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“再会”の牛丼

2016-07-24 Sun 00:00
 先日、深夜に放送された某バラエティ番組を見ていたら、突然私の記憶の底に眠っていた牛丼店と、頭にタオルを被った一人の優しそうなオッチャンが画面に映し出されました。私は驚くとともに泣きたいほどの嬉しい気持ちに満たされました。

 私は高校時代、よく学校帰りに都内某町に寄り道して遊んでいました。当時の親友が住んでいた町です。まぁ、遊ぶといっても真面目な高校生ゆえ(笑)ランチを食べるとか、コミックやゲームソフトを探してブラブラ時間を潰す程度でしたけれどね。


photo1


 ある日、私たちは商店街のメインストリートから少し外れた場所にある、一軒の牛丼店を発見しました。当時は牛丼店といえば吉野家。しかしこの店はどう見ても個人経営の店です。美味いのかなぁ…?興味はあるものの、独特な雰囲気がちょっと怖くて入り口を開けられない。

 また、この店には、私たちの興味を引くことがもう一つありました。店名です。当時私たちが大好きだった「美味しんぼ」というコミックに「再会の牛丼」というエピソードがありました。天狗になって師匠に悪態をついて縁を切られた若い落語家が、反省して師匠に許しを乞いたいと願うが、今さらどうすることも出来ない。そこで山岡に助けを求める。山岡はあえて安い牛スジ肉を手間暇かけてじっくり煮込んで牛丼を作り、独演会の来場者に振る舞おう、そうすることで心を入れ替えたことを感じ取ってもらおう、そう提案するのですが…みたいなお話でした。実は先の牛丼店(の牛丼)も、そのエピソードタイトルと全く同じ(発音)なんです…スミマセン、まどろっこしくて(笑)

 その後…多分期末テストで早く帰れた日だったと思いますが、私たちは思い切ってその牛丼店へ。店内はカウンター数席のみ。マスター(しかいませんが)のものらしき私物が壁際やカウンターの隅に多く散らかった印象でした。恐らく夜は常連さんかマスターの友達が入り浸って酒を飲むんだろうな、とも(勝手に)想像しました。正直言ってネガティブな印象だらけでしたね(笑)

 メニューはよく覚えていませんが、育ち盛りだった私たちは「特盛牛丼」をオーダー。見かけによらず優しそうなマスターがラーメン用の丼を持ち上げ、その上に手で山の形を描くようにして「このくらいあるけど大丈夫?」と聞いてきました。私はちょっとビビって考え込みましたが、答える前になぜかマスターに「大丈夫だよ!」と決めつけられ(笑)特盛牛丼をいただくことに。残した分はパックに詰めてくれると言われたような気もします。

 出てきたマスターの特製特盛牛丼は、吉野家のものよりも甘辛い濃いめの味で、ややつゆだく。吉野家の牛丼には入っていない糸コンニャクや、多めにかかった七味唐辛子(特にゴマのような黒い粒)が印象的でした。最初は吉野家との味の違いに戸惑いましたが、食べ進めるうちにこれはこれで美味しいと思えます。かなりの量でしたが、私も友人も何とかその場で完食することが出来ましたね。

 お店の第一印象はあまりよくありませんでしたが、優しいマスターに惹かれ、その後も何度か利用しました。さすがに特盛はその一度だけでしたが、大学受験の前日にも食べに行った記憶があります。

 しかし、高校卒業後はその親友と疎遠になってしまったため、牛丼店にも全く行かなくなりました。それからかなりの年月を経て、偶然思い出の牛丼店(店の画像)と再会したというわけです。


photo2


 私がまず驚いたのが、失礼ながら「あの店、まだあったんだ」ということ(笑) 正直、万人向けの美味しさではないと思っていたし、単価の安い牛丼を狭い店で食べさせるという営業スタイル、他のお客さんを見たことがない(笑)、しかもほとんど溜まり場(想像)だし…子供心にもすぐに潰れるだろうな、と思っていました(スミマセン)。

 今回の放送中、チラッと映った店の牛丼(並)は、一見吉野家の牛丼のように見えました。私の記憶にある牛丼の印象とはかなり違います。長い年月をかけて改良したのかも知れません。

 それにしても、牛丼業界はこの間、BSE問題により安い米国産牛肉が輸入出来なくなったり、デフレで利益が削られたりと、相当厳しかったはず。大手でも厳しいのですから、個人経営店はなおさら厳しかったのでは?そんな中、マスターの店が見事生き残ったのは凄いことです。きっとマスターは、自分が作る牛丼をお客さんに食べて欲しいという強い気持ちを持ち続け、様々な社会情勢の変化にも負けずに必死にお店と自分の牛丼を守り続けたのでしょうね。感激しました。

 さらに嬉しかったのが、番組MCの毒舌芸人Aや女装家Mも驚いていた通り、マスターが若い(笑) お顔を拝見する限り当時からほとんど変化ないんじゃなか?というほどでした。ほんの短い時間でしたが、色々な意味で嬉しくて涙が出そうでしたね。

 マスターの牛丼…ウン十年振りにまた食べたいなぁ…。出来れば当時特盛を食べた思い出話なんかも交わせたら最高だよなぁ…。当然考えたのですが…やはり今でもあの独特の空間に足を踏み入れるのがちょっと怖かったりして(笑)

 それでも食べてみたい“再会”の牛丼です。

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