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まとめて(サラッと)読書感想文(20161201)

2016-12-01 Thu 00:00
七つの会議
「七つの会議」(池井戸潤/集英社/2016・2)

 きっかけはパワハラだった!トップセールスマンのエリート課長を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下だった。そして役員会が下した不可解な人事。いったい二人の間に何があったのか。今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。

 池井戸潤の作品では比較的新しめ。舞台は大手銀行や町工場ではなく、大手電機メーカーの子会社。窓際なのにアンタッチャブルなベテラン社員、彼に厳しく当たったらパワハラで訴えられ左遷されたやり手営業課長、退職前に社内無人ドーナツ販売を実現させたOL、亡き父の後を継ぎネジ工場をやり繰りする兄妹…各章ごと別々の人物視点でストーリーが進行してゆくと、次第にリコール隠しの影が…。

 各登場人物の人生が細かく描写されているので思わず感情移入してしまいます。私もかつてメーカーに勤務し、子会社や下請け会社と仕事をした経験があります。無謀なコストカットや納期調整も要求したりされたりしました。したがって身近というか、思わず当時の自分と重ね合わせて読んでしまいましたね。著者の作品は銀行ものも面白いですが、こういったメーカーものもまた同様の面白さがあります。


かばん屋の相続
「かばん屋の相続」(池井戸潤/文藝春秋/2011・4)

 池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?

 まず本作、カバーイラストを見た瞬間、東急池上線の洗足池~石川台駅間だと分かりました。著者の作品にもたびたび大田区の銀行支店や町工場を舞台にしたものが多いですが、カバーまでとなると驚きです。

 こちらは完全な短編集ですが、著者のカラーがしっかり出ていてまた面白い。そしてほとんどのお話が、切ないエンディングを迎えます。特に表題作と「妻の元カレ」は別々のカラーながらどちらも切ない。勧善懲悪志向でラストはほぼハッピーエンドな著者の作品の中ではちょっと珍しいでしょうか?

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