちになってしまうのでしょうね。学校も塾もやめていいんだよ、もっと素敵な友達はたくさんいるんだよ、と我われ大人がもっと啓蒙してあげられるとよい気がします。

 そんな私も、子供のころ一度だけ自殺…まではいきませんでしたが、人生に絶望したことがありました。

 小学三年生の夏休み明けの土曜日。私と数名のクラスメートは、夏休み前に学校の図書室から借りた本を自宅に忘れてしまい、期日に返却出来ませんでした。悪いことに当時図書室を任されていたのが“F”という、リアル魔女のようなナリをしたお婆さん先生。彼女は(今思い出すと明らかに必要以上に)激怒しました。あまりの恐ろしさに担任教師に怒られても絶対に泣かないような子が何人も泣いていましたね。

 その日は“連絡帳”に「週明け月曜日に必ず返却します」という、念書のような文章を各自書かされ、解放されました。連絡帳というのは普通、担任教師と親の間で重要な連絡を遣り取りするためのノート。忘れ物云々に使用することはありませんでした。魔女先生の怒りの強さが伝わってきました。

 帰宅した私は、忘れないうちにランドセルにしまっておこう、と図書室に返却する本を探しました。ところが…ない!!昨日まではちゃんとあったんです。それが家中探してもどこにもない!!…私の人生、もう終わった、と本気で思いましたね。

 私は親にこのことを言い出せず、連絡帳も見せられず、このまま月曜日になったら自分は殺されてしまう、くらいの絶望的な気持ちで週末を過ごしました。まさに死刑囚の気持ちです。翌日曜日、父は不在でしたが母は一日自宅にいました。私はその日は朝から母にベッタリ甘えまくったと記憶しています。真剣に人生最後の日のつもりでしたね。

 結局、翌月曜日は学校を休むわけにもいかず、いつも通り登校。当然本は返せませんが、魔女先生に会って謝るのも恐ろしくて無視してしまいました。しかしどういうわけか、それっきり魔女先生からも担任教師からも、何のお咎めもなし。そのまま本を返すことなく卒業してしまったのでした。今さら確認する術もありませんが、もしかしたら自宅で本を発見した親か兄弟が、勝手に返却してくれていたのかも知れません。

 今の私なら「ないものはないんだから、仕方ねえだろう?!そんなチンケな(?)本、何冊でも新品を弁償してやるぜ!!」くらいの勢いで魔女先生に謝りに行くと思います。でもそれは大人になった今だから可能な発想であり、小3当時はもちろん無理。お金はないから弁償なんて出来ない。あっても先生に嫌われることを恐れそんなアプローチは思いもよらない。親にも心配かけたくないし、ダメな息子だと思われたくないから打ち明けられない…やはりどうすることも出来なかったわけです。

 幸い私は死を選ぶことはありませんでしたが、昔も今も、子供にとってはこんなことでも十分自殺の理由になるのでしょうね。今回の痛ましい事故のニュースを聞くまで、正直このほろ苦い思い出は完全に忘れていました。でも、たまには幼い頃の、思い出したくない思い出を懐古するのも大事かも知れません。



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