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フォルトゥナの瞳

2017-02-02 Thu 00:00
book

 「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」などでお馴染みの百田尚樹著「フォルトゥナの瞳」(新潮社)を読了しました。同じジャンルの作品は書かないという著者ですが、本作はSF(ファンタジー?)でしょうか?ストーリー展開や結末への評価については賛否両論あるかも知れませんが、私は純粋に面白かったと思います。特に後半はほとんど一気に読んでしまいました。久々の“切ない系”作品でしたね。

 主人公・木山は、幼い時に火事で両親と妹を失い天涯孤独の身。幼少期を施設で過ごすが虐められがちで友達はいない。30歳手前になり自動車塗装工として働くが、ここでも同僚とは打ち解けず。
 そんな木山は、ある日電車内で体の一部が透けている男を見かける。最初は見間違いと疑ったが後に同様の人間を頻繁に目撃するようになるとともに、それが死期が近づいた人間が発するサインだと知る。
 彼はその不思議な能力に戸惑いつつも、彼らを助けようと、つまり未来を変えようと努める。しかし赤の他人の死を回避させても感謝されるどころか逆に異常者扱いされ、それにより自分自身の寿命を縮めてしまう。また、同じ能力を持つ医師・黒川からは「神の領域に立ち入るべきではない」と警告されるが、幼い妹を救えなかった過去を未だに悔やむ木山は葛藤する。
 やがて塗装工の腕を認められ独立し、プライベートでも自分が“命を救った”携帯電話販売店員の葵と付き合い始め、幸せを手に入れた木山は、一度はもう他人の運命には干渉せず自分の幸せのために生きると決める。しかし近い将来鉄道事故で大勢の犠牲者が出ることを知り心が揺らぐ。自分の命を犠牲にしてでも大勢の他人の命を救うべきか?運命には干渉せず自分の幸せを優先させるべきか?大きな決断を迫られる。

 本作のテーマは「人間の運命とは何か?」、もし何らかの理由で運命が見え、それに手を加えられるとしたらどう向き合うべきか?…でしょうか?誰しも一度は考えそうなことです。未来は最初から定められたものなのか?変えようとして変えられるのか?変えたつもりでも結果的にそれが最初から決められた運命なのか?未来を変えることは神の領域に足を踏み入れる行為なのか?難しいテーマですし、時間を巻き戻せない以上その答は誰にも分かりませんよね。普段深く考えることはなくなってしまいましたが、改めて運命について考えるきっかけになりました。

 木山と葵の純粋な恋はいいですね。今更ながらちょっと憧れます(笑)
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