現在の閲覧者数:
無料カウンター
《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
「麒麟の翼」と日本橋散策

2016-07-19 Tue 07:27
麒麟の翼


 既に映像化も実現した、東野圭吾著「麒麟の翼」(講談社)を読了しました。

 物語は東京・日本橋で何者かに刺され重体の男性が発見される。彼はその後死んでしまうが、2キロほど離れた場所で警官が被害者の所持品を持った不審者を発見。だが尋問しようとすると彼は逃走し運悪くトラックに撥ねられこちらも意識不明の重体に。しばらく生死の境を彷徨うが死んでしまった。

 その後の捜査で、死亡した被疑者は被害者が製造本部長として勤める会社に雇われていた派遣社員であることが判明。しかし悪質な労災隠しの犠牲となり、勤務中の怪我の後遺症に悩まされたため、それをネタに被害者を脅迫、その延長で起きた殺人事件ではないか?だが被害者・被疑者とも死亡により真相は藪の中…警察内にそんなムードが漂い始める。

 頭脳明晰、人情派でもある刑事・加賀恭一郎は「何も真実が解明されないのでは被害者・被疑者両者の遺族誰もが不幸なままだ」と日本橋界隈を毎日歩き回り、鋭い刑事の勘を働かせ集めた情報を積み重ね、事件の真相に迫る…というお話。加賀恭一郎もの、いや東野圭吾の警察ものの中でもかなり面白い作品だと思いました。偶然ビッグな手掛かりが舞い込んでくる、というのではなく、ほんの些細なことをヒントに少しずつ事件の核心に近づいてゆく、というのが好きですね。

 そして本作のもうひとつの魅力が、東京・日本橋という町がとても詳細かつ魅力的に描かれていることでしょう。私は読んでいる最中から無性に日本橋…特に物語中に登場するスポットを訪れてみたくなり、後日実際に訪れました。

 まずは被害者が事切れた、「日本橋」。


日本橋


上に高速道路が走っているため、あまり橋という感じがしません。個人的には江戸東京博物館の再現された江戸時代の木造の日本橋がお勧めです。浮世絵にも多々描かれている通り、昔はここが日本各地への旅の起点でした。


麒麟の像


 日本橋の上にある麒麟の像。キリンビールのラベルに描かれている想像上の動物ですが、この像の麒麟にはドラゴンのような翼があります。全国各地へ旅(飛び)立つスタート地点を表現するため、あえて翼を付けたのだとか。


日本橋派出所


 その日本橋のすぐそばにある交番。ここの駐在さんがヨタヨタ歩く被害者に異変を感じたところから物語はスタートします。


地下通路1


 被害者は日本橋から1ブロック隣の江戸橋の地下通路(画像は日本橋側から)で刺されたことが後に判明。ちなみに反対側から見ると


地下通路2


こんな感じです。ここで刺されて


証券会社通り


人通り少なめの証券会社が並ぶ通りを歩いて、日本橋に辿り着いたわけです。


浜町緑道3

 
 そして被疑者が発見されたのが、この浜町緑道。甘酒通り側の入り口には弁慶の像があります。小さな大人くらいの大きさでしょうか?犬の散歩にもよさそうな散歩道兼公園といった感じです。


浜町緑道2
浜町緑道1
事故現場2


被疑者はここを大橋通り方面に逃走し…


事故現場1


ここでトラックに撥ねられてしまいました。そして物語の肝となる「七福神巡り」。被害者が小津和紙というお店


小津和紙1
小津和紙2


…ずいぶん立派なビルだなぁ…。ここで買った折紙で色違いの千(百)羽鶴を折り、各神社に供えて回るのです。実際の七福神巡りに順番はないそうですが、私は小伝馬町駅に近い


宝田恵比寿神社


宝田恵比寿神社(恵比寿神)からスタートしました。ちなみにお願い事は各所とも「全てが上手くいきますように」、お賽銭は各1円(水天宮のみ10円)です(笑)


椙森神社


椙森神社(恵比寿神)


小綱神社


小網神社(福禄寿)。ここで写真を撮っていたら停車中のトラックの運転手になぜか舌打ちされました(笑)


茶ノ木神社


茶ノ木神社(布袋尊)


水天宮宝生弁財天


水天宮(宝生弁財天/弁財天)。久々に来たら要塞のようになっていた水天宮。安産祈願をする人がたくさんいました。帰宅後に知ったのですが、七福神巡りでお参りすべきは左手前にある小さな社のようです。


松島神社


松島神社(大国(黒)神)


笠間稲荷神社


笠間稲荷神社(寿老神)


末廣神社


末廣神社(毘沙門天)。なぜか全8箇所ありますが、これはこれで構わないようです。かなり歩いたと思いましたが、この日本橋七福神巡りはこれでもかなりコンパクトにまとまっているそうです。

 また、本来七福神巡りは毎年元旦から1月7日までに行うものだそうです。その期間中なら色紙を買って各神社でスタンプを押してもらうといった楽しみ方もあるようです。


甘酒横丁


 物語ではとても魅力的に描かれている「甘酒横丁」。その名の通り甘酒屋さんや鯛焼き屋さんなど、ちょっと寄ってみたくなるお店ばかりです。


ゆうま


被害者が所持していた和風の眼鏡ケースを販売した雑貨店のモデルとなったお店。物語中では店名が差し替えられています。


草加屋


「草加屋」さんというお煎餅屋さん。「ここの煎餅が美味しい」という加賀のセリフがあるだけですが、入口には「麒麟の翼」(映画)のポスターが貼ってありました。ここのお煎餅は3種類ほどお土産に買って帰りましたが、どれもとても美味しかったです。


喫茶去快生軒


加賀と松宮が入った喫茶店「喫茶去快生軒」。店の外観が詳しく描写されています。


洋食芳味亭


洋食「芳味亭」。加賀と松宮が看護師の金森登紀子を迎えて食事した洋食店。加賀が登紀子に勧めたビーフシチューとコロッケをぜひ食べてみたいところでしたが、私が訪れた時間帯は残念ながら準備中でした。しかし名店の洋食はどこもイイお値段しますね(笑)


カフェ・ドルチェ


カフェ・ドルチェ。あれ?いつ登場したお店だ?…と思ったら、映画版に登場したカフェのようです。今回、いくつかのサイトやブログを参考にさせていただいたので、ついここも混ぜてしまいましたが、映画版はいいや(笑) それにしても同じ発想する人、多いです(笑)


 …ということで物語中に登場する神社やお店を見つけるたびに感激しながら楽しんでしまいました。歩き回るだけで十分楽しかったです。

 日本橋は私の自宅と同じ東京にある町ですが、賑やかで楽しいスポットが豊富、ちょっとした旅行気分に浸れるし、日本の古い部分が大切に残されたとても魅力的な町でした。分かっていてもつい何度か、どこかに加賀がいないかな…なんて考えてしまいました(笑)


スポンサーサイト
別窓 | 読書 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑

<<“おねだり王子”真の問題点? | 瑠璃色幻想曲 | 毒婦のお墓参りへ>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL


FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| 瑠璃色幻想曲 |