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毒婦のお墓参りへ

2016-07-17 Sun 17:40
 以前から行ってみたかったある場所を訪れました。“明治の毒婦”と呼ばれた女囚・高橋お伝の墓碑と墓です。

 高橋お伝は、明治時代に古物商の後藤吉蔵という男を殺し、日本で最後に斬首刑に処せられた(斬首刑廃止直前に刑が執行された)女囚として知られています。最近では昭和11年に性交中の男性を殺害してその局部を切り取った元芸妓・阿部定や、平成10年に和歌山で起きた毒物カレー事件の首謀者として逮捕された林真須美受刑囚と併せ“日本の新・三大毒婦”と称されることもあるようです。

 この高橋お伝、彼女をよく知らない人には“ものすごく極悪非道で残酷な連続殺人鬼”のような印象を持たれているようですが、実はそれは歌舞伎や映画の題材として面白おかしく誇張されたイメージによるもの。実際には彼女は幼い頃から不幸な身の上で、結婚するも愛する夫を不治の病で亡くし借金まみれになってしまう哀れな女。ある時、古物商の後藤吉蔵に借金の相談をしたところ、「愛人になるなら金を貸す」と言われ、連れ込み旅館で一夜を共にするも借金の話を切り出すとトボケられたため、ついカッとなって殺してしまった、というのがリアルな経緯のようです。


谷中霊園


 谷中霊園。JR山手線・日暮里駅改札口を出て、線路の上を通る歩道を渡るとすぐに霊園があります。春には多くの人が訪れる桜の名所としても有名だそうです。


高橋お伝墓碑1


 高橋お伝の墓は、その西日暮里駅側入口から続く、霊園内のメイン通り沿いにありました…が、実はここにあるのは墓碑だそうです。


高橋お伝墓碑2


 ここにお参りすると三味線が上達するというジンクスがあり、墓碑には今でも花が絶えません。私は三味線とは無縁ですが、趣味のバンド活動に熱中していた10年前にお参りしていたら、もっとギターが上達したかな?なんて思わず想像してしまいました。

 ただこの墓碑、何らかの意図があってか公衆トイレのすぐ隣りにあるんですよね。罪人とはいえちょっと可哀想だと思ってしまいました。


小塚原日向院


 谷中霊園から徒歩約50分、JRおよび地下鉄日比谷線南千住駅すぐ近くにある、小塚原回向院というお寺。ここに高橋お伝の墓があると聞き、ここにもお参りに来ました。


高橋お伝の墓1
高橋お伝の墓2


 いかなる理由があろうと殺人が肯定されてはなりません。しかし背景に不幸で理不尽な同情すべき事情があっても、こういった小さな出来事を含む“歴史”って、いつの時代も生き残った者に都合よく婉曲されて後世に伝わりがちです。「実は事実はAではなくてBのようだ」という声に対して「皆がAだと信じているんだからAでいいじゃん、面倒臭い奴だな」と言い放つ人も多いです。

 でも私は、こういった“史実(かも知れない仮説)”には積極的に目を向けたいですね。例えそれが少数派意見だったとしても。結論がどうであれ、目を向けることで「皆がAだと~」と考えるタイプの人よりも世の中のあれこれを1コ余計に知ることが出来るのですから。今回も某テレビ番組をきっかけに高橋お伝の存在とその生涯を知ることが出来て、ちょっと得した気分です。


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