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《誹謗・中傷、暴露系ネタ、アラシ厳禁》
プラダで甦る封印された過去

2008-02-03 Sun 23:59
 興味なかったのですが、昨年末以降WOWOWでしつこく放送されていた2006年の映画

「プラダを着た悪魔(THE DEVIL WEARS PRADA)」

photo

を試しに見てみました。

 最初は女性向きのお洒落映画だと思っていましたが、これが意外にも面白くエンディングまで一気に見てしまいました(基本的に面白かったか、クソつまらなくなきゃ記事にしませんが・笑)

 まず舞台が出版社という設定が私の仕事と多かれ少なかれ関係あり身近に感じられたことが興味を惹く要因として大きかったですね。
 あとはアメリカ映画王道のサクセスストーリー。大学を出てジャーナリスト志望の女の子が一流ファッション誌の編集部を受験し、厳しい敏腕編集長のアシスタントとして働き始めるが、最初は仕事もダメ、ファッション誌編集部勤務なのに肝心のファッションセンスも野暮ったくてバカにされ本人も挫折する。

 しかしファッションに目覚め洗練された美しい女性にイメチェン(所詮中身はアン・ハサウェイですから・笑)し、仕事も前向きに頑張って働き、次第に要領と信頼を得て成功してゆく気持ちのよいストーリーは定番ですが安心して感情移入できました。

 ただ、最も私の興味を惹いたのは別の部分です。それは、最初はファッション誌編集部での仕事を腰掛けのつもりで斜に構え、不満ばかり漏らしていた主人公が、次第に仕事ビュー(視点)で日々を生きるようになり、自分の中で仕事の占める割合がどんどん大きくなり、仕事中心の生活を送る。その代わり望まずとも先輩やライバルを蹴落とさざるを得なくなる。家族や友人、そして恋人ともどんどん擦れ違う人生を歩んでしまう…という流れです。
 
 私も新入社員時代、これに近いことを感じたものです。

 当時私は大手上場企業に入社し、新米営業として毎日終電近くまで働きました。ほとんど遊んでばかりいた学生時代に比べ比にならない忙しさでしたが、周囲の先輩や同僚は優しく尊敬できる人ばかりでしたので、それを苦しいとは感じませんでした。その結果、気付くと会社での生活や人間関係が人生の中心になります。当然ながら物事の見方、考え方、価値観なども多くの周囲の先輩たちのそれらと似通ってきました。

 同じ頃、学生時代から付き合っていた友人らと、同じく学生時代に力を入れていた自主制作映画製作活動を再開することになりました。私は監督(巨匠?)としてイの一番に話に合意し、週末久々に仲間で集まることに。

 ところが…当時は今よりも就職に対する学生の考えが甘く、私の仲間たちも卒業数ヶ月経過してもプータローだったり、就職したのに何だかんだ能書きタレて直ぐに辞めてしまったりと、(決して自分の自慢話をしたいわけではありませんが)私の生活とは180度違う。私は“次に仲間と会う時までに立派な社会人になってやる!”というモチベーションで毎日を乗り越えた自分へのご褒美という意味合いも兼ね、当日は仕事を忘れ久々の再会を懐かしむつもりでした。

 しかし他の連中同士は実はもっと頻繁に会っていたり、一部の男女は惰性で同棲していたり、1ヶ月足らずで退社した者同士同居しながら傷を舐め合っていたり…卒業式では「俺たちは永遠に親友同士だぜぃ!」と誓い合った仲間のはずが、私は異様なまでの居心地の悪さを感じたものです。

 結局自主製作映画は…コンビニでの人数分の台本コピー代を“定収があるから”という納得のいかない理由で私が出すことにされたり、私が徹夜で書いた絵コンテに対し、一目で「いい加減過ぎる」とクレームを付けられたり散々でした。
 私も「オレは毎日深夜まで働いているのに夜中にわざわざ描いたんだぞ!」と言いかけましたが、無駄だと思い言いませんでした。にもかかわらず何か私が言うと「お前は変わった!会社人間だ!(それに比べ)俺たちはいつまでも少年の心を持ち続けて社会に牙を剥き続けるぜ!」みたいなことを言う。さすがに当時だけしか言えないでしょうが(笑)

 そんな状況ですから活動は途中で中止。やはり環境が変わると上手く付き合えないのかな…と悲しく思ったものです。現在は彼らもそれなりに責任を持って働いていると思いますが、映画中のアン・ハサウェイ演じるアンディもどんどん友人たちと考え方や価値観、付き合う人々の種類が違ってきて、反感も買い、しがないシェフの恋人とも別れてしまう。自分と同じとまでは言いませんが、そんな封印したはずの思い出が甦ったのですから、リアルに感じたのでしょうね。

 でもアンディは最後は仕事を捨て(本来希望するジャーナリストとして再出発することを選び)恋人ともヨリを戻します。結局「少年ジャンプ」じゃないですが連載できる漫画は20本だけ。人も人生の中で向き合える物事は実は常に一定量だけ。何かを立てれば別の何かを切り捨てなければならないか、一見上手く両立できているかに思えても実際は中身がペラペラか…ってことですよね。

 何を立てて何を切り捨てるかは人それぞれ。私だったらとりあえず、せっかく書き続けている


このブログは切り捨てたくありませんねぇ…(笑)



いずれにしても人生、常に後悔のない選択をしたいものです。



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