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団体ではなく道場を背負って闘う?豆腐プロレス

2017-03-28 Tue 21:42
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 AKB48グループのメンバーがプロレスラーを熱演するドラマ「豆腐プロレス」が今、私の中でちょっと熱いです。

 古参のプロレスファンとしては、まずストーリー以上にかつての山田邦子やビートたけし&たけし軍団と違い、彼女たちからプロレスへのリスペクトの念が感じられて嬉しいですね。

 そして、AKB(姉妹)グループメンバー同士によるプロレスのシーンも想像以上。本業で多忙な中、演技のみならずプロレスのアクションまでもが、なかなかのレベルに仕上がっていることに驚きです。

 これまで見たシーンの中ではまず、オクトパス須田(須田亜香里)vsコマネチ湯本(湯本亜美)戦の序盤の攻防に唸りました。試合開始早々よくある、腕の取り合い、切り返し合いですが、軟体術(須田)と体操テクニック(湯本)を駆使する二人。実際の女子プロ団体にもあそこまでデキる選手ってそういません。

 そしてハリウッドJURINA(パワーストーンズ・松井珠理奈)vsユンボ島田(工事現場同盟・島田晴香)戦での、ユンボ島田の挑発シーンが逸品。漫画「タイガーマスク」の悪役時代のタイガーマスクと同じように、コーナーのロープの上でだらしなく寝ているユンボ島田が面倒臭そうにリング中央に仁王立ちするハリウッドJURINAに近寄る。そして一度しゃがんで相手の体(股間?)から顔にかけて舌で舐める振り。これ、最高に相手をバカにした挑発行為ですよ~!!思わずソクソクしました(笑) やはり島田はプロレスのセンスがありそうです(演出家の手柄か・笑)。

 ドラマだけ見て「あぁ、面白い」というのもアリですが、このドラマでの活躍をきっかけに、これまでAKB選抜総選挙では圏外しか経験していない湯本や島田が今年はランクインするか?という興味も湧いてきます。それにしても、最初はアイドルがプロレス?!でしたが、歌やダンスも演技もプロレスも、努力の方法がちょっと違うだけで、努力デキる人はデキるんだな、と今では思えます。いっそのこと不人気メンバーを集めてプロレス団体を作っても案外面白いのでは?以前吉本もタレント発掘を兼ねてJ’dなんて女子プロ団体やってたし。

 ところでこのドラマ、古参のプロレスファンとして、ひとつしっくりこないことがあります。その前にドラマのあらすじを…

 主人公の女子高生・宮脇咲良(以下:咲良)の父は元プロレスラー。現在は引退して豆腐屋経営の傍らプロレス道場・錦糸町道場を経営していた。

 ところがある日、父は急死してしまう。するとこの自宅兼道場の抵当権を持つ矢崎という男が現れ、「自分の持ち物だから」と一方的に取り壊そうとする。矢崎はかつて咲良の父の弟子だったが、強さを追求する父の方針に反対し「これからの女子プロレスは強さよりも美しさを追求すべき」と唱え独立。女子高生プロレス団体・WIPを立ち上げ大成功を収めていた。

 咲良は自宅でもあり父の思い出も詰まった錦糸町道場を守る(プロレスのギャラを貯めて抵当権を取り戻す)ため、毛嫌いしていたプロレスの世界に足を踏み入れることを決意。仲間を集めWIPに殴り込む…。


…ざっとこんな感じ。これのどこに違和感があるのかというと…

 同じ格闘技でも、相撲やボクシングを始めるには、まず部屋やジムに入門し、デビューを目指さなければなりません。この部屋やジムは、タレントに例えると所属事務所です。

 そしてこの部屋やジムで一人前のプレイヤーに育つと、日本相撲協会や日本ボクシング協会(すみません、この辺よく知らないのですか)などの組織が主催する「大相撲○○場所」「WBC認定○○級王座選手権試合」などに、部屋やジムの看板を背負って出場する形です。タレントが芸能事務所に所属しながら、実際の仕事場であるテレビや舞台、映画撮影現場に派遣されるのに似ています。

 しかしプロレスはちょっと違います。まず団体(興行会社)があり、団体が独自に興行を企画・運営。その中で所属選手同士が闘います。その所属選手の練習場として、団体が道場を用意する。

 ですので、普通に考えたら「豆腐プロレス」の世界にも、表には出てきませんが、咲良のお父さんが中心となり運営されるプロレス団体が存在していた、と想像できます。

 ところが彼の死により団体が崩壊(潰れる)し、闘うリングを失った錦糸町プロレス(仮)の残党がライバル団体にフリー参戦する、というのが一般的なプロレス的発想。例えば、かつてUWFを最後まで一人で背負った田村潔司や、新国際軍団として新日本プロレスに参戦、アントニオ猪木と因縁の死闘を繰り広げた“新国際軍団”(ラッシャー・木村、アニマル浜口、寺西勇)のような形です。彼らも「UWF」「国際プロレス」という思い入れの強い団体名や個々のリングネームは大事に残しました。

 しかし現在の設定では、父親の死亡時点で錦糸町プロレス(仮)所属選手、残党と呼べるのは横山由依のみ。「団体の名前を消したくないから団体の名前を背負って他団体のリングで闘う」と横山が一匹狼状態で闘うストーリーにしかなりません。したがって「道場(の名を)を背負って」という発想はプロレスではなく、相撲やボクシングの発想じゃなかな?と思った次第です。

 もっと言ってしまえば、「尊敬していた父が目指した“強いプロレス”を矢崎に否定され悔しがる咲良が、父のスタイルを引き継ぎWIPに参戦。WIP王者を倒して父の目指したプロレスが正しかったことを証明する」…なら自然。すんなり受け入れられると思うんですよね。

 そうしなかったのは恐らく、ごく普通の女子高生がわざわざプロレスラーになる、という設定を最優先したからでしょう。そのためには団体よりも道場の方が好都合だったのでしょうね。まぁ自宅も兼ねているから失いたくない、も一理ありますが、女子高生の一人暮らしならリングのある一軒家よりも保険金でお洒落な小さいマンションを買った方がよいような(笑)

 ドラマには必ずしもリアリティは必要ないと思うので、まぁ別に今のままでよいのですが。ちょっと古参のプロレスファンとして口を挟んでみたくなりました(笑)

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